Billboard JAPAN Music Awards 2014は東方神起の圧勝?

 Billboard JAPANが年間ランキングとは別に参加型の音楽賞となるBillboard JAPAN Music Awards 2014が今年も開催される事になった。

Billboard JAPAN Music Awards 2014
http://www.billboard-japan.com/special/detail/1082

 今回が6回目となるBillboard JAPAN Music Awards 2014は、昨年からルールを大幅に変更して行われる事になる。

対象となる楽曲の選定方法
 12日発表の年間チャート、YEAR END CHART 2014の年間Hot100に入った全ての楽曲が対象(昨年までと違い、各部門の週間1位獲得者ではない)

ポイント対象となる要素(集計期間は明日12日から年内いっぱいまで)
 Twitterにおいて、#BJMA2014 のハッシュタグを付記した上でアーティスト名と曲名を含んだツイートの回数
 通信カラオケ「DAM」で歌われた回数

 この2つの要素を50:50の割合でポイント化し、もっともポイントを稼いだ楽曲がArtist of the Year 2014となる。なお、今回は週間チャートでの年間累計獲得ポイントは反映しない。発表は1月16日。


 となったため、昨年まで年間累計獲得ポイントで投票開始前からかなりのアドバンテージを付けていたAKB48は有利でも何でも無くなってしまった。明日からの20日間でどれだけ2つの要素でポイントを稼いだかと言う、言わばプレーオフに近いルールとなっている。

 しかしこのルール、毎週Billboard JAPANを見ている人は分かると思うが、東方神起にかなり有利なルールである。

 Twitterを使っている方は現時点で“#BJMA2014”を検索にかけていただくと分かるが、ほとんど東方神起のファンと思わしき人が、すでにポイント対象となるフォーマットでツイートを重ねているのがよく分かる。
 更に今年からTwitterでのツイートが週間チャートに反映されるようになり、それにいち早く目をつけた東方神起のファンがシングルリリースと共にTwitterでも攻勢をかけ、今年リリースしたシングルは2曲とも週間チャートで1位を獲得している。しかも相手はシングル売上で東方神起を上回るNEWSとNMB48サウンドスキャン調べなのでオリコンほどNMB48は高い数字ではない)だった事が、ツイートでの攻勢を更に示す結果となった。
6月23日付チャート速報(NEWSを下し総合首位獲得)
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/20636
11月17日付チャート速報(NMB48を下して首位獲得)
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/23819

 この2つの事例から見ても、ツイートにおいては東方神起の独壇場になる可能性が充分に考えられる。

 さらに言えばカラオケの要素もルールがはっきり見えてこない。曲がかかった時点で(歌う前にキャンセルしても)1ポイントなのか、完全に最後まで曲を流さないと1ポイントにならないのか。仮に数時間カラオケボックスに籠り、同じ曲を何十回と連続して打ち込んでもOKであれば公平性に欠けるものになりかねない。これはYouTubeK-POP系のアーティストが異常なまでの再生回数を記録した事案を思わせるだけに、ここでもK-POP系のファンが工作するような事があれば、彼らがますます有利になるように思える(もちろん、K-POP系のファンに限った事ではない)。ここら辺の動きがどうなるのか、DAMのランキングも確認したい(下記リンク参照)。
http://www.clubdam.com/

 今回のルールはあくまで“年末期におけるネットとリアルのユーザー動向を反映させたい”との意向だが、残念ながらそれに沿うような形にはならなさそうである。果たして表題通り東方神起が圧勝(1位、2位独占もありえる)するのか。それともそれを阻止する存在が現れるのか。まずは明日の年間チャート発表から今年のBillboard JAPAN Music Awards 2014が始まる。