2021シーズン第４節（12月14日～12月20日）結果
昨シーズンとなる2020年度から大幅に仕様変更を行ったGreen Hill Music Chartですが、今季は新たに長期に渡りチャートインしている曲に対してポイント獲得条件を付け、チャートの活性化を促進する「リカレント・ルール」を導入します。詳しいルールにつきましては下記のリンクをご覧ください。
また、このチャートで用いているBillboard Japanのダウンロード、ストリーミング、ルックアップの要素を含め、Billboard Japan全体の仕様解説も掲載しておりますので、併せてご覧いただければと思います。
それでは2021年シーズン第４節の結果です。なお、今年最後の週間チャート発表となります。
LiSA「炎」が順位を維持し、これで初登場以来の連続首位を二桁の10週に伸ばした。年明けは昨シーズンOfficial髭男dism「I LOVE…」が記録した14連勝にどれだけ近づけるかが焦点となるだろう。
「虹」はルックアップで１つ順位を落としたものの２位をキープ。CDをリリースした「silent」がポイントを伸ばし、「虹」と同ポイントの３位まで押し上げた。主題歌となったドラマ「この恋あたためますか」は今週最終回を迎え、今後は自力が求められるところだろう。「Dynamite」はダウンロードで２つ順位を落とし４位に後退。「Step and a step」はダウンロード、ストリーミングで順位を落としたが、先週末からレンタルが解禁され、ルックアップでは順位を再浮上させた。「I promise」はContact１位と、盤種別でカップリング曲が違う影響からルックアップで圧倒的なスコアを叩き出した。
King & Prince以外の初登場は先週末から公開された実写映画版「約束のネバーランド」主題歌の「正しくなれない」が８位、放送作家である鈴木おさむとのコラボ作品となった「ハルカ」が10位。アニメ「ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」挿入歌シングル第３弾が14位にチャートインした。
アニメ「呪術廻戦」主題歌の「廻廻奇譚」が順位を伸ばし12位。ただ年明けからは主題歌が変わるため、この勢いをどこまで維持出来るか。また「KISSIN' MY LIPS」が再登場。ただSnow Manはメンバーがコロナウイルス感染、および全員が濃厚接触者となってしまい、紅白を含めた年末の音楽番組への出演が絶望的になってしまった。
つづいて、今週の結果を受けてのアーティストランキング上位40組はこのようになりました（ポイントの増減に伴う順位変動に対し赤文字、青文字表記）。
トップ10ではYOASOBIが３位に浮上。NHK紅白歌合戦への出場が追加発表され、更にポイントを伸ばせるでしょうか。またNiziUが８位に上がり、嵐が10位に後退。この両者も紅白出場の効果が期待できそうです。
それ以下では今週21Pt.と大きくポイントを稼いだSEKAI NO OWARIが17位に。40位圏外からはEveが38位に進出してきました。
現在の暫定年間ランキング、およびアーティストランキングの上位50組はこちらからご覧ください。
以上が今週のチャートでした。
さて、冒頭でも触れた通り、今年の週間チャート発表はこの第４節まで。来週の第５節と再来週の第６節に関しては１月７日以降に更新予定です。そして来週は、年末恒例の「Green Hill Music Grand Prix 2020」の発表となりますが、今回は例年の12月28・29日発表から予定を変更しまして、12月30・31日に行われます「エアコミケ２」との連動開催といたします。いつもの夜発表から昼発表となりますので、お間違えの無いよう、よろしくお願いいたします。詳しくは後日、改めて記事にして発表しますので、どうぞお楽しみに。
新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的なパンデミックにより、音楽業界も大きな打撃を受けた2020年。しかしそれが、新たなヒット曲への道筋を増やした１年であったとも思えます。新ルールを導入した2020シーズンのチャートが、ご覧になった皆様へヒット曲をお届け出来ていたら幸いです。
まだまだコロナウイルスの影響は続きそうですが、2021年にはどのようなヒット曲が生まれるのか。その一端でもお伝え出来ればと思います。今年１年、ありがとうございました。そして「Green Hill Music Grand Prix 2020」に、ご期待ください。
