ラブライバーにも分かりやすい? SUPER GT講座2(修正版)

 先述の通り、週末は開幕戦が行われる岡山で公式合同テストが行われます。金曜日に搬入された写真がupされていますので抜粋。

初音ミクGSR(ただし車は先日の鈴鹿テストで走らせた11年式ではないかと見られている)
http://as-web.jp/photonews/info.php?c_id=2&no=52498
http://as-web.jp/photonews/info.php?c_id=2&no=52525

マッハ号(去年のカラーリングのままです。奥には懐かしいカラーリングが復活したTAISAN GT-R
http://as-web.jp/photonews/info.php?c_id=2&no=52504

PACIFIC DIRECTION (去年のJAF GPから攻殻機動隊 ARISEのロゴを外しただけと言った感じ)
http://as-web.jp/photonews/info.php?c_id=2&no=52538

DIJON(暫定版。ただこれだと痛く出来る場所が無いようにも思えるが…)
http://ameblo.jp/uradijon/entry-11796086787.html


 さて今回はレースがどのような流れで行われているか、昨年のスケジュールを元に分かりやすくお伝えします。


金曜日(レース前々日)
 チームの車とピット内の機材を入れたトランスポーターが朝からパドックに入り、ピットの設営が行われます。車は予備車検のため車検場へ向かい、ドライバーは全体ミーティングのために夕方前にはサーキットに入ります。
 一見すると“関係者以外立ち入り禁止”のように思えますが、多くの場合は一般客も入場可能です(レースの入場券は不要)。トランスポーターから車を下ろす「グランツーリズモ」のオープニングのような光景も朝行けば見られますし、予備車検を待つ車を間近に見る事も可能です。もちろん、作業の邪魔にならないように。

土曜日(レース前日)
・オープンピット(公開車検・要パドックパス)
 オープンピットは普段入れないピットロード上から車検を見る事が出来る時間。朝早い(7:30~)と言う点と、パドックパスが必要な点があるが、金曜日行けない人にとっては車を間近で見られる貴重な機会となる。

・公式練習走行(今季仕様に修正)
 予選前の公式練習走行は2時間。そのうち最初の100分は全車両が走行でき、残りの20分はGT300のみ、GT500のみ10分ずつ走る事が出来る。シミュレートによりある程度のセッティングは最初から組めるが、当日のコンディションによりどれだけ微調整を効かせる事ができるか。週末の運命を大きく左右する時間となる。

・ピットウォーク(要パドックパス、もしくはピットウォーク入場券)
 ピットウォークはピットロード(コースを含む場合もある)を開放してのファンとの交流の場。ドライバーのサイン会やグッズ配布、レースクイーンの撮影会などが行われる。土・日の2回開催だが、ピットウォーク入場券は土曜日の方が料金は安い。

・予選(今年も昨年と同じ方法で行われる)
 決勝のグリッドを決める予選は2段階方式で行われる。1回目(15分)の予選結果から上位13台が2回目の予選に進出し、2回目に進出できなかった車は1回目の順位でグリッドが確定。2回目(12分)の予選は1回目の記録がリセットされ改めてタイムアタックを行い上位のグリッドを決定する(2回目の予選で最速タイムを出した車がポールポジションを獲得する)。
 2回目の予選に進出した車はドライバーを交代し、タイヤを交換しなければいけない。決勝で最初に付けるタイヤは、1回目の予選で敗退した車はその時のタイヤ。2回目の予選に進出した車は、1回目のタイヤか2回目のタイヤかは抽選で決められる。

キッズウォー
 ピットウォークの親子版。トランスフォーマーGTが協賛。これは子供連れである事が参加条件で追加料金は不要。けっこう遅い時間(サポートレース終了後)にはなるが、毎回親子連れで賑わっている。


日曜日(レース当日)
・ フリー走行
 決勝前のフリー走行は30分。前日から天候が変わると忙しくなる。

・サーキットサファリ
 観客がバスに乗りサーキットを周回…、だけではない。その横をフリー走行の延長と言わんばかりに車が駆け抜けていく迫力満点の人気企画。解説役も同乗し、レース観戦のコツからちょっとした裏話まで聞く事が出来るかも。

・ウォームアップ走行
 通称「8分間走行」と言われる決勝前最後の調整時間。

・グリッドウォーク(要・参加条件を満たしている入場券)
 グリッドに付いた車を間近に見られる時間。今までとは違い、レース直前の緊迫感のある光景となる。

・決勝レース
 レースは基本300kmで行われるが、春の富士が500km、鈴鹿が1000km、茂木が250kmとレース距離が異なる場合もある。1人のドライバーが走れるのはレース全体の2/3までとなっており、この点がピット戦略の重要なポイントとなる。
 規格の違うGT500とGT300が同時にレースを行うため、GT500の車は何度もGT300の車を周回遅れにする必要がある。そこで処理に手間取ると相手に付け入る隙を与える場合もあり、特に接戦では予断を許さないところだ(GT300の車は影響なくGT500の車を抜かせる事も重要)。

 そして…

・暫定表彰式
 レースを終え、各クラス3位以内に入ったドライバーが表彰台へと向かう。パドックパスがあれば表彰台の真下に行く事ができ、祝福の輪に加わる事も。


 長くなりましたが、レースウィークの流れをざっと説明してみました。SUPER GTの入場券は2日間通しなので1日だけだとちょっと割高に思えますが、土曜日も土曜日で盛りだくさんです。今年も土曜日はニコニコ生放送で中継があるので、サーキットに行ってみたいと言う方の予習用としてもおすすめです。

 これ以上はちょっと専門的な部分になるかな?