第40回ベストヒット歌謡祭2007直前展望

 オリコン第48節はHey!Say!JUMPが予想を大きく上回る25万枚近い数字を記録し、デビュー戦を首位で飾れそうである。L'Arc-en-Cielもなんとか10万枚を突破し2位を確保。3位争いは東方神起UVERworld相手に逃げ切れるかどうか、微妙なところになりそうだ。先週テレビで紹介され急浮上したJULEPSがどこまで上がってきたのかも注目どころだろう。

 さて明けて今日、大阪のフェスティバルホールで行われるベストヒット歌謡祭2007の直前展望をここからお送りしたいと思います(放送は26日です)。

 まず事前に取り上げていなかった新人アーティスト賞ですが、ノミネートは以下の通りです。

RSP
おしりかじり虫
℃-ute
JYONGRI
高杉さと美
リア・ディゾン

 この5組と1匹から最優秀新人賞が決定しますが、yosoo.netではおしりかじり虫が圧倒的な1番人気となっています。ただ、おしりかじり虫に最優秀新人賞を与えるのか?? と言う点では多大な疑問が残ります。一応歴史に名を刻むことになりますからね。
http://www.yosoo.net/yosoo.php?THEME_ID=7981
 他の5組の比較ですが、実績的にはトップ10入りの無いJYONGRIはやはり一枚劣ると言っていいでしょう。RSPは売れた曲がオリジナルとは言いづらい点が気がかり。この2組も苦戦すると思われます。
 残りは3組です。ランキングの結果で言えば、5位、5位、3位の℃-uteが圧倒的。リア・ディゾンも2度のトップ10入りでアルバムも9位と結果は出している。その点高杉さと美は10位、20位と見た目劣るが、事前展望でも触れたようにこのタイトルは“主催しているUSENと業務提携しているavex系が圧倒的に強い”のである。従ってこの3組は非常に拮抗していると考えれられるが、℃-uteは一度デビューしたアーティストの再編成、リア・ディゾンは昨年WaTが最優秀新人賞を獲得したことによる、「2年連続で本業歌手以外の人に賞を与えるべきか」と言う議論が起こりそうな予感がする。結果、なし崩し的であるとは言え、高杉さと美が最優秀新人賞を獲得するのではないかと当ブログでは予想する。なお、レコード大賞の最優秀新人賞最有力候補も現時点では彼女である。

 続いて演歌・歌謡曲部門。予想通り水森かおりvs氷川きよしの構図だが、3枠目に中村美律子が入った。事前展望でも触れたように中村美律子は上半期時点でのレコ大最有力候補だったが、ここで名前が挙がったことから、楽曲的評価も良いものと思われる。とは言えやはり水森vs氷川の構図に変わりは無い。楽曲は水森かおりが「ひとり薩摩路」、氷川きよしが「きよしのソーラン節」と、曲名を見ても東西(南北とも言える)くっきり分かれている。やはり大阪での開催となると西日本を味方に付けた方が有利だと思われる。事前展望同様、水森かおりの王座防衛を予想するが、年末の賞レースを睨んでか、氷川陣営が今年2枚同時リリースした「きよしのソーラン節」と「あばよ」の2枚パック版を先週リリースした。これが王座奪回への切り札となるのか。2者の対決は注目を集めるだろう。

 さていよいよロック・ポップス部門の予想ですが、事前展望で取り上げたコブクロYUIも宇多田もいません。ノミネートは以下の通りです。

秋川雅史
絢香
ET-KING
w-inds.
大塚愛
倖田來未
東方神起
中島美嘉
BoA
mihimaru GT

 えー、予想から先に行きましょうか。
本命 倖田來未
対抗 秋川雅史
大穴 東方神起

 前述の通りavexが圧倒的に強いです。ここ7年連続でavex系のアーティストが大賞を獲っています。これにYUIコブクロがいれば倖田來未以下avex勢に勝ち目は無いでしょうが、このメンバー構成なら(意図的な可能性はある)倖田來未に勝ち目が見えてくるでしょう。秋川雅史にとっての最大のネックは“昨年の曲である”と言う点。とは言え売り上げのほとんどは昨年の紅白出演後(今年)なので、やはり対抗以下には扱えない。大穴にはあえて東方神起を指名。もしこのメンバー構成が意図的なものであれば、タッチ会により“意図的”に売り上げを吊り上げた彼らにも勝てる可能性があると思われる。まぁ、本当にそうなったら背景を知っている人たちにより、彼らが火ダルマに遭うことは目に見えていますが…。なお、倖田來未東方神起高杉さと美は同じレーベルに所属していることも付け加えておきます。


 やはりavex出来レースとなってしまうのか。この結果は今夜の定期更新時に間に合えばお送りしたいと思います。