Green Hill Music Chart 2022シーズン ルール変更

 毎週このブログで発表していますGreen Hill Music Chart。2020年シーズンから今までのルックアップ(CD稼働)に加え、ダウンロードストリーミングの週間チャートを用いたポイント制により順位を決定する形に大幅リニューアルし、2021年シーズンでは「リカレント・ルール」を導入し、長期チャートイン楽曲に対しポイント獲得制限(順位条件)を設け、新曲のチャートインを促すルールを導入しました。

 「リカレント・ルール」の導入により、年間ランキングにおいて本家Billboard Japanとは異なる様相を示せる状況にはなったものの、依然として長期で上位に留まり続けている曲が有利な状況になり、新曲のチャートインと人気相応のポイント獲得を促すところまでは至っていないのが現状です。昨シーズンも触れた通り、今の日本のストリーミング利用状況が、同じ曲、同じ歌手の曲を長期間に渡り聴き続けている、また各ストリーミングサービスのランキングを中心に聴いているユーザーが多く、これが利用者数の増加によっても改善されていないため、それが上位の停滞に繋がっている原因となってしまっています(逆に言うと、知らない曲、知らない歌手を聴きたがらない)。

 そこで2022年シーズンでは「リカレント・ルール」適用楽曲に対してポイント制限を獲得ポイントにまで拡充。その代替措置として順位条件を緩和し、新曲のチャートイン促進とロングヒットの可視化の両立を目指していきます。

 変更点は以下の通りです

  • トップ10入りが19回以下の曲は無条件でポイントが付与される(変更なし)
  • トップ10入りが20回の曲は11位以下でのポイントは付与されない(変更なし)
  • トップ10入りが21回以上52回以下の曲は10位以内(今季は5位以内)でポイントが1/2付与される
  • トップ10入りが53回以上の曲は5位以内(今季は3位以内)でポイントが1/4付与される

※ 条件を満たさなかった場合はポイント対象が下位に持ち越される。またトップ10入りが21回以上の曲は減算したポイントが付与された上でポイントの素点対象は下位に持ち越される(ただし減算対象の曲ではポイントに順位分の差を付ける)。なお、繰り上げにより11位以下で順位点を得る場合、トップ10入り回数には含まないがポイントは1/2とする。

 

 これを2021年シーズン第50節のストリーミングチャートを当てはめると

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2022 ポイント獲得例

 4位の超特急までは素点。5~7位は21週以上52週以下のトップ10入りのため、5位のヒゲダンは素点の1/2。以下順位分の0.5Pt.ずつ減算されポイント付与。6ポイントは8位のBTSに入り5ポイントの権利は13位の優里まで下がるが、11位以下のためポイントは1/2に減算されます。

 これにより1部門でポイントを獲得できる曲数は10曲以上(最低10曲)となり、週間チャートは30曲を超える週もあり得ます。予定ではTwitterでの速報はトップ10のみ、ブログではトップ10とそれ以下の扱いで紹介する予定となります。

 

 なお、Billboard Japanが2022年度に入るにあたり、チャート構成の変更を施す可能性があるため、チャートに大きく影響する変更があった場合は、この予定を変更する可能性があります。

 

 2022年シーズンの第1節は12月8日発表分のチャートからスタートします。新たなルールとなりますGreen Hill Music Chart 2022をどうぞお楽しみに。