ようこそ実力至上主義の紅白へ

※ 当ブログ年末恒例企画となっているオリジナル紅白歌合戦Green Hill Music Grand Prix 2017」の予告です。

 去る11月16日、例年より早く「第68回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が発表されました。今年は昨年と同じ紅白23組ずつ、計46組が出場し大晦日の夜を彩る舞台となるでしょう。

 しかしその選考には毎年多くの疑問点が浮かび上がり、さらに所属別の出場枠や芸能界の実力者からの推しや圧力などが疑われ、不透明な選考に疑念を抱く視聴者も多くいます。もちろんスケジュールやプライベートの都合により出場が出来ない歌手もいると思われますが、紅白の出場者が必ずしもベストメンバーとは言えない現状が浮き彫りになっているのが現状です。

 当ブログでは2007年より、選考内容を明確にした形で選出者を決定し、今年を代表する歌手20組ずつを選出したオリジナル紅白歌合戦Green Hill Music Grand Prix」を公開し、今年も12月28、29日の2日間に分けて発表する予定となっています。「NHK紅白歌合戦」の出場者に納得していない方も、今年1年の日本の音楽界を総まとめしたい方も、ぜひご覧いただければと思います。

 では今年の選考内容について、改めてご紹介いたします(赤文字は今季の変更点)。


・ Billboard JAPAN Hot 100 年間チャート上位(3組)12月8日発表予定

 Billboard JAPANのシングル総合チャート、Hot 100の年間チャート上位から3組ずつを選出します。昨年はシングル表題曲以外を対象に選出していましたが、今年は条件を加えシングル表題曲も選出対象とします。条件は下記の通り

 Hot 100 年間チャートの順位が、シングルCD売上年間チャート(Billboard JAPAN発表、サウンドスキャン調べ)の順位を上回る(同じ順位の場合は、ルックアップの年間順位が同じ順位以上)

 これによりCDシングルがリリースされたが、CD売上以外の要素で浮上した楽曲をフォローし、より親しまれた楽曲を選出できるようになると思われます。


・ Billboard JAPAN シングルルックアップ年間チャート上位(3組)
・ Billboard JAPAN アルバムルックアップ年間チャート上位(3組)

 Billboard JAPANのチャート要素の1つであり、毎週当ブログで発表している「Green Hill Music Chart」の現在のチャート要素でもある、推定CD稼働数のランキングであるルックアップの年間ランキング上位から3組ずつを選出します。CD稼働数はCD売上とは直結しないケースも多々見られ(特典で売っているCDはその傾向が顕著)、またレンタルなど購入以外でのCD稼働も有効となっているため、より聞かれたCDを示しています。
 これに関しては年間ランキングが一般公開されない可能性もありますが(課金により閲覧可)、選考委員会が責任もって年間上位から選出いたします。


・ レコチョクランキング年間上位(3組)12月上旬発表予定

 音楽配信大手「レコチョク」の年間ランキング上位から3組を選出いたします。なおBillboard JAPANが10月からレコチョクを含む音楽配信会社7社の配信売上を統括したランキングを発表し、年間ランキングを発表する可能性がありますが、今季は予定通り「レコチョク」の年間ランキングを選考対象とします。


・ USEN年間ランキング上位(3組)12月上旬発表予定

 有線ラジオ放送の最大手であるUSENの年間ランキング「J-POP/洋楽」混合部門での上位3組を選出します。USENでのオンエア実績やリクエストに基づいたランキングとなっており、他の年間ランキングとは(Billboard JAPANのラジオチャートとも)異なる傾向も見られ、思わぬ選考となる場合もあります。
 しかしながら、有線放送の需要低下や音楽スタイルの変化を考慮し、この要素からの選出は今季限りとなる予定です。果たしてこの部門から最後となる選出者は誰になるのか。


・ Green Hill Music Chart格付け上位(5組)12月20日確定予定

 年間ランキング以外のオリジナル要素として、毎週当ブログで発表している「Green Hill Music Chart」の週間ランキングに基づき製作された各歌手別の格付けから、上記年間ランキングの選出者以外上位5組を選出します。昨年まではBillboard JAPAN発表、サウンドスキャン調べのCD売上チャートから、初登場の楽曲を省いた順位を格付けの対象としていましたが、今年からは前述の通り、推定CD稼働数のランキングであるルックアップの週間チャートから初登場時、またはレンタル解禁後の順位を格付けの対象としております。このため昨年から顔ぶれが様変わりしており、年間チャート上位に入れなかった敗者復活枠の意味合いがあるとは言え、より実力が求められるランキングとなっております。なお、格付けそのものは昨年までの成績も含んだ通算のものとなっていますが、対象は今季リリースしたCDに限定します。


 以上の選考内容をもって、紅白20組ずつ、計40組を選出する「Green Hill Music Grand Prix 2017」。さっそく今週木曜日となる11月30日に、ヘッドライナーとなる格付け上位から紅白5組ずつ発表します。どうぞお楽しみに