Green Hill Music Chart 2016 第29節結果

2016シーズン第29節(主に6月8日リリース作品)結果

 Green Hill Music Chartと格付けにつきましてはこちらをご覧下さい。他所より新譜扱いが1週遅いですが、理由あっての仕様ですのでご理解いただければと思います。

 それでは、今週のランキングを発表します。
順位(前節の順位) 歌手名「曲名」(トップ10入り週数・初登場は初動順位)

10位(4) HKT48「74億分の1の君へ」(5週目)
 総選挙での議席数(80位以内)は19で前年比+4

9位(初) AAA「NEW」(初動3位)
 「スプライト」CMソング。CDリリースの1ヶ月前に配信が解禁されたが、今回は限定盤の特典(スマホで収録曲を無料DL出来るサービス)があってか、どちらかと言えばCD寄りの売上になっている。その影響もあり、初動からの順位下落も大きかったようだ。ランクインは昨年の第27節「アシタノヒカリ」以来となる。

8位(初) Guilty Kiss「Strawberry Trapper」(初動5位)
 「ラブライブ!サンシャイン!!」に登場するアイドルユニット、Aqours桜内梨子津島善子小原鞠莉による分割ユニット。3つの分割ユニットの中では唯一初動3万枚台を記録したが、その分息切れも早かったか、順位は8位まで後退し、結果3ユニットの中では一番下の順位となった。

7位(2) Flower「やさしさで溢れるように」(2週目)

6位(3) 嵐「I seek/Daylight」(4週目)

5位() SKE48「チキンLINE」(11週目
 総選挙での議席数は20で前年比-6。第一党から陥落。

4位(初) V6「Beautiful World」(初動1位
 「警視庁捜査一課9係」主題歌。昨年のこのドラマ(前期)主題歌以来1年1ヶ月ぶりのシングルリリースとなったが、10.7万枚と10万枚を突破(11.6万枚を計上したオリコンでは9年5ヶ月ぶりの10万枚突破となった)。スマホゲームとのコラボ企画も売上を後押ししたようだが2週目はその反動から伸び悩みベスト3入りも逃す結果となった。

 10位から4位までをお送りしました。

 今週惜しくも11位だったのは前節15位から順位を上げた安室奈美恵。先週は新曲となる「Hero」(NHKリオ五輪中継主題歌)の発売日が7月27日と発表され、楽曲の一部がレコチョク等一部配信サイトで解禁となった。なお前作実績者では北川大介が初動19位から13位まで追い上げたもののトップ10入りならず。格付けから除外された。

 それではベスト3の発表です。

3位(49) NMB48「甘噛み姫」(4週目)
 ランクインは第26節(2位)以来3週間ぶり。総選挙での議席数は11で昨年比-3

2位(初) 藤原さくら「Soup」(初動4位
 ドラマ「ラヴソング」主題歌。こちらもAAAと同じCDリリースの1ヶ月前に配信を解禁させ、上位をキープしつつシングルCDをリリース。レンタル解禁が今週末であり、ドラマ最終回の効果もあってか初動から順位を上げて2位にランクアップ。配信でも先週、今週と首位を獲得し、何かと低視聴率が話題となる月9であると同時に、今回は所属事務所によるゴリ押し疑惑があったものの、やはり月9主題歌は他とは違うところを見せ付ける結果となった(ただ、次の月9が「最後の月9」になる噂も出てきている)。

1位(1) AKB48「翼はいらない」(2週目)
 先週末に行われた選抜総選挙の投票券を求め、先週も高い売上を維持し新譜勢を退け2週連続1位となった。総選挙での議席数は28で昨年比+5。昨年奪われた第一党を取り戻した。
 今回の総選挙での総投票数が3,255,400票となり前年から-32,336票となった。ただ今回は開票イベント当日昼に行われたライブの入場者約3万人に当日投票券が配布されたため、昨年比となるとおよそ6万票のマイナスと見るべきだろう。更に今回は各グループ(AKB,SKE,NMB,HKT,NGT)のモバイル会員、メール会員にそれぞれ1票の投票が認められ、全てを駆使した場合3,240円(月額324円x10)で、CDを買うより安い出費で10票が投票できるようになっている。ただそこまで熱心にやる人は、おそらくCDも大口で買っている人がだいたいだろう。
 オリコンでの先週末までの計上枚数は151.3万枚。昨年はこの時点で177.2万枚だったため約26万枚のマイナスとなる。一方サウンドスキャンでは249.6万枚。昨年噂された260万枚以上と照らし合わせると減少は十数万枚と見られる。売上枚数が全て票として入った場合、オリコンで171.2万票、サウンドスキャンで72.9万票不足している。去年の総投票数とオリコンの計上枚数との差は151.6万票、計上が260万枚以上と推定するとおよそ65万票。モバイル・メール票分のプラスを考えると、これだけを見るとオリコンの方が正しいとの見方が出来なくはない。ただそれでも去年の+59.8万票はどこから流れてきたのかについては疑問が残る。結局、真相は闇の中なのだろうか。今回この件について掘り下げた結果、過大にオリコンに対し不信感を与えたのは誤りだったかもしれない。読者に不快感を与えたのであればここに深くお詫びいたします。

追記:総選挙の投票数とシングル売上枚数との関係を示す特集記事を製作しました。ぜひ詳しい方に検証をお願いします。

 格付けの変動と新譜を含めた今週のランキングはこちらからご覧下さい。

 以上が今週のランキングでした。

 さて来週はBTOBが登場。シングルCD売上チャートでは初の週間1位を獲得し、このチャートでも福山雅治を下す金星を挙げているが、相変わらずイベント頼みなのが気がかりだ。来週のチャートもどうぞお楽しみに。