今週の注目:K-1の明日はどっちだ?

 今回は土曜日に行われますK-1 WORLD GP 2005決勝トーナメントについてです。いつもは12月初旬に行われていたこの開催ですが、同じK-1主催の大晦日に行われるDynamite!への出場を促すために今年は1ヶ月開催が早まりました。ボンヤスキーの3連覇か、バンナ悲願のGP制覇かで注目されていますが、皆さんは今のK-1をどうご覧になっているでしょうか?

 私は第1回のK-1 GPから見ていますが、正直言って今のK-1はつまらないです。どうしてこんな風になってしまったのか。今は試合を見ても楽しめないのです。今日の格闘技ブームの火付け役として今や世界規模で活動をしているK-1が何か方向性を間違えているような気がしてならないのです。

 おそらくきっかけは、02年GP終了直後に起こった石井和義氏の逮捕だと思います。その1年後、K-1としては初めての大晦日開催となったDynamite!で、当時新日本プロレスIWGPヘビー級王者中邑真輔がA.イグナショフとの試合で審判の不当は判定によりKO負けにされた辺りから様子がおかしくなります(後にK-1側が非を認め無効試合に。TBSも中邑に不利な判定をされている部分を放送しなかった)。昨年のGP決勝では明らかにボンヤスキーが勝っていた試合を無理やりに近い形で最大延長の5Rまで引き伸ばし、今年のGP予選となる韓国大会では参戦以来勝ち星の無い曙が、1回戦で現役復帰したばかりの角田信朗と対戦させるなど、「やらせ」と疑われるような行為が目に付くようになりました。

 その中でも一番の問題はやはり武蔵です。上記昨年決勝もそうだが、やたらに対戦相手の手数が少ない、審判が有利な判定をする(ひどい言い方をすれば3R立ってさえすれば勝てる)など、技術があるのは確かに認めるが、それにしては目に余る身びいきぶりを発揮しているような気がします。そんな彼が今年も決勝まで残るようなことがあれば、今まで出ていなかったK-1に対する不満が一気に爆発するかもしれません。武蔵が果たしてどこまで行くのか? 今後のK-1を占う意味でも、重要なポイントとなるでしょう。


 愚痴るのはここまでにしておいて私の予想です。今大会最大の惑星、チェ・ホンマンにもなにやらシナリオがありそうな予感があります。案外チェ・ホンマンvs武蔵の決勝なんてのもありえるかもしれませんがそれではベタなのでやはりバンナに優勝してもらいたいです。おまけを言えば準決勝で武蔵をボコボコにして欲しいですね(ぉ。ボンヤスキーは昨年ほどの実力差はないと思うので上のヤマは意外と拮抗しているかもしれません。セフォー辺りは日の目を浴びてもいいような気がするのですが…。ただヤマに恵まれているのはバンナだと思います。一番怖いのはアクシデントだけだと思いますが、何かと不運ですからね。初戦で負けるようなことがあれば3年連続…、なんてことになるかもしれません。そうなったらK-1は沈没するかもしれませんね。

P.S. ボビーが曙をボコボコにするのか…。見てみたいような、そうでもないような…