3月のBillboard JAPAN Monthly Digestですが、今回は3月13日付から4月10日付までのチャートをおさらいします。なおBillboard JAPANの詳しいチャートの内容に関しましてはこちらをご覧下さい。
今回紹介するチャートのうち3月27日付と4月3日付において、総合首位のみ獲得ポイントが通常とは異なる傾向の数字が計上されました(白抜きの青地で表記)。どうやらCD売上のポイント換算が現在の8.5%(10万枚=8,500Pt.)から3.25%(10万枚=3,250Pt. 共に推定値)まで一気に引き下げられたようです。これが上半期チャート、および今季下半期から週間チャート全体に実装された場合、チャート全体の傾向が大きく様変わりしますので、ご留意いただければと思います。
追記:
4月12日時点で今季第1節までさかのぼりAKB、坂道系のポイントが修正されています。修正されたポイントを見る限り、通常のCD売上のポイント比率(8.5%)より低い比率で計算されているのは確かですが、それぞれ比率が異なるようです。
またTBS系で放送されていますCDTVで、4月8日深夜放送分からオリコンを中心としたチャート構成から、Billboard JAPANのようなCDセールス、ダウンロード、ツイート、MV再生回数の4項目を含めた統合型のチャートに変更されました。このブログでは月ごとにチャートをまとめておりますので、どのような傾向になるかを書庫のバックナンバーで確認していただけると今後の参考になるかと思います。ぜひご覧ください。
それでは3月のチャートを振り返ってみましょう。今回から公式の解説記事に準じ、「曲名」歌手名の順番で表記します
※ CDリリース週、配信解禁週、もしくはそれ以前の曲は赤文字表記。
3月13日付(公式解説、CHART insight)
1位 「Tonight」Kis-My-Ft2 (CDセールス、ツイート1位) 19,510Pt.
2位 「恋」星野源 (MV再生回数1位) 7,301Pt.
4位 「TOKYO GIRL」Perfume 5,308Pt.
5位 「Dirty Work」Austin Mahone 4,525Pt.
6位 「この闇を照らす光のむこうに」Anly+スキマスイッチ= (ダウンロード1位) 4,478Pt.
13位 「OVER THE TOP」Hey!Say!JUMP (ルックアップ1位) 3,248Pt.
18位 「Another Day of Sun」LA LA LAND CAST (ラジオ1位) 2,820Pt.
Kis-My-Ft2が2部門で1位となり総合首位獲得。しかしルックアップでは2位、ラジオでは100位圏外と脆い部分も見えている。デレステの楽曲がCDセールス2位、ルックアップ3位で総合3位。CDTVの新方式ではルックアップが無効のため、CD売上以外が伴っていない曲は不利になるだろう。「視覚探偵 日暮旅人」のエンディングテーマであるAnly+スキマスイッチ=がダウンロードで1位となり総合6位に浮上。この週明けに発表されたアカデミー賞の影響で、映画「ラ・ラ・ランド」の「Another Day of Sun」がラジオ1位、ストリーミング5位で総合18位まで順位を上げてきた。
1位 「HAPPY」三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE (ダウンロード、ストリーミング、ルックアップ1位) 16,942Pt.
2位 「BRAND NEW MORNING」モーニング娘。'17 14,987Pt.
3位 「ID」UP10TION (CDセールス1位) 14,709Pt.
4位 「恋」星野源 (MV再生回数1位) 6,432Pt.
5位 「TOKYO GIRL」Perfume 4,632Pt.
7位 「3月9日」レミオロメン (ツイート1位) 4,011Pt.
23位 「Treat You Better」Shawn Mendes (ラジオ1位) 2,370Pt.
