2016シーズン第28節(主に6月1日リリース作品)結果
Green Hill Music Chartと格付けにつきましてはこちらをご覧下さい。他所より新譜扱いが1週遅いですが、理由あっての仕様ですのでご理解いただければと思います。
なお本来なら10位にランクインする北島三郎ですが、日曜日リリース(デビュー日合わせ)だったため、今節に限りランキングの対象外とさせていただきます。
それでは、今週のランキングを発表します。
順位(前節の順位) 歌手名「曲名」(トップ10入り週数・初登場は初動順位)
10位(2) ポルノグラフィティ「THE DAY」(2週目)
9位(26) 西内まりや「Chu Chu/HellO」(初のランクイン)
今回は両A面シングルではあるが前作のドラマ主題歌からは話題性に乏しく初動15位から26位まで後退したものの、先週末に東京と大阪でイベントを行い売上を回復。このシングルでは初のトップ10入りとなった。
8位(25) CYaRon!「元気全開DAY!DAY!DAY!」(2週目)
ランクインは第25節(6位)以来3週間ぶり。Aqoursの分割ユニット、Guilty Kissのシングルが先週リリースされ、それに伴う3作まとめ買いの影響で再浮上したものと見られる。
7位(6) AZALEA「トリコリコPLEASE!!」(2週目)
6位(4) SKE48「チキンLINE」(10週目)
デビュー日の9月9日を裏返した(6月6日)「ウラスマの日」に合わせ購買運動が展開。ランクインは第23節(5位)以来5週間ぶり、一連の騒動以降では11週目のランクインとなる。(先週ファンクラブの会報でグループの存続を明言したとの話題があったが、これは本来外部に漏洩する話では無いので、ここではその話題については割愛)
4位(12) HKT48「74億分の1の君へ」(4週目)
ランクインは第25節(1位)以来3週間ぶり。
10位から4位までをお送りしました。
今週惜しくも11位だったのは前節5位の速水奏,塩見周子,城ヶ崎美嘉,宮本フレデリカ,一ノ瀬志希。ちなみにこれと同じSTARLIGHT MASTERシリーズの第3弾シングルは来週リリース予定となっている。なお前作実績者では大原櫻子が初動7位から14位となりCD売上では苦戦したが、配信では好調な推移を見せている。
それではベスト3の発表です。
3位(1) 嵐「I seek/Daylight」(3週目)
2週連続1位から後退。
2位(初) Flower「やさしさで溢れるように」(初動3位)
映画「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」主題歌(主演は同じEXILE系、三代目J Soul Brothersの岩田剛典)。2009年にJUJUがリリースした同曲のカバーとなる。配信が1週早くリリースされ、CDの売上は前作を下回る結果となったが、映画の集客も好調で、それに伴う形で売上を維持し初動を上回る順位となった。
1位(初) AKB48「翼はいらない」(初動1位)
毎年恒例となっている「AKB48 選抜総選挙」の投票券が封入されたシングル。投票は今週17日が締め切りとなっており、翌18日に新潟市中央区のHARD OFF ECOスタジアム新潟(新潟県立野球場)で結果が発表され、次のシングルにおいての選抜メンバーが決定する。
今回も初動売上において大きな売上枚数が計上され、ファン以外からの「CD売上ではなく投票券が売れた枚数」、「無意味な数字」など冷めた意見も毎年恒例とも言える。ただそれ以上に問題なのは、オリコンで144.1万枚と計上された売上枚数に対し、サウンドスキャンでは241.7万枚と、100万枚近い(比率換算では約68%)計上枚数差が生じている点では無いだろうか。実は一昨年の「ラブラドール・レトリバー」と昨年の「僕たちは戦わない」ではCD売上の差はそれ程無かった(投票方法にもそれ程の差は無かった)にも関わらず、総投票数に大きな差が生じた点が追求され、そこから「『僕たちは戦わない』は実は260万枚以上売れていたのではないか?」との疑惑が浮上。その観点に加え、キャラアニ.comの売上を加え、前作「君はメロディー」でオリコンより15%近く高い計上を出したサウンドスキャンの計上がどうなるかが問題となっていたが、発売日にオリコンは火曜付で133.2万枚と発表。その後サウンドスキャンが異例となる当日発表(通常は木曜日)を行い230万枚と、オリコンを遥かに上回る数字を発表しファンをも困惑させた。
オリコンの計上に関しては、「『世界に一つだけの花』以来の200万枚突破をこんな形で決められたくない」とジャニーズがオリコンに圧力をかけているのでは無いかと言う陰謀説が浮上しているが、ここまでの流れを見る限りでは、オリコンの数字が何らかの理由で減算されていると見て間違えなさそうである。昨年オリコン社長が炎上騒ぎになったインタビューであれだけAKBのイベント商法を賞賛していたにも関わらずである。週間1位、年間1位である事は間違え無いだろうが、ただこうなると他のアイドルユニット(特にキャラアニ.comやforTUNE musicなど特殊販路を介しているグループ)の売上枚数も信憑性を無くしてしまうのでは無いだろうか。今回の曲名を文字って「CDはいらない」「AKBはいらない」では無い。オリコンの調査会社としての信憑性を完全に崩壊させ「オリコンはいらない」と言われかねないこの事態はもっと取り上げられるべきである。