Monthly Billboard JAPAN Digest(2015 Jan.)

 さて1月のMonthly Billboard JAPAN Digestをお送りします。今回は1月12日付から1月26日付までのチャートをチェックしていきます。なお、本家アメリカでは実装されている「YouTubeの閲覧回数」が春から日本でもチャート要素として加わるとの事です。

 今回はまず昨年末に投票が行われ、1月16日に結果が発表となったBillboard JAPAN Music Award 2014の結果をお伝えいたします。
http://www.billboard-japan.com/awards2014/

 今回は昨年の年間Hot100にランクインした100曲を対象に12月12日から31日までの間、Twitterによるツイート数(アーティスト名と曲名、#BJMA2014のタグが1つに含まれるツイートの総数)と、第一興商のカラオケ歌唱回数の2要素を元に、それぞれのポイント比重が50:50になるように合算し、Artist of the Year 2014を決定する方式に変更された。その結果は…

1位 西野カナ「Darrin」(初のArtist of the Year獲得)
2位 秦基博ひまわりの約束
3位 松たか子「レット・イット・ゴー~ありのままで~」(カラオケ1位)
4位 東方神起「Time Works Wonders」(ツイート1位)
5位 東方神起「Sweat」
それ以下はリンク参照
http://www.billboard-japan.com/common/special/award/2014/vote.html

 ツイート、カラオケそれぞれ3位だった西野カナが総合1位となり、Artist of the Year 2014を獲得。西野カナにとっては初のビッグタイトルを獲得する結果となった。西野カナは7位に「好き」、9位に「We Don't Stop」もランクインしており、ノミネートした3作品が全てトップ10入りする強さを見せ付けた。2位に入った秦基博はカラオケ2位、ツイート7位とツイート分、西野カナとの差が出る結果となったか。3位にはカラオケで1位だった松たか子がランクイン。こちらもツイートの分だけ差が出たような感じだが、結果的にはカラオケでのベスト3が総合でもベスト3を独占する結果となった。ツイートで1位、2位を独占していた東方神起が4位と5位にランクイン。ただこちらはツイートでのアドバンテージを活かせる展開にはならなかった。
 年間ランキングで上位を独占していた嵐とAKB48は上位進出には至らず。AKB48の最上位が「恋チュン」であった事を考えると、ファンのこの賞に対するモチベーションの差も出ているのかもしれない。また、カラオケでのポイントがあまり見込めない洋楽勢も総じて苦戦。ルール上致し方の無い部分はあるが、この点はやや配慮するべき部分もあるか。
 新たな方式での初年度の開催となったBillboard JAPAN Music Award 2014。ご覧の皆様は様々な年間チャートと見比べてどう写ったでしょうか?
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/25204/2


 それでは週間ランキングの方を見てみましょう。

1月12日付(集計期間:12月22~28日)
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/24943/2
1位 Kis-My-Ft2「Thank youじゃん!」(セールス1位)
2位 BiBi~絢瀬絵里(南條愛乃),西木野真姫(Pile),矢澤にこ(徳井青空)from μ's~「冬がくれた予感」
3位 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE「O.R.I.O.N.」(ルックアップ1位)
4位 渡辺美優紀「やさしくするよりキスをして」
5位 シェネル「Happiness」(ダウンロード1位)

10位 山下達郎「クリスマス・イブ」(エアプレイ1位)
23位 AKB48心のプラカード」(ツイート1位)

 昨年最終週のチャートを制したのはKis-My-Ft2。ルックアップ6位、ツイート5位と3要素でトップ10入りし順当に総合首位を獲得した。BiBiはセールス2位、ツイート4位で3位以下を抑え2位にランクイン。渡辺美優紀はセールスこそ3位だったが、他の要素が伴わず総合では4位まで。なおエアプレイ2位はこちらもクリスマスの定番曲、Mariah Carey「All I Want for Christmas Is You」となった(総合では16位)。


1月19日付(集計期間:1月5~11日)
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/25103/2
1位 NEWS「KAGUYA」(セールス、ルックアップ、ツイート1位)
2位 SEKAI NO OWARIDragon Night」(ダウンロード1位)
3位 大原櫻子「瞳」(エアプレイ1位)
4位 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE「R.Y.U.S.E.I.」
5位 西野カナ「Darling」

 年末年始1週間のインターバルをおいて再開したこの週では、NEWSが3部門で1位を獲得し総合首位を獲得。エアプレイも10位に入り磐石の体勢だった。大原櫻子日本レコード大賞高校サッカー選手権の影響もありセールス5位、ツイート6位とエアプレイ以外も結果を残し総合ではベスト3入り。この週はNEWSを除けば年末の音楽番組が大きく影響しているベスト5となった。なお、インターバルの間にリリースし話題となった仮面少女は総合27位。サウンドスキャンではオリコン以上の枚数がカウントされていただけに通常通り集計されていたらどのような結果になっていただろうか。


1月26日付
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/25303/2
1位 B'z「有頂天」(セールス、ルックアップ1位)
2位 水樹奈々「エデン」
3位 SEKAI NO OWARIDragon Night」(ダウンロード1位)
4位 凛として時雨Who What Who What
5位 米津玄師「Flowerwall

8位 Olly Murs「Wrapped Up featuring Travie McCoy」(エアプレイ1位)
27位 AKB48心のプラカード」(ツイート1位)

 B'z2年9ヶ月ぶりのシングルがエアプレイ3位、ツイートでも4位に入り総合首位獲得。久々ながらさすがの人気を示した。水樹奈々はセールス2位、ルックアップ3位、ツイート10位に入り総合も2位を確保。凛として時雨はダウンロード3位、セールス4位、ツイート5位、ルックアップ9位と4部門でトップ10入りし総合4位。米津玄師はセールス3位、ツイート8位、エアプレイ9位となり総合5位に食い込んだ。エアプレイ1位はイギリスのオーディション番組「Xファクター」出身のOlly Murs。14日にアルバムをリリースしており日本でも徐々に人気が高まっているようだ。


最新のBillboard JAPANチャートはこちらからご覧下さい。
http://www.billboard-japan.com/charts/