1月27日、日付が変わり、2月3日付週間チャートの集計が終了しました(同時に2月10日付週間チャートの集計期間に入りました)。
ジャニーズ事務所のアイドルグループ、SixTONESとSnow Manが異例の2組同日シングルCDリリースとなり話題を集めた週のチャートがどのように発表されていくのか。タイムラインとしてあらかじめここにまとめておきます。
- 1月27日(月)
Billboard JapanがSoundScan Japan調べの週間CD売上速報(ベスト5)を発表。SoundScan JapanではSixTONES盤(ソニー・ミュージック)とSnow Man盤(avex)を分けて集計し発表します。
重要なのは、この時点ではまだCD売上だけの数字であると言う点です。CD売上以外の要素を含んだBillboard Japan Hot 100は水曜日に発表されます。
なお両者のCD売上が既に規定数(29万枚)を超えているため、Hot 100においてCD売上の獲得ポイントが係数処理(割合減算)されます。そのため、CD売上差が圧縮され(縮まる形で)、Hot 100に持ち越される形となります。場合によっては、CD売上以外の部分で逆転可能な状態になるかもしれません。
なお、その他のチャート要素に関してまとめた記事もありますので、こちらも参考にしてください。
- 1月28日(火)
オリコンのCD売上週間ランキングが速報されます(原則1位のみ)。オリコンではSixTONES盤とSnow Man盤の合計枚数で計上されていますが、こちらはイベント絡みのCD売上において「1会計において上限3枚まで」のルールとなる“精査”が適用されているため、実際のCD売上からその分が間引かれる形で発表されます(「上限3枚」なので、必ず3枚で計上される訳では無い)。
※ 記事の中ではSixTONES盤とSnow Man盤の合計枚数で計上されている事に触れていません。グループとレコード会社に対して敬意の無い書き方で実にあくどいです。
- 1月29日(水)
オリコンの各ランキング、及びBillboard Japanの各チャートが発表される。オリコンの各ランキングは原則11:00に発表。Billboard JapanはHot 100がChart insightにおいて12:00以降、その後各チャートが発表されます。
上記の通りこの日発表されるBillboard Japan Hot 100において、はじめてCD売上以外の要素が加算されます。
なおBillboard JapanのFAQでは、「各指標のレシオ(非公開)の平均値(半期毎)と、実数値とがかけ離れていないか毎週一般公表前に確認しています。その乖離が大きくなり過ぎる場合、全指標の計算係数を見直し、実数値と乖離が小さく、かつマーケットの占有率からも乖離が小さい計算係数を設定し、全指標を再計算しています」とあるため、今回の場合は特にツイート数が異常値と認められた場合、通常のポイント換算率から変更(ツイートのポイント換算率の下落等)される可能性があります。
CD売上で優位に立った側が逃げ切るのか。それとも逆転があるのか。注目の大一番の結果は?
- 1月30日(木)
通常ならBillboard Japan Hot 100を発表するテレビ番組がありますが(日テレ「ZIP!」、フジ「めざましテレビ」等)、今週に限って言えばSixTONESとSnow Manで1位、2位が付いてしまっているBillboard Japanのチャートを伝えない、もしくはアルバムチャートなど、両者に関係の無いチャートに差し替える可能性があります。ここまでオリコンでの経過ばかりをマスコミが伝えており、両者が1位になる予定のオリコンの結果を前面に押し出すため、優劣が付いているBillboard Japanのチャートを取り上げさせないように各マスコミに圧力をかける可能性があります。
要は今週のBillboard Japan Hot 100を無かった事にさせられる可能性があります(もしこうなったら、ここまで必死になってBillboard Japanの対策を行ってきた両陣営のファンはどう思うでしょうか…)。
- 2月1日(土)
深夜(正確には2日)にCDTVが放送されます。現在Billboard Japan Hot 100をベースにランキングを作っているため、そこでの優劣がそのまま結果として表れるものと見られます(まさかここまで「今週に限ってオリコンにしろ」とは言わないはず…)。これも解説記事がありますので、参考にしてください。
更に言ってしまうと、今回のオリコンでの扱いを主軸にして取り扱いたいジャニーズの意向により、Billboard Japanに対する迫害が起こりえる可能性まであると言えるでしょう。ジャニーズに加え電通、オリコン、音事協と言ったところが一斉に各マスコミにBillboard Japanの取り扱いを止めるように通達すれば、あっと言う間に状況が変わり、Billboardが日本から撤退する恐れすらあります。
だからと言って今回オリコンがSixTONESとSnow ManのCD売上を一括りにした事が正義と言えるでしょうか。過去の記録との比較と言う点において著しく公平性を欠く判断である事に違いなく、場合によっては全てを敵に回しかねない愚策だったとも言えるだけに、今回の件を何一つ疑問を付けず伝えてしまったマスコミを含め、少なくともオリコンの対応は信頼性を損ねるに充分すぎるものであると言えます。
Sexy Zoneがミュージックカードを含めた33種リリースで、1種リリースだったMr.Childrenを圧倒し、おまけにEXILEがチケット同梱シングルでデイリー2位を取った2014年11月18日付のデイリーランキングを「オリコンが死んだ日」と言われているが(更に翌年、KAT-TUNがミュージックカードやチケット同梱シングルを仕込んできた相手に逆に負けそうになった途端、オリコンはこれらの集計を終了するアナウンスをしている。精査の全体適用もキスマイがボイメンに負けそうになった翌週から突如適用されるようになった)、もしこの件がきっかけでBillboardを日本から追放するに至るのであれば、日本は世界から逆行しCD売上以外の評価がされなくなり、最終的には日本の音楽業界は確実に滅びの道を突き進むだろう。グループもレコード会社も違う2つのジャニーズユニットが、売上を一括りにされ、更にそれを疑問に思わず報じるマスコミの姿は、「オリコンが死んだ日」を上回る、「日本の音楽業界が自滅した日」とも言えるのではないだろうか。2020年1月21日付のオリコンデイリーランキングは、それだけ愚かな真似をしたのではないだろうか。
間違えなく言える事は、「今のオリコンに正義は無い」だろう。「オリコン死すべし!」と言われても言い返せないだろう。日本の音楽業界に関わる全ての人たちは、オリコンを見捨てなければいけないのではないだろうか?