フィギュアスケート女子の事後を含めての感想

(この文章は自身がmixiに記載した文章を元に製作しています)

 今回の件に関しては韓国のナショナリズム(過剰な対日感情)が、フィギュアスケート界全体を揺るがす騒動に発展したと言っても過言ではないだろう。金姸兒の対抗格が日本以外の選手であったなら、このような事には発展しなかった可能性が高い。ただ彼女の最大のライバルが、“日本人の”浅田真央だったからこそ、このような問題へと発展したのではないだろうか。金姸兒が勝つスケート(悪く言えば点取り虫なスケート)をするようになったのも、そう言う背景があるのだと思う。


 ただ、今回の五輪に関しては“明らかに”金姸兒の勝ちであり、浅田真央の負けである。八百長云々以前のレベルとして負けを認めざるを得ないだけの差が2人にはあった事はフリーの演技を見たら明白である。これにイチャモンを付けているのは、まるで昨年のWBCで日本に対する負けをどうしても認めたくない韓国人とやっている事が同じではないだろうか。

 しかしメディアにも問題はある。ジュニア時代に取るに足りなかったはずの差があった2人の立場が逆転したとき、金姸兒の勝因を探ろうとしただろうか。この問題は男子で4回転を飛ばなかったライサチェックが4回転を飛んだプルシェンコを下した以前に、分かろうとすれば分かる事ではなかっただろうか。


 今月末には世界選手権が行われるが、この件について本格的な議論が交わされるのはその後となるだろう。アマチュアのボクシングやレスリングのような点取りゲームとなるのか。優雅と華麗さが得点に結びつくような方式に生まれ変わるのか。フィギュアスケートは日韓と言う大きな溝の中で大きな岐路に立たされている。