WCCF・第38回全国大会優勝チーム分析

 ヨーロッパ各国リーグはそろそろ大詰めを迎えるところである。優勝争いもさることながらチャンピオンズリーグUEFAカップへの出場権争い、それと降格争いも熱を帯びてくるところ。シーズンの疲労もピークに達するこの時期、如何にして持ち駒の能力を発揮させるのか。また、これとは関係の無い中位にいるチームもモチベーションの維持をどうこなすか。監督の手腕が問われるところである。
 3月最後の開催となる第38回大会は、このVer.を象徴するかのようなチームが優勝した。

MAHAL KITA 8(東海ブロック・火曜優勝)
先発
GK ブッフォン(キラ)
DF F.カンナバロ(黒) テュラム(黒) ガラ(黒) ビリカ ネスタ(キラ) カフー(黒)

FW アンリ(キラ) クレスポ(黒) アドリアーノ(キラ) ファン・ニステルローイ(キラ)

控え
DF トゥーレ テリー(黒)

FW デル・ピエロ(黒) オオクボ(黒)

 これぞ掟破りの6-0-4と言う布陣。アンリを左サイドに配した中央と左からの攻撃を軸としている。中央に配置した3人のFWのうち、クレスポがサポート役に回っているがこの効果は意外にもありそうだ。
 今回のチームは先発はおろか、控えにまでMFを入れていない極端なチームといえる。ボール支配率ではかなり不利を被るのではないかと思われるがこれでも勝てることを証明した結果となった。ではこういったチームにどうやって勝てばいいか? 中盤を支配してもフィニッシュまでもっていかなくてはならない。それを打ち破るなにかがあるのか。重い課題を突きつけられた…