Billboard JAPAN 2019 Year End Chart(年間チャート)

 (事前収録・投稿時間指定ポストです。暫定結果を見ながら書いてますので、違っていたらゴメンナサイ)

 

1位 「Lemon」米津玄師

 Billboard JAPAN11年目にして初のHot 100年間チャート2年連続1位。しかも昨年2月リリースの楽曲ながら、ダウンロード、ルックアップ、ツイート、MV再生数に加え、新要素となったカラオケも年間1位となり5冠王。新曲がリリースされるたびにこの曲も再浮上し、今年も年間を通じチャート上位に入り続けた。

 

2位 「マリーゴールドあいみょん

 こちらも昨年の紅白出場からチャート上位に留まりつづけ、結局ストリーミングチャートでは週間トップ10を一度も外す事無く年間1位を獲得。ダウンロードでも年間3位と高い水準を見せ年間2位を獲得した。

 

3位 「Pretender」Official髭男dism

 今年リリースの曲の中では最上位となり、下半期のチャートを席巻した存在。特にストリーミングでは現在も週間1位を継続しており、一時は「マリーゴールド」から年間1位を奪える勢いかと思われたが惜しくも届かず年間2位(しかし数百万回差ぐらいではないかと見られる)。しかしダウンロードでも7位と好成績で年間ベスト3入りを果たした。

 

4位 「白日」King Gnu

 ヒゲダンと共に今季のストリーミングチャートを賑わせた主役格のグループ。この曲はベスト3の楽曲と異なりCDシングルとしてリリースしていないハンデがあったもののストリーミング年間3位、ダウンロード年間10位と好成績を挙げ今年発売の楽曲としては2番手の結果を残した。ここ最近、週間チャートでも息を吹き返しており年末年始のチャートを賑わす存在になりそうだ。

 

5位 「馬と鹿」米津玄師

 9月リリースである点を考慮すれば驚異的な結果と言える。CD売上もさることながらダウンロードは年間2位まで押し上げストリーミング上位勢に割って入るだけの勢いはさすがの一言に尽きる。

 

6位 「まちがいさがし菅田将暉

 昨年も「さよならエレジー」が年間9位に入ったが、今年はそれを上回る年間6位。ストリーミングで強いと思いきや、ダウンロードでストリーミング以上の年間5位をマークしており、こちらもCDでは売られていないものの上位に食い込んできた。

 

7位 「パプリカ」Foorin

 昨年の紅白出演をきっかけにチャートを駆け上がった成り上がり者。ダウンロード、ストリーミングでも年間ベスト10入りと結果を残したが、惜しむべきは通算1億再生に達したMV再生数が最近になるまで反映されなかった点(現在は反映されている)。おそらく2万Pt.ぐらいは損をおり、それがあれば順位は変わっていたかもしれない。

 

8位 「今夜このまま」あいみょん

 昨シーズンの終盤にリリースされた曲で「マリーゴールド」と共に今季序盤のストリーミングチャートで門番的存在になっていた曲。「Pretender」「白日」の登場でストリーミングチャートでは年間4位に落ちたが、年間では8位となりあいみょんは年間ベスト10に2曲をチャートインさせた。

 

9位 「U.S.A.」DA PUMP

 昨年の年間2位は今年も年間トップ10入り。セールス面ではそれ程の結果を残せていないため、セールス以外の要素により押し上げられたようだ。

 

10位 「宿命」Official髭男dism

 「Pretender」と共に下半期のストリーミングチャートにおいて上位独占の一角となった存在。「Pretender」よりリリースが後だったものの、この曲もストリーミングチャート年間6位まで浮上しており、ヒゲダンの勢いを物語る結果とも言えるだろう。

 

 ダウンロード、ストリーミング勢が上位を占める中、CD売上上位勢は「馬と鹿」を除くと20位以内に坂道系が4曲とBTS。あとは点々としており、年間となるとストリーミング上位勢が優勢になっている(ちなみにCD売上年間1位のAKB48サステナブル」は47位)。そのためCD売上の影響が大きい週間チャート1位が、年間チャートではそれ程意味を成してないとも言え、この点については賛否両論ありそうな感じと言えるだろう(上記年間ベスト10でも週間1位を獲得したのは「Lemon」「マリーゴールド」「Pretender」「馬と鹿」の4曲だけ)。これが正しい道筋なのかどうか。平成から令和へ、音楽チャートも新時代に突入したと言うべきか。いずれにせよ言える事は、旧来の方法ではもはやヒット曲すら掴めないと言う事だろう。