6月のBillboard JAPAN Monthly Digestですが、今回は6月13日付から最新の7月11日付までのチャートをおさらいします。なおルックアップ(CD稼動数)のみにスポットを当てた「週間シングルルックアップチャート」も毎週取り上げておりますので、そちらもあわせてご覧下さい。なお、 詳しいチャートの内容に関しましてはこちらをご覧下さい。
7月5日にSoundScan Japanが「2016年上半期音楽ソフト売上動向」を発表しました。集計期間が2015年12月28日~2016年6月26日(1月11日付~7月4日付)となっており、オリコン(12月28日付~6月20日付)やBillboard JAPAN(12月7日付~6月6日付)の上半期とは集計期間が異なり、特にアーティスト別の総売上ではオリコンと違う結果となっております。なお前々からここでも取り上げている通り、SoundScan Japanは今年2月辺りから今まで集計していなかったキャラアニ.comやforTUNE musicの売上を含んでいる動向がありますので、その点に留意してご覧下さい。
6月13日付(公式解説、CHART insight)
1位 AKB48「翼はいらない」(CDセールス1位)
2位 Flower「やさしさで溢れるように」(ダウンロード、ツイート、MV再生回数1位)
3位 BOYFRIEND「GLIDER」
4位 大原櫻子「大好き」
5位 back number「僕の名前を」
7位 嵐「I seek」(ルックアップ1位)
19位 Justin Timberlake「Can’t Stop The Feeling」(ラジオ1位)
AKB48の総選挙投票券付きCDが241.7万枚と圧倒的なセールスを見せつけ総合首位を獲得。ただこれだけの売上を記録しておきながらルックアップでは嵐に及ばず2位と、CD稼働率はかなり低そうだ。その他ではラジオとツイートで5位となっている。FlowerはJUJUの曲をカバーする形となったが3部門で1位を獲得しCDセールス3位、ラジオ9位。普段ならこれで総合首位を獲得できそうだがなにぶん相手が悪すぎた。
BOYFRIENDはCDセールス2位、ツイート6位で、ラジオ2位、CDセールス7位(セールス総合4位)、ツイート8位の大原櫻子相手に逃げ切り3位を確保。配信では大原櫻子に分があったが、CDセールスの(3万枚以上の)差を埋めるには至らなかったようだ。
1位 V6「Beautiful World」(CDセールス1位)
2位 藤原さくら「Soup」(ダウンロード、ストリーミング1位)
3位 AAA「NEW」
4位 Flower「やさしさで溢れるように」(MV再生回数1位)
5位 AKB48「翼はいらない」
12位 嵐「I seek」(ルックアップ1位)
V6がCDセールス1位、ルックアップ2位、ラジオ、ツイート7位で総合首位を獲得。藤原さくらはダウンロード、ストリーミングで1位、ラジオ2位、CDセールス4位、MV再生回数7位、ルックアップ10位と6部門でトップ10入り(ツイートも11位)したがV6には一歩及ばず2位。AAAはツイート2位、CDセールス3位、ルックアップ5位、ラジオ6位だったが、ここは相手が強く3位まで。ベスト3はそれぞれ持ち味を発揮し好勝負になった。シングルではカップリング曲として収録される桑田佳祐「大河の一滴」がCDリリース3週間前にラジオ1位となった。
6月27日付(公式解説、CHART insight)
1位 BTOB「L.U.V」(CDセールス1位)
2位 藤原さくら「Soup」(ダウンロード、ストリーミング1位)
3位 Flower「やさしさで溢れるように」(MV再生回数1位)
4位 Block B「Toy」
5位 AKB48「翼はいらない」
9位 EXO「Monster」(ツイート1位)
16位 嵐「I seek」(ルックアップ1位)
30位 Kygo「Stay ft. Maty Noyes」(ラジオ1位)
BTOBがCDセールス1位、ツイート3位で総合首位を獲得。ただそれ以外の要素はランク外となっており、相手に恵まれた感もある。この週はBlock BがCDセールス2位に入り総合では4位(ただしBTOBと同じくツイートで29位に入っている以外はランク外)。MV公開に合わせEXOがツイート1位、MV再生回数3位で総合9位にランクイン。久々にK-POP勢の新譜が目立つランキングに。日本盤のリリースを控えた癒し系EDMの使い手、Kygoがラジオ1位となった。
7月4日付(公式解説、CHART insight)
2位 藤原さくら「Soup」(ストリーミング1位)
3位 DISH//「HIGH-VOLTAGE DANCER」
4位 平井堅「魔法って言っていいかな?」(ダウンロード1位)
5位 Flower「やさしさで溢れるように」(MV再生回数1位)
12位 桑田佳祐「ヨシ子さん」(ラジオ1位)
16位 E-Girls「E.G. summer RIDER」(ツイート1位)
SMAPの中居正広がCM出演している事でも知られるゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」からの楽曲が2部門で1位を獲得し総合首位も獲得。特典(ライブの先行予約)目当てでの購入が多くを占めているはずだが、稼動でもしっかり結果を残した。藤原さくらは3週連続の2位。DISH//はCDセールスでは2位だったが、それ以外が伴わず総合では3位まで。平井堅はCDセールスこそ17位だったが、ダウンロード1位でセールス総合では5位。ラジオでも9位に入り総合では4位まで浮上した。
CDセールスの前週となり、表題曲の「ヨシ子さん」がラジオで1位。MVが公開されたE-Girlsがツイート1位、MV再生回数4位となり、シングル発売4週間前だが16位にランクインしてきた。
7月11日付(公式解説、CHART insight)
1位 GENERATIONS from EXILE TRIBE「涙」(CDセールス1位)
2位 桑田佳祐「ヨシ子さん」(ラジオ1位)
3位 VIXX「花風」(ツイート1位)
4位 藤原さくら「Soup」(ルックアップ1位)
5位 平井堅「魔法って言っていいかな?」(ダウンロード1位)
8位 Flower「やさしさで溢れるように」(MV再生回数1位)
GENERATIONSがCDセールス1位、ルックアップ、ツイート4位、ラジオ10位で総合首位獲得。特典(ツアー終演後のバックヤード招待)があったため、CD稼動は売上に相応しない結果となった。桑田佳祐はラジオ1位、CDセールス、ルックアップ2位で総合2位。ただこちらはダウンロード、ストリーミングにおいてはカップリング曲の方が上位にランクインしていたようだ。VIXXはツイート1位、CDセールス3位とK-POPお決まりのパターンでベスト3入り。レンタルが解禁された藤原さくらがルックアップで1位。Flowerは1ヶ月間、MV再生回数で1位を守りきった。