Snow Man vs.(?) SixTONES (オリコン対応)

 ジャニーズ事務所の新ユニット、Snow ManSixTONESが、デビューシングルを1月22日に同時リリースする異例の事態となり、更にオリコンBillboard Japanでは対応が異なる見込みになった事で、ファンの間でも混乱が広がっている。

 そこでどのような形になるのか。まずはオリコンでの対応についてまとめてみました。

 

CD売上

 1月22日に発表されたデイリーランキングでは、『SixTONES vs Snow Man「Imitation Rain/D.D.」(ソニー・ミュージックレーベルズエイベックス・トラックス)』と記載があり、Snow Man盤3種とSixTONES盤3種を一括りとして扱っていました。レコード会社が別々(Snow ManavexSixTONESソニー)であるものの、両者の顔を立たせるため異例の対応を取ったものと見られます(ジャニーズからそう要望されたら、下僕であるオリコンはそう対応せざるを得ないですね)。

www.oricon.co.jp

 従ってSnow Man盤を買おうがSixTONES盤を買おうが、オリコンではそれらの売上は全てまとめられ計上される形となる予定です(もっとも、この異例の対応こそがファンを混乱させているそもそもの原因とも言えるが…)。

 なお今回、「スペシャルイベント+ハイタッチ会」への申込券が特典として付けられる事から、オリコンでの集計ルールである“精査”が適用される見込みです(オリコン側の説明では「アーティスト本人参加型のイベントによる売上」が精査の対象としていますが、その適用範囲はけっこう曖昧)。よく「1会計で3枚までしかオリコンでは計上されない」と言うルールですが(オリコン側の説明では「3枚以下」と明記されており、必ず3枚で計上されるとは限らない。中にはゼロと言うケースも存在している)、参考までに同じくデビューシングルで「トーク&ハイタッチ イベント」を行ったKing & Prince「シンデレラガール」のオリコンとSoundScan Japan(Billboard Japanで用いられているCD売上調査元)の発表した初動(1週目)枚数はこのようになっています。

オリコン:57.7万枚

www.oricon.co.jp

SoundScan:62.3万枚

www.billboard-japan.com

 数字にすると4.5万枚ほどの差があるものの、比率で見れば10%の誤差では無いので、そこまで影響がある訳では無さそうです。これ以上の数字になれば両社の差は更に出るでしょうが、細かい事を気にしなければ別に4枚以上いっぺんに買っても何ら問題は無いと思われます(もっとも、この精査のルールはAKB48に200万枚を達成させないためにジャニーズがオリコンに要求したルールと言われており、2016年8月にキスマイがボイメンと競り合った翌週から全体的に適用されたルールなので、上記キンプリの例を含めジャニーズのイベントについては精査が甘くなると見られる。ただし同じ日にリリースされるモー娘。に関しては、容赦なく精査される見通し)。

 ただミリオンを目指したいとの声が聞かれているだけに、精査によりミリオン達成を阻止されてしまう可能性も否定できないところ(ここも特例で彼らだけ精査を撤廃する? オリコンとジャニーズの癒着関係から見ればやりかねないが…)。オリコン以外はSnow Man盤、SixTONES盤の売上を分けて発表する見込みであるため、ミリオンを達成出来るのはオリコンだけと思われるが、異例の2グループ合算売上での記録は、他のジャニーズファンを含め音楽業界全体からどう見られてしまうのか。

 「オリコンだから許される」では許されないはずだ。

追記:

 今のところ、精査によるミリオン達成阻止が現実味を帯びてきています。 SoundScan Japan(Billboard Japan発表)ではフラゲ日合計92.6万枚だったところが、オリコンでは77.3万枚(もっとも、精査がかかっている時点で『枚』と言う単位は使えないはず)と大幅に売上を落とされており、通算でのミリオン達成は今後次第ですが、オリコンでの初動ミリオン達成は雲行きが怪しくなっているとも言えるでしょう。

 火・水で99.1万枚(もはや「枚」と言う単位を使っていいのかすら微妙だが…)となりました。間違えなく合算ではミリオンに到達するでしょう。 

 

 

ダウンロード売上

 現時点では音楽配信を行っていませんが、今後音楽配信を行うかどうかは不明のため、もし音楽配信を行ってきた場合のために説明しておきます。

 オリコンではデジタルシングルランキングの名称で1曲単位でのダウンロード売上のランキングが発表されています。表題曲の「D.D.」「Imitation Rain」はもちろん別々に集計され、通常盤に収録されているカップリング曲であってもランクインが可能です。

 これについては1曲単位でのダウンロード数のみが集計され、パッケージ(CDシングルの)内容を一括してダウンロードするバンドルダウンロード数については含まれません。バンドルダウンロード数についてのランキングはアルバムでのランキングはありますが、シングルでのランキングはありません。ただし後述する合算シングルランキングには考慮されます。

 現時点でのオリコンでの集計元はiTunes Storeオリコンミュージックストア、Google Play Musicmu-mo、music.jp、moraLINE MUSICレコチョクの8社です(赤文字はBillboard Japanと共通)。

 

ストリーミング再生数

 これもデジタルシングルと同様1曲単位でのランキングとなります。ただしオリコンで反映されるのは有料アカウントからの再生数に限定されます。

 現時点でのオリコンでの集計元はApple MusicAWA、HMVmusic powered by KKBOX、Google Play MusicKKBOX、dミュージック月額コース、LINE MUSICRakuten MusicRecMusicの9社です(赤文字はBillboard Japanと共通)。

 

合算シングルランキング

 2019年度からスタートした、シングルCD売上にダウンロード売上、ストリーミング再生数を考慮したランキングとなる(ただしオリコンが既にこのランキングについて説明責任を放棄しており、一見するとCD売上だけのランキングより重要に思えるこのランキングだが、CD売上やダウンロード、ストリーミング単体のランキングより扱いは下と言わざるを得ない。ただ、ジャニーズの新ユニットがデビューするだけに、ここぞとばかり約5ヶ月ぶりに取り上げてくる可能性がある)。

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 音楽配信が行われなければ、そのままCD売上の枚数が合算ランキングに反映される形になりますが、ダウンロード、ストリーミングが配信された場合は、Snow Man盤、SixTONES盤全ての収録曲の(バンドルを含めた)ダウンロード数、ストリーミング再生数が集約され計上される形になると見られます(もっとも、CD売上だけでゴリ押し出来るランキングですが…)。

 

 以上、おそらくオリコンで想定されるところはまとめてみました。

 とは言え、今更オリコンなんて見ているのはジャニーズファンか、未だにオリコンに権威があると思っている情弱ぐらいでしか無いですけどね…。もはや所詮、オリコンとはその程度のものに成り下がっています

 

Billboard Japanでの対応については別記事で取り上げたいと思います。

 

amano-yuuki.hatenablog.jp