オリコン:2008年シーズン第39節結果と第40節展望

第39節結果(上位も下位も注目の結果に。どれも次回の動きは要チェックだ)

1位 Mr.Children(2週勝ち抜き)
 新譜上位の勢いが無かったのもあるが、ドラマ最終回効果に加えMステ出演等の効果で、土・日だけで3万枚以上の売上を記録。前をあっさりかわし2週勝ち抜けとなった。なお、8.4万枚と言う数字は今期発売2週目の数字としては最高記録となる。

2位 GLAY(連勝ならず)
推定差 ほぼ無し(+0.50%)
 スタート時点で首位獲得はミスチルのペース次第と言う苦しい展開となってしまい、土・日で計上できたのは約8千枚。ここだけで2.5万枚の差が出来てしまっては勝つのは難しい。売上も昨年と同じぐらいの水準に落ちてしまい、旧譜に負けたことは今後に影響が出ることは必至だろう。

3位 UVERworld
 ノータイアップだっただけに伸びを欠く結果となってしまったが、初速がそれ程悪くなかったことを考えると悲観する結果では無いはずだ。次も強敵が揃いそうだがこちらも万全の体勢となるだけに結果を残したい。

4位 大塚愛
 デビュー5周年と言うことでデビュー日にリリースしたが、水曜日だったことで他とのアドバンテージは無し。4種リリースでさすがに前作から数字を伸ばしてきたが、やはり一時期に比べると勢いに陰りがあるのは否めないか。

5位 中川翔子
 最終的には同じ4種リリースの大塚愛と僅差になった。スタートこそ出遅れたように見えたが、実は過去最高のスタートを切ったとのことで、3.4万枚は自己記録を更新する結果となった。アニメ専門店での補正が効いていると思われる。

6位 DIR EN GREY
 スタートは中川翔子より前だったものの、補正を考えると実は後ろだった可能性が高い。今回は相手関係が強化されたのもありこの順位だが、こちらも前作比増となっている。アルバムに向けては順調と言っていいだろう。

7位 木村カエラ
 レベルの高騰により今回もランクアップを妨げられた形となった。売上的には前作比微減の2.2万枚だが、この数字ならもう少し上の順位も狙える。結果としては悪くは無い。

10位 Superfly(初のトップ10入り)
 アルバムのヒットが記憶に新しいところだが、シングルでのトップ10入りはこれが初めてとなる。やや苦しい位置からのスタートだったものの、中盤までの粘りが功を奏しトップ10入りを勝ち取ることが出来た。シングルでもこれからの活躍に期待がかかるところだ。


正式な結果は必ずオリコン発表のものとご照合・ご確認ください。
http://www.oricon.co.jp


第40節展望(今週は谷間の週。勢いの良い旧譜勢を追いかける展開となりそうだ)

月曜付けチャートチェック(祝日のためやや数字が高くなっています)
 月曜付けトップは変わらずMr.Children。ペースとしては5万枚前後ではないかと思われる。ドラマが終わった関係上伸びしろは少ないと思われるが、オリコン2週連続1位の報を受けて明日の数字が気になるところだ。

V6
 前作はGReeeeNの猛攻を受け、よもやの敗戦を喫したV6。今回はメンバーも出演している劇場版ウルトラマン(先週末公開)の主題歌。新旧ウルトラマンが共演しているとあって、TBS以外でも取り扱われるほど話題を集めている。ただ首位獲りにはやや手こずる可能性もありそうだ。

ナイトメア
 前作は8位とは言え、2.5万枚と数字的には決して悪くは無い。ここでは順位の再浮上が求められるが、まずは2番手からスタートして逃げ込みを図りたいところだろう。


火曜付けデイリーチェック
 トップはV6。前作を上回るスタートで8万枚中ほどぐらいのペース。先週とは違い、これならセーフティリードと言える。2番手にはナイトメア、3番手にはアンジェラ・アキが久々上位からのスタートとなった。どこまで上位に粘れるか。


雑談(年末賞レース展望1)
 第38節で今シーズンの3/4を終了したことになるが、そろそろ年末の賞レースへ向けての動きが出てくる頃だ。11月のベストヒット歌謡祭と12月の日本有線大賞が主なタイトルとなるが、現時点での当ブログの展望をして見たいと思います。なお、取り上げたアーティストがノミネートされない可能性もありますので、またノミネートが出次第、予想をしてみたいと思います。


第41回ベストヒット歌謡祭(11月下旬開催・回数は全日本有線放送大賞、ALL JAPAN リクエストアワードからの通算)

 ベストヒット歌謡祭としては6回目の開催となり、ここ数年は開催から1週間置いてオンエアされている。ポイントはなんと言ってもavex勢が強いこと。これは主催しているUSENavexと業務提携していることが要因として挙げられており、avexが20周年と言う事を考えても、今年もavex勢を中心に考えて差し支えないだろう。

 7月時点の予想では東方神起を大賞最有力と予想していたが、売上面でややパンチが弱いことから疑問符を付けざるを得なくなった。ただ10月1日のシングルで今期5枚目のシングルとなる点を考えると、弾数は多く出しているため候補には挙げられるだろう。
 avex勢の中で普通に考えて最有力候補なのがEXILE。ただ04年、05年と連覇しており、06年にはノミネートすらされていないことを考えると、再びこの場に姿を現すかどうかは疑問だろう。なお、EXILEは今年の日本レコード大賞の大賞受賞が既に内定しているとのことである。
 06、07年と連覇している倖田來未だが、やはり引っかかるのは「羊水が腐る」発言だろう。禊ぎは済んでいるだろうが年間表彰の場と言うことを考えるとおいそれと3連覇を渡す訳にはいかないと思われる。EXILE同様、2年交代で今年はノミネートすらされない可能性も有るだろう。
 となると最有力は誰だろうかと考えたが、まだこの大賞を受賞していない安室奈美恵に白羽の矢が立つのではないだろうか。弾数は少ないが今年見事に復活を果たし、話題も充分に集めた。多少消去法的にはなるが、彼女は大賞を取るに充分な活躍をしたのではないかと思われる。

 演歌部門は水森かおりが昨年連覇している。氷川きよし(02年~05年まで4連覇)とは同じ事務所であることから出来レースではないとも言われているが、今の演歌界を引っ張っているのはこの二人であることに間違えは無いと思う。問題は(全てにおいて)最優秀新人賞最有力候補であるジェロが大賞候補となるのかどうかである。過去に最優秀新人賞受賞者が大賞を受賞した開催もあるだけに、彼の存在が出来レースか否かを見極める良い判断材料になる可能性もあるだろう。ジェロが参入できれば一気に最有力候補になりそうだが、そうでなければ水森かおりが今は優勢ではないかと思われる。

 最優秀新人賞争いは、今年は非常にレベルの高い争いとなりそうだったが、2000年に氷川きよしが新人3冠を記録したように、演歌の大物新人には(演歌界の発展を担う意味で)甘い傾向が強いのでジェロが総取りを果たすのではないかと思われる。ただベストヒット歌謡祭においてはavex勢のGIRL NEXT DOORが逆転する可能性がある。昨年のRSPも、よみうりテレビとの関係が深かったようでこの傾向を考えると…、と言う展開もありえるだろう。