速報版:Billboard Japan 2025 上半期ランキング発表

 Billboard Japanは6日、2025年度の上半期ランキングを発表し、楽曲総合チャートとなるHot 100ではMrs.GREEN APPLEの「ライラック」が上半期1位となった。

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 「ライラック」はアニメ「忘却バッテリー」の主題歌として昨年4月12日にリリースされ、昨年の上半期では33位、年間では5位に入り、昨年の時点で大ヒット曲と呼ぶに相応しい結果を残している。今年度に入っても年末の大型音楽番組やレコード大賞での大賞受賞の影響で5度に渡り週間首位を獲得。ダウンロード、ストリーミング、MVの個別チャートを見ても、とてもリリースから1年以上が経過している曲とは思えない程の順位をキープしており、ここ数年の大ヒット曲と遜色無い結果を残している。

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 2位にはBLACKPINKのROSÉとBruno Marsとのコラボ曲となった「APT.」が入った。こちらは昨年10月18日にリリースされ、通常の音楽番組が少なくなる秋以降の不利な条件だったものの大ヒットに結びつけ、年度内には3度の首位獲得。ここ数年洋楽からはヒット曲と呼べる曲が少なかったが、K-POPシンガーとのコラボと言う点も日本でのヒットに繋がったのかもしれない(世界的に見れば、この時期ブルーノ・マーズとのコラボ曲でヒットしていたのは「APT.」より、レディー・ガガとの「Die With A Smile」の方だった)。

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 今年上半期のチャートはミセスが支配していたと言っても過言では無く、その結果上半期ベスト10には半数の5曲、20位までを見ても半数の10曲がランクインしている。現状週間チャートで首位争いを繰り広げている「クスシキ」は、チャートイン8週ながら24位まで上昇しており、年間での順位が期待されている。しかしその一方で下半期から導入されたリカレント・ルールにより、昨年以前にリリースされた曲はポイントの加算と言う点では不安を残す。「ライラック」はリードをキープし年間でも逃げ切れる可能性はあるが、ベスト20内で言えば「ビターバカンス」と「ダーリン」以外(「familie」も今季中に対象となる)は追われる立場になるだろう。

 

 上半期ベスト10最大のサプライズと言えるのが8位に入ったCUTIE STREET「かわいいだけじゃだめですか?」だろう。昨年8月4日にリリースされ、1ヶ月後の9月18日発表分のチャートでポイント圏内(いずれかの要素で300位以内)に進出した「遅咲き」とも言えるチャートアクションを見せ、シングルCDリリース時に最高位2位を記録。今季の週間最高位は9位だが、この手のアイドルソングとしては珍しくカラオケでも上位に進出し根強い人気を誇っている。女性アイドルグループの新興勢力となったアソビシステムはFRUITS ZIPPERやCANDY TUNEも名を連ねており、新たな時代を作り出そうとしている。

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 文中でも触れた通り、今週の週間チャートからストリーミングのポイントに対しリカレント・ルールが適用されている。この効果が見られるのは来年の上半期ランキング以降になるが、日本人の保守的、内面的な気質がサブスクでの視聴環境にまで及び、それが変動の少ないサブスクのランキングを生み出し、Hot 100にまで影響した結果がリカレント・ルールの施行に繋がったとなれば、ある意味「自業自得」とも言えてしまうかもしれない。もちろん好きでその曲を聴いている、そのアーティストの曲を聴いている人を咎める事は出来ないが、今回の改訂により、より多くの楽曲が多くの人に聴かれなければならないだろう。そのチャンスを活かせるかは、チャートを見ている人次第である。賽は投げられたのだ。

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 そしてBillboard Japanに求めたいのは、公式がチャートの新設を公言しているショートムービーの統合チャートの設立だろう。しかしここまで音沙汰が無いとなると調整が難航しているのかもしれない。TikTokのチャートが日本では昨年度で終了し、アメリカでも契約満了の形で今年2月に終了している。しかしTikTokInstagramをはじめとするショートムービーが現在の音楽市場に与えている影響は未だ大きく無視できない状況である。ヒットチャートがヒット曲を見逃してはいけないのは当然ではあるが、それは果たして実現可能なのか。また折り合いが付くのか。続報を待ちたいところだろう。

 

 

 詳細版は改めて作る…、かも。