オリコン:2008年シーズン第46節結果と第47節展望

はじめに:
 歌手でプロデューサーの小室哲哉容疑者が詐欺の疑いで今日、逮捕されました。栄枯盛衰とは良く言われている言葉ですが、TM NETWORKからプロデューサー時代まで、10年以上にわたって日本の音楽界を引っ張ってきた氏の逮捕は残念でなりません。今はただ、その真相の究明が待たれるばかりです。
 なお、小室氏がメンバーで活動を再開する予定でした26日リリース予定のglobeのシングルは発売中止に。また、彼の関っている過去の楽曲一部が、すでに配信停止処分となっているとのことです。これについては「楽曲は悪くない」との意見もありますが、世間への影響を考えると致し方の無い事だと思います。近日中にはCDショップからも彼の関連CDが姿を消すものと思われます。


第46節結果(3位争いを征したのは、思わぬところからやってきた3人組)

1位 関ジャニ∞(エイト)(5連勝)
推定差 約+1.9万枚(+5.70%)
 スタートで前作の初動に近い数字を叩き出し、最終的には34.8万枚と言う驚異的な数字で5連勝を達成。自己記録を大幅に更新する結果となった。嵐同様スキャンダルに揺れる最中でのリリースだったが、これまた嵐同様数字を急反発させた。8種のミサンガ問題で批判を集めた自己記録を抜けた事は、彼らにとってはプラスだろう。

2位 コブクロ
推定差 約+6千枚(+4.86%)
 3作連続で初動10万枚オーバーとなっているが、そのいずれもが2位。今回も関ジャニに阻まれる形となった。週末にはデイリー首位を奪い13.6万枚と前作から2万枚以上伸ばす結果となっている。順位以上に内容は評価すべきだ。

3位 矢島美容室
 とんねるずの2人とDJ OZMAによるユニット。火曜日付では5番手スタートだったものの、番組後の金曜日には3位に浮上。そのまま3位争いを逆転でものにする形となった。番組でのPRもさることながら、CMタイアップが付いたことが大きく作用した結果だと思われる。

4位 シド
 3番手と絶好の位置からスタートしたものの、4位以下との差はそれ程無かったものと思われる。日曜日には武道館公演があり追い上げを見せたが、ベスト3は逃す結果となった。それでも3.6万枚は前作から倍近い伸びを見せており、メジャーデビュー後の彼らの活躍が期待できるだろう。

5位 WaT
 4番手スタートで、先述の通り前後との差は小かった模様。前作が「不調」と言ってしまえばそれまでだが、数字を取り戻すことに成功した。土・日には握手会も行われ、人気の高さをアピールしていた。

8位 MilkyWay
 7番手スタートで8位。ハロプロユニットとすれば粘った方とも言えるが、前作から1万枚近く数字を落としている。次もこのユニットで出すのかはアニメの展開次第だが…

9位 坂本真綾
 前作の勢いは残っていたものの、同じアニメ主題歌のMilkyWayには敗れる結果となった。とは言えトップ10をキープ出来たこと自体が評価の対象と見ていいだろう。

10位 戸松遥
 スタートは12番手、デイリーでのトップ10入りは土曜日の9位だけながら、アニメ専門店補正で一気に10位に飛び込んできた。こちらも週末の握手会が功を奏する形となった。


正式な結果は必ずオリコン発表のものとご照合・ご確認ください。
http://www.oricon.co.jp


第47節展望(年間上位独占? 嵐がまたしてもビッグヒットか?)

月曜付けデイリーチェック
 祝日の昨日付けトップは引き続きコブクロ。今週も3万枚近く売れる可能性があり、新譜にとって今週の上位は厚い壁となりそうだ。

嵐(現在12連勝中):前作46.7万枚
 メンバー主演のドラマ「流星の絆」主題歌。前作はスキャンダルに揺れる最中、驚異的な数字を叩き出し現在嵐は年間暫定1位、2位を独占している。ただし2位はサザンに抜かれる可能性が高いため、ここでさらにサザンを抜ける枚数をたたきだせるかが焦点となりそうだ。今シーズンも残り5節、嵐が年間1位、2位独占と言う高みに挑戦する。

ゆず:前作4.7万枚(チャットモンチーと同週)
 テレビ朝日に異動したドラマ「サラリーマン金太郎」の主題歌。大きく離される形となるが、実績から見てもここは2番手争いの筆頭。きっちり2位を確保して数字も残しておきたい。

スピッツ:前作3.2万枚
 1年3ヶ月ぶりのシングルリリースとなる。週末公開の映画「櫻の園-さくらのその-」主題歌。久々となるが、旧譜に混じっての3番手争いとなりそうだ。週末まで好調を維持したい。

チャットモンチー:前作2.2万枚(ゆずと同週)
 深夜ドラマ「トンスラ」主題歌。同じ深夜枠の「サラリーマン金太郎」よりも遅い時間に放送されており、これが結果にどう影響するか。タイアップの影響力と言う点でも注目したい。

小田和正:前作4.8万枚(1位)
 情報番組「めざましテレビ」テーマソング。前作は月9主題歌だったことを考えると、ここでの数字ダウンは仕方の無いところ。ただ低料金のCDは効果を発揮しそうだ。

Berryz工房:前作3.0万枚
 ハロプロ安定株のユニットだがそれ程調子は良くない模様。特典効果を期待したいところだが、MilkyWayの悪い流れを引きずる形となるのか。


FUNKY MONKEY BABYS:前作1.7万枚
BREAKERZ(先行シングル):前作2.0万枚
CHEMISTRY(先行シングル):前作1.1万枚
 出遅れそうなのがこの3組。FUNKY MONKEY BABYSは映画公開が来週末でタイアップ効果を得られない状態。BREAKERZは専門店補正頼みの展開に。CHEMISTRYはすでにCMと映画は公開されているが苦戦している模様だ。


火曜付けデイリーチェック:
 トップスタートは嵐。さすがに前作よりはペースは良くないものの、それでも30万枚を超えるペースでのスタートとなった。2番手はゆず。前作を超え、5万枚の後半ぐらいで推移している。Berryz工房が3番手スタート。ただやはりペースは悪く2万枚の前半ぐらいで落ち着きそうだ。


来週以降の注目新譜はこちらでチェック
http://blogs.yahoo.co.jp/amano_redstar/58711134.html