オリコン:2011年シーズン第17節結果

第17節の結果(今後も主軸となる3陣営の争い。しかしまだ震災の影響が残っているか?)

1位 KARA(初の首位獲得)
推定差 5千枚(4.09%)
 初日は差の無い2位からのスタートだったが、翌日以降はデイリー首位をひた走り他を寄せ付けず快勝。売り上げは12.3万枚と、前作から2.2倍以上と言う大幅な伸びとなった。もちろん、この数字であれば予定通り3月23日にリリースしていたとしても首位は獲得できていたであろう。
 ただ先日のニュース番組でも、韓国政府が広告代理店を介してYouTubeにあるK-POPのPV(主にハングル語のもの)の再生回数を意図的に増やしている疑惑が浮上したり、主要のK-POPアーティストのCD著作権がフジテレビの子会社に譲渡している等、日本におけるK-POPブームの“歪み”たる部分も浮上している。奇しくも何かと報道に疑惑をもたれているジャニーズ系、AKB系と同じ日のリリースになり、今の音楽業界を象徴する今週の上位となったのかもしれない。

2位 堂本剛(連勝は2でストップ)
推定差 4千枚(3.95%)
 本来なら相手を選んでのリリースで連勝をすんなり伸ばせる展開になるところだったが、震災により強敵が出現し初日3位となってしまった。ただ数字は久々ながら前作以上のものとなり、最終的には9.1万枚まで売り上げを伸ばした。とは言えKARAとの差は如何ともし難く、2度目のシングル首位逸となってしまった。

3位 SDN48
 初日首位からスタートし、週間首位争いを盛り上げるかと思われたが発売日以降は完全に失速。初日5.1万枚も週間では6.4万枚までに留まり、7日間集計の前作と同等と言う厳しい結果となった。なお、AKB48のメンバー再編成に伴いこのSDN48に移籍するメンバーが現れるのではとも言われているが、震災の影響で再編成そのものが凍結しているようである。

4位 UVERworld
 SDN48が急落してから土曜日までデイリー3位をキープしていたが、やはり来月にもシングルを控えている事もあり4.6万枚とペースは伸び悩んだ。

5位 モーニング娘。
 第9期生が加わっての初シングルで5種とパッケージ数を増やして望んだものの、こちらも終始ペースは上がらず3.4万枚と、UVERworld同様前作から大きく数字を落とす結果となった。

7位 D☆DATE
 先週は計4回のイベントをこなし接戦となった7位争いを逆転で制した。1.6万枚は前作からは減少しているが、他から比べれば減少幅は小さい方である。

8位 YUKI
 イベントのあるD☆DATE相手に充分なリードを広げられずスタートから順位が入れ替わる事となってしまった。こちらも前作からはマイナスと精彩を欠く結果となった。

9位 神谷浩史
 中盤はデイリーでも上位に入ったものの終盤は失速してしまい7位争いからも遅れる結果に。それでも1.5万枚は男性声優としては高い数字である。


その他
12位 中川翔子
14位 JUJU
16位 SUNGJE(超新星) & JIYOUNG(KARA)
 中川翔子は半減近い下げ幅で4年ぶりにトップ10入りを逃す結果に。JUJUもタイアップ差もあり売り上げは大幅に下落。SUNGJEとJIYOUNGのコラボシングルは発売日以降伸び悩み高垣彩陽にも抜かれる結果となった。


月曜付けデイリーチェック
 首位は引き続きKARA。首位獲得の報道も作用すれば今週も2万枚近いセールスとなる可能性がある。堂本剛が2位で1万枚前半ペース。3位には週間6位に入ったマキシマム ザ ホルモン。これ以下は1万枚を割る見通しとなっている。


第18節展望
 ここは当初、少女時代がKARAの数字を受けてどれだけの数字を出すかと言う点に注目が集まるところだったが、震災の影響によりB'zが転戦し事態は急変。なんと少女時代が2週発売を遅らせる(震災の影響については触れられていない)事となってしまった。もちろんB'zが首位獲得の筆頭であり、松本孝弘氏がグラミー賞を獲得した効果も期待されるところだ。水樹奈々の2枚同時リリースがこれを追う展開となり、延期してきたストレイテナーGIRL NEXT DOOR、更にThe Birthdayが上位争いを形成しそうだ。


来週以降のリリース情報はこちらから
http://blogs.yahoo.co.jp/amano_redstar/64600060.html