11月のBillboard JAPAN Monthly Digestですが、今回は11月14日付から12月12日付までのチャートをおさらいします。なおBillboard JAPANの詳しいチャートの内容に関しましてはこちらをご覧下さい。
2016年度の年間ランキングにあたる「Billboard JAPAN YEAR-END CHARTS 2016」が8日に発表されました。これにつきましては、後日特集を組んでお送りします。なお例年開催されている「Billboard JAPAN Music Awards」ですが、現時点では開催のアナウンスがありません。
それでは週間チャートです。今回から2017年度仕様で新たに公開された週間総合ポイント数も併記します。
※ CDリリース週、配信解禁週、もしくはそれ以前の曲は赤文字表記。
11月14日付(公式解説、CHART insight)
三つ巴となった首位争いはMステ出演や「DEATH NOTE」の死神リュークとのコラボ映像で息を吹き返したピコ太郎が、売上以外の要素を軸に首位を獲得する異例の展開となった。ピコ太郎は2部門で1位の他ダウンロードでも8位。中でもMV再生回数は驚異の26,777,714回(CD売上換算で17.9万枚)を記録し、これだけでKinki Kidsの16.5万枚以上のポイントを稼いでいる計算となる。そのKinki Kidsは3部門で首位を獲得した星野源にすら及ばず3位。CD売上2位の℃-ute、3位のDa-iCEが総合4位、5位と続き、この週アルバムをリリースした松任谷由実がラジオで1位となり、総合22位にランクインした。
11月21日付(公式解説、CHART insight)
21位 Bruno Mars「24K Magic」(ラジオ1位) 2,001Pt.
乃木坂46が3部門で首位を獲得。ラジオ3位、ダウンロード8位を加え総合首位を獲得。CD売上は過去最高となる84.8万枚を計上した。三代目 J Soul BrothersはCD売上、ダウンロード、ストリーミング2位。ルックアップ、ツイート3位、MV再生回数4位、ラジオ10位と、7部門全てでトップ10入りしたが相手が悪く総合では2位止まり。発売が延期していた「ラブライブ!サンシャイン!!」の楽曲がCD売上3位、ルックアップ4位だったが、上位の壁は厚く総合では5位。アルバムリリースを翌週に控え、Bruno Marsの先行配信曲がラジオで1位なり、総合21位に食い込んだ。
11月28日付(公式解説、CHART insight)
4位 back number「ハッピーエンド」 14,786Pt.
AKB48がCDセールス1位、ルックアップ3位、ツイート4位、ダウンロード、ラジオ8位、MV再生回数10位で総合首位獲得。ただ143.8万枚の計上に対しルックアップ3位は稼働率の悪さを示しており心許ない。GENERATIONSはCDセールス2位、ツイート3位、ルックアップ9位で総合3位だが、こちらも11.4万枚の計上でルックアップ9位と稼働の面では不安を見せている。back numberはルックアップ2位、CDセールス4位、ラジオ、ツイート6位で総合4位。こちらはAKB48、GENERATIONSに比べCD売上は低いが、稼働はこの両者を上回っている。シングルリリースを翌週に控えた桑田佳祐がラジオで1位。この時点で14位まで順位を上げてきている。
12月5日付(公式解説、CHART insight)2016年度最終週
2位 モーニング娘。'16「セクシーキャットの演説」(CDセールス1位) 18,090Pt.
5位 Aqours「ジングルベルがとまらない」 7,281Pt.
この前の週から「恋ダンス」の“踊ってみた”映像についてドラマ終了まである程度許諾する声明がレコード会社から発表された効果もあってか、星野源が4部門で首位を獲得し、MV再生回数2位、ラジオ4位と6部門でトップ10入り。先週からポイントを更に伸ばし5週ぶり3度目の首位獲得となった。モーニング娘。'16は16.6万枚を計上しCDセールスで1位となるもそれ以外でトップ10入り要素が無く、CD売上で6.8万枚と10万枚近い差があった桑田佳祐に迫られる結果となった。桑田佳祐はラジオで1位をキープし、CD売上3位、ルックアップ5位でモー娘。との差を詰めた。Aqoursはアニメからの楽曲では無かったもののCD売上、ルックアップ3位、ツイート4位と力を見せ総合では5位となった。
ここから2017年度。ストリーミング要素として、Apple Music、AWA、LINE MUSICの配信実績が追加。それと同時にCD売上のポイント比率が(Hot 100のみ)下げられた可能性がある。
12月12日付(公式解説、CHART insight)2017年度第1週
24位 THE BEAT GARDEN「Promise you」(ラジオ1位) 1,840Pt.
欅坂46が2部門で1位、ツイート2位、ダウンロード3位、ストリーミング6位、ラジオ、MV再生回数7位と7部門全てでトップ10入りし総合首位を獲得。CD売上以外でも強さを見せており、今季も脅威となりえそうだ。E-girlsはCD売上2位、ツイート7位、ルックアップ9位で総合5位。CD売上は2位ながら2.0万枚では上位と太刀打ちは難しい。THE BEAT GARDENはCD売上こそ47位と上位に食い込めなかったがラジオ1位のポイントで総合では24位までジャンプアップした。