Green Hill Music Chart 2021シーズン ルール変更

 毎週このブログで発表していますGreen Hill Music Chart。昨シーズンとなる2020年シーズンから今までのルックアップ(CD稼働)に加え、ダウンロードストリーミングの週間チャートを用いたポイント制により順位を決定する形に大幅リニューアルしました。2020年シーズンのまとめにつきましては、年内には記事にしたいと思っております。

 そして今週のチャートから2021年シーズンに突入します。それに合わせルール変更を行う予定です。HPの方には草案として発表しておりますが、主にストリーミングのチャートにおいて長期間上位に滞在する曲が多いため、代わり映えの無い面々が常にチャートインしている現状が見受けられています。これはチャート引用元であるBillboard Japan Hot 100、そしてそのHot 100を用いているCDTVオリジナルランキングにおいても同様の傾向が見られています。今の日本のストリーミング利用状況を見ると、同じ曲、同じ歌手の曲を長期間に渡り聴き続けているユーザーが多く、また各ストリーミングサービスのランキング上位を中心に聴いている傾向も強く、それが上位の停滞に繋がっている原因となってしまっています(逆に言うと、知らない曲、知らない歌手を聴きたがらない)。それだけ上位が強いとも言えますが、ミスチルの曲のように「退屈なヒットチャート」になってしまってはいないだろうか、とも思えます。

 その状況を打破するため、2021年シーズンからはアメリカのBillboard Hot 100でも採用されている「リカレント・ルール」を導入します。これはチャートイン回数に応じてチャートインに対する条件を加えるもので、Billboard Hot 100では(投稿時点)原則21週以上チャートインした曲は50位以内、53週以上チャートインした曲は25位以内のポイントを得ないとチャートイン出来ないようになっています(急上昇が認められた場合は例外的にチャートイン可能)。

 Green Hill Music Chartではダウンロードストリーミングルックアップそれぞれに週間10位以内に入った回数をカウントし、それぞれに対し21週以上トップ10入りした曲は5位以内、53週以上トップ10入りした曲は3位以内に入れなかった場合はポイント獲得の対象から除外し、ポイント対象を繰り上げるルールを新たに設けます。なおこれにより週間11位以下でもポイントが獲得出来るようになりますが、11位以下については獲得出来るポイントを50%(小数点以下有効)に減算して与えます。

2021/01/28 追記:20週トップ10入りした曲は11位以下でのポイントを与えないようにします。

 ちなみに先週、2020シーズン最終節でこのルールを当てはめますと、以下のようになります。

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GHMC 2021 ルール変更

 もっとも影響を受けるのが「紅蓮華」で、トップ10週数によりダウンロードは3位以内、ストリーミング、ルックアップは5位以内が条件となるため、その全てで条件を満たしておらず、新ルールでは獲得ポイントはゼロとなり週間チャートからも姿を消す事になります。また「Make you happy」がこの週からストリーミングのトップ10週数が21になったため、5位以内に入らないとポイントを得られなくなり、この週からストリーミングでのポイントを失う結果となっています。ストリーミングではこのルールで3曲がトップ10内でありながらポイントを獲得出来ず、11位以下の3曲にそのポイントの権利が減算されるものの巡ってきます。

 従いまして引用元であるBillboard Japan Hot 100からは少々様相が変わり、長期間チャートインしている曲に不利なチャートとなりますが、これにより注目を浴びる曲も現れるようになってくれればと思っております。

 新シーズンの第1節は水曜日にTwitterで速報、木曜日にブログ更新の形となります。新たなルールとなりますGreen Hill Music Chart 2021をどうぞお楽しみに。