CDセールスではUP10TIONが僅差でモーニング娘。'17を抑え首位を獲得したが、3部門で1位、CDセールス、ツイート3位、ラジオ5位、MV再生回数9位と、7部門全てでトップ10入りした三代目 J Soul BrothersがCD売上6万枚以上の差を逆転し総合首位を獲得。モーニング娘。'17は結局どれも勝ち切る事が出来ずまたも2位(未だ総合チャートでは首位獲得が無い)。UP10TIONはツイートでも2位となるが総合では3位に転落。この時期の定番曲である「3月9日」が今年もランクイン。ツイートで1位となり総合では7位。ラジオ1位はこの週日本盤をリリースしたShawn Mendes。昨年末には日本でもライブを行っているカナダ期待の新星だ。
3月27日付(公式解説、CHART insight)
1位 「シュートサイン」AKB48 (CDセールス、ルックアップ1位) 45,819Pt.
2位 「Can't Get Enough」V6 8,649Pt.
3位 「恋」星野源 (MV再生回数1位) 6,559Pt.
4位 「HAPPY」三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE (ストリーミング1位) 6,483Pt.
11位 「やってみよう」WANIMA (ダウンロード1位) 3,206Pt.
22位 「Treat You Better」Shawn Mendes (ラジオ1位) 2,018Pt.
AKB48が129.3万枚と相変わらずの売上を記録し、これにルックアップ1位,、ツイート4位、ラジオ8位を加え総合1位獲得。V6はさすがに歯が立たなかったが、CD売上2位、ルックアップ3位で総合2位を確保。乃木坂46がCD発売前に早くもツイートで1位、ダウンロード3位となり総合5位まで浮上。WANIMAのauのCMソングがダウンロードで1位。総合では2週連続での11位となった。
4月3日付(公式解説、CHART insight)
2位 「Oh yeah!!」SNUPER 7,179Pt.
3位 「恋」星野源 (MV再生回数1位) 6,248Pt.
4位 「見たこともない景色」菅田将暉 5,991Pt.
5位 「おとなの掟」Doughnuts Hole (ダウンロード1位) 5,733Pt.
16位 「不協和音」欅坂46 (ツイート1位) 2,616Pt.
30位 「Treat You Better」Shawn Mendes (ラジオ1位) 1,742Pt.
乃木坂46が84.9万枚のセールスを記録。ルックアップ1位、ツイート2位、ラジオ4位、ストリーミング8位、ダウンロード、MV再生回数9位と7部門全てでトップ10入りし総合首位を獲得。獲得ポイントの幅広さはAKB48を凌ぐものとなっている。SNUPERはCDセールス2位のポイントが大きくそのまま総合でも2位。しかしK-POP特有のツイートが見られず、CD売上以外は心許ない。WANIMA同様auのCMソングとなっている菅田将暉がダウンロード2位、ストリーミング6位、ツイート7位で総合4位に登場。シングルリリースは6月だが、どこまでポイントを稼げるか。ドラマ効果でDoughnuts Holeがダウンロードで1位返り咲きとなり総合5位に再浮上。先週ツイートで1位を獲得した乃木坂に変わり、欅坂46がツイート1位を獲得。MV再生回数も10位でまずは総合16位に初登場した。
4月10日付(公式解説、CHART insight)
1位 「ROCK THA TOWN」Sexy Zone (CDセールス、ルックアップ、ツイート1位) 12,873Pt.
2位 「To Tomorrow」℃-ute 9,539Pt.
4位 「恋」星野源 (MV再生回数1位) 5,687Pt.
5位 「見たこともない景色」菅田将暉 4,244Pt.
8位 「やってみよう」WANIMA (ダウンロード1位) 3,199Pt.
26位 「春の歌」藤原さくら (ラジオ1位) 1,770Pt.
CDセールスでは℃-uteが水曜時点で3万枚リードを付けていたが、週間ではSexy Zoneが1,300枚差で逆転に成功し総合でも首位を獲得。ルックアップとツイートの首位は、その時のファンの危機感によるものだろう。ラストシングルとなった℃-uteだったが、最終的にはCDセールス以外の部分で大差を付けられる結果となった。藤原さくらの2ndシングルがラジオで1位を獲得。ただルックアップが欠測のためか、ポイントが伸びず26位までとなった。
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