2012オリコン年間シングル(初動を除く)チャート

 終わってみれば2012シーズンもシングル売上はAKB48がベスト5を独占。ベスト20まで見てもAKB勢かジャニーズ勢しかいない寡占状態となったが、では発売週の売り上げである初動売上を除いた数字となるとこれがどうなるか。Grand Prixで選考基準となった数字の一部を遅ればせながら公開したいと思います。

※ 対象は年間チャート上位100位まで。2012年度の累計売上から初動売上を引いた枚数で順位付け(2011年度以前に発売された作品は初動売上のカウントはゼロ)。ただし2013年度第1週の週間ランキングトップ100に入っていた楽曲に関してはその週の売上を加える。売上表記は千枚単位までで百の位を四捨五入して表記する。

1位(年間売上1位) AKB48真夏のSounds good!」20.3万枚
2位(年間売上2位) AKB48GIVE ME FIVE!」14.9万枚
3位(年間売上3位) AKB48ギンガムチェック」12.4万枚

 ベスト3は年間売り上げと変わらない並びとなった。総選挙の投票券が付き、161.7万枚と言う自己最高初動を記録した「真夏のSounds good!」が唯一の20万枚オーバーで2位以下を大きく引き離した。

4位(年間売上10位) SKE48アイシテラブル!」10.9万枚
5位(年間売上75位) AKB48上からマリコ」10.6万枚
6位(年間売上60位) 水森かおり「ひとり長良川」10.3万枚
7位(年間売上53位) 氷川きよし「櫻」10.1万枚
8位(年間売上23位) Mr.Children「祈り ~涙の軌道/End of the day/pieces」10.1万枚

 昨年紅白に単独出場を果たしたSKE48が4位。2011年最終週にリリースされた「上からマリコ」が5位。演歌2強はこの形式なら上位進出となり水森かおりが6位(初動2.0万枚)、氷川きよしが7位(初動4.7万枚)。久々のシングルリリースとなったMr.Childrenまでが10万枚を越える数字となった。

9位(年間売上6位) 嵐「ワイルド アット ハート」9.9万枚
10位(年間売上8位) SKE48「片思いFinally」9.7万枚

11位(年間売上7位) 嵐「Face Down」9.4万枚
12位(年間売上4位) AKB48「UZA」9.1万枚
13位(年間売上94位) 安室奈美恵「Sit! Stay! Wait! Down!/Love Story」8.4万枚
14位(年間売上11位) 嵐「Your Eyes」8.2万枚
15位(年間売上13位) NMB48ヴァージニティー」7.7万枚
16位(年間売上9位) SKE48キスだって左利き」7.7万枚
17位(年間売上18位) Kis-My-Ft2「We never give up!」7.6万枚
18位(年間売上97位) 五木ひろし「夜明けのブルース」7.5万枚
19位(年間売上29位) 乃木坂46ぐるぐるカーテン」7.4万枚
20位(年間売上12位) NMB48ナギイチ」7.3万枚

 20位まではご覧の通り。年間ランキング同様AKB勢とジャニーズ勢が目立つが、2011年最終週リリースの安室奈美恵がここに13位と健闘。Kis-My-Ft2は集計範囲内である200位以内に粘り強く生き残り少しずつ売上を重ねている(現時点で「We never give up!」は54週ランクイン)。そして一際目立つのが18位の五木ひろし。初動7,300枚から売り上げを10倍以上伸ばし堂々のランクインとなった。


上記以外で初動以上に売り上げを伸ばした曲
35位(年間売上91位) LiSA「crossing field」初動3.9万枚 2週目以降4.6万枚
38位(年間売上95位) ももいろクローバーZ「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」初動4.0万枚 2週目以降4.4万枚

 ちなみに水森かおり氷川きよし五木ひろし以外で初動以上に売り上げを伸ばした曲はこの2曲。共に人気アニメの主題歌となっており作品人気も作用しているだろう。


 今回は上位20位+αの形でお送りしましたがいかがだったでしょうか。101位以下ではmiwa「ヒカリヘ」や、花は咲くプロジェクト「花は咲く」が上位に入りそうですが、少し見方を変えればちょっと違うものが見えてくるかもしれません。今年もJ-POPの熱い戦いの模様をお送りする予定ですのでどうぞお楽しみに。