W杯5日目・展望

4日目の結果から
 デンマークはあのOGでゲームプランが崩れたような感じだった。あのままの調子で行っていたら分からなかったが、終盤前がかりにならないといけないようになって隙が出来たね。もちろん、そこを突けるオランダの強さと言うもの認めるべきだが。日本はよくガス欠しなかったなと。4年前の豪州戦みたいに後半バタバタと崩れ去るケースが多かっただけにサポーターもヤキモキしたと思われるが、カメルーンもなんかチグハグしてたな。エトーがまともに前線に張っていれば、あんな事にはならなんだったのに…。
 イタリアはやっぱり引き分けましたね。ただブッフォンが負傷交代と言うのは想定外の事態。マルケッティが今後回復を見ながら代役を務めるのだろうが、代えの効かない選手だからな。パラグアイにとってはこれは大きな勝ち点1。GL突破に向けては良いスタートだと思います。


グループF
ニュージーランドスロバキア
 豪州のアジア枠移籍によりチャンスを得たニュージーランド。無難に予選を突破するとバーレーンとのプレーオフに勝利し7大会ぶりとなる本選出場を決めた。一方スロバキアポーランドや、かつての同郷だったチェコとの予選を1位で通過し独立後初出場となった。もちろん共に狙うは本選初勝利となる勝ち点3。ニュージーランドは堅守速攻に一縷の望みをかける事になるだろうが、プレッシャーが無い分、何を仕出かすか分からない部分もある。スロバキアは普通に立ち回っていれば問題の無い相手だろうが、てこずり始めるとそこに僅かな隙が出来る可能性もある。早めに1点を取りたいところだろう。

 実力の差を見せ付けられる可能性が高い。0-3以上のスコアになる可能性があるだろう。ただ勝負は下駄を履くまで分からない。世界中のサッカーファンはそこにも期待しているはずだ。


グループG
コートジボアールポルトガル
 コートジボアールは予選を無敗で突破し2大会連続の出場。一方ポルトガルデンマークに予選首位を明け渡し、ボスニアヘルツェゴビナとのプレーオフの末に本大会出場を決めた。ご存知の通りコートジボアールはエースのドログバが骨折。回復しつつはあるが出場は微妙なところだ。一方ポルトガルもあのC.ロナウドが予選で無得点と結果が出ていない。お互い選手層は厚く中盤以下に関してもタレントが揃っているだけに注目のカードとなるだろう。

 このグループGはこの両者による2位争いと言われているだけに絶対に負けられないところだろう。前半に得点が入れば優位に試合を運べるだろうが、ここは後々の楽しみを取っておきたい希望的観測を含め1-1のドローと予想する。


ブラジル-北朝鮮
 いよいよブラジルが登場となる。5回の優勝のうち4回が欧州以外での開催だっただけに、ここでも優勝候補の一角である事に間違えは無い。北朝鮮は予選でイラン、サウジアラビアと言った常連を破り11大会ぶりの本選出場となった。もちろん、ブラジルは慌てず騒がず落ち着いて攻略すれば何の問題も無いと思う。ジュリオ・セーザルは仕事をする時間が僅かになると思われる。北朝鮮は不屈の精神で挑んでくるだろうが、実力の差は歴然としているはずだ。

 ある意味このグループの鍵を握るのはこの両チーム。それはコートジボアールポルトガル戦が引き分けた場合は“得失点差”と言う意味で更にその意味合いが増す。ブラジルが圧勝すると思われるが、ニュージーランドスロバキア戦同様、北朝鮮が期待にどれだけ応えてくれるかにも目を向けるべきだろう。