敵将からも見限られた最弱国・日本

 連日熱戦の続くW杯は昨日から第2節に突入。少しずつトーナメント進出チームが決定していくだろう。

 さて日本のいるF組であるが、ブラジルはクロアチアに1-0で勝利し、幸先の良いスタートを切った。パレイラ監督が言っていたように今はまだ本調子ではない。今絶好調だと最後まで持たないことは承知の上だからだ。次の豪州戦もきっちり勝ち、日本戦ではメンバーを落としてくると思われる。

 さて2位争いだが、その挑戦権を賭けた日本と豪州の試合は豪州が勝ち、最終戦で戦うクロアチア戦次第ということになった。そこで知将、ヒディング監督は「ブラジル戦は主力を温存するかも」と発言。確かにトーナメントに進むために、明らかに格上であるブラジル相手に本気を出す必要は無いのかもしれない。

 ただ待って欲しい。今のF組の順位はこんな感じである。

チーム:勝ち点(得失点差)
豪州    3(+2)
ブラジル  3(+1)
クロアチア 0(-1)
日本    0(-2)

 豪州がブラジルに負けたとすると得失点差は+1以下に、クロアチアが日本に勝ったとすればプラマイ0以上になる。従って、豪州のがんばり次第ではクロアチアに対し、得失点差で優位に立てる可能性があると言うことなのだ。

 ヒディング監督はそこまでリスクを犯したくないのか。それとも日本がクロアチアに大量得点を献上してしまうと思っているのだろうか。おそらく両方だと思う。クロアチアが豪州戦を前に得失点差で優位に立つには、3点差以上が求められている。クロアチアと日本の実力差から言っても、決して難しくない数字ではあるだろう。お互い負けることが出来ないため前がかりになることは必至だからだ。

 おそらくこの試合、日本は火達磨になるだろう。3-0、それ以上は相手の気分次第と言ったところだろうか。ヒディング監督のセリフにそう言う意図があるかどうかは定かではないが、相手の不甲斐なさを見てあっさり見限られるほど、今の日本は弱いと言っていいだろう。これがアジアチャンピオンである。アジアのレベルの低さを物語るには十分すぎるだろう。