Monthly Billboard JAPAN Digest(2013 Dec.)

 今シーズンからGreen Hill Music ChartはBillboard JAPAN発表のシングルチャート(サウンドスキャン調べ・タイトル別で集計)を用いていますが、その Billboard JAPANのメインチャートであるHot 100ではどのような動きとなっていたのか。今年から月1のダイジェスト版として、そのチャートをお伝えします。
 まずその前に、今季からチャート要素が追加されましたので、その説明から。


 Billboard JAPANはラジオでのオンエア回数を基にしたエアプレイチャートと、実店舗でのCD売上でHot 100を作成。2011年シーズン途中からEコマースにおけるCD売上(実店舗での売上と共にパッケージ、もしくはフィジカルと表記)とiTunesでのDL回数(デジタルと表記)をチャート要素に追加。そして2014年シーズンから新たにLook UpとTweetの要素を追加。前者はグレースノート社の楽曲データベースへのアクセス数。後者はTwitterでの呟きに「アーティスト名と曲名」が共に含まれているTweetが対象となる(#nowplayingでのTweetが分かりやすい例)。
 2014年シーズンはエアプレイ、フィジカル(パッケージ)、デジタルにルックアップ、ツイートを加えた5要素でのBillboard JAPAN Hot 100となる。
Japan Hot100がリニューアル(公式)
http://www.billboard-japan.com/special/detail/771


 それでは、今回は2014シーズン開幕戦となった12月9日付(オリコンからは2週間早い)から昨年12月発表分のチャートをお送りします(近日中に1月発表分もお伝えします)。


12月9日付
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/16806
1位 乃木坂46バレッタ」(オリコン1位)
2位 Perfume「Sweet Refrain」(同3位)
3位 東方神起「Very Merry Xmas」(同2位)
4位 ソナーポケット「X'masラブストーリー。」(同12位)
5位 μ's「Music S.T.A.R.T!!」(同5位)

 乃木坂46がフィジカルで他を圧倒し首位を獲得。東方神起はフィジカルでもPerfumeを下回り、エアプレイでは大差を付けられ(Perfume5位に対し東方はランク外)オリコンとは順位が入れ替わる形に。なおPerfumeはルックアップの要素で1位となっている。そのPerfumeをエアプレイで上回り4位に入ったソナーポケットが、こちらもフィジカルでは上回っていたμ'sを逆転し週間4位に食い込んだ。


12月16日付
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/16939
1位 関ジャニ∞[エイト]「ココロ空モヨウ 」(オリコン1位)
2位 SHINee「321」(同3位)
3位 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE「SO RIGHT」(同2位)
4位 Perfume「Sweet Refrain」(同18位)
5位 乃木坂46バレッタ」(同5位)
 フィジカルとルックアップで首位を獲得した関ジャニ∞がここは難なく首位獲得。SHINeeもフィジカルとツイートで2位に食い込み3位以下を抑えた。三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEはフィジカルでの8位が響きSHINeeを下回る結果に。サウンドスキャンの集計対象外となるパッケージでの売上比率が高いアーティストは苦戦する傾向が見られるが、EXILE系はその傾向が顕著に出ている。
 なお、オリコンでは4位のJuice=Juiceはフィジカルでは6位だったものの、その他の要素が弱く19位までだった。


12月23日付
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/17085
1位 AKB48「鈴懸なんちゃら」(オリコン1位)
2位 舞祭組「棚からぼたもち」(同2位)
3位 SMAP「シャレオツ」(シングル発売前)
4位 MUSH & Co.「明日も」(オリコン18位)
5位 関ジャニ∞[エイト]「ココロ空モヨウ 」(同7位)
 AKB48がフィジカルとルックアップで首位となり順当に首位獲得。AKB48とは2日遅れでリリースとなった舞祭組はツイートで首位となり2位を確保。SMAPは発売前の時点でエアプレイ首位に立ちシングルリリース前にベスト3入り。MUSH & Co.はエアプレイとデジタルでポイントを伸ばし先週6位から4位に浮上した。


12月30日付
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/17215
1位 SMAP「シャレオツ」(オリコン1位)
2位 UVERworld「ナノ・セカンド」(同2位)
3位 AKB48「鈴懸なんちゃら」(同6位)
4位 DREAMS COME TRUE「この街で」
5位 SPICY CHOCOLATE「ずっと feat.HAN-KUN & TEE」
 先週の時点で3位まで浮上していたSMAPがフィジカルとエアプレイで首位となりHot 100を制覇。UVERworldはツイートで首位を獲得しポイントを底上げ。DREAMS COME TRUEは一般流通の無いシングルだったもののエアプレイで2位に入り週間4位まで浮上。そして年末年始デジタルで圧倒的な強さを見せたSPICY CHOCOLATEがここでベスト5入り。この週はエアプレイで23位に初登場している。
 なお、この週のオリコン3位スマイレージは14位、4位のU-KISSは37位とオリコンからはかけ離れた順位となっている。上記Juice=Juice同様、フィジカル以外の要素が弱かった事による結果だろう。


 続き(1月分)はまた後ほど。Monthly Billboard JAPAN Digest、2月分からは毎月最終金曜日に更新予定です。