Billboard JAPAN 2015 1st half Chart

 Billboard JAPANは5日、今季2015年の上半期チャート(2014年12月8日付~2015年6月1日付)を発表しました。この上半期チャートには下半期からHot100でチャート要素として加わったYouTubeでの動画再生回数と、プチリリへの歌詞アクセス回数は反映されていません。

2015年上半期ビルボードジャパンチャート
http://www.billboard-japan.com/special/detail/1271

 総合チャートであるHot100の上半期ベスト20のうち、ベスト10を紹介します。なお先日も紹介したように、チャート解析システムの有料会員(7月まで無料)になる事により(2013年度以降の)任意の期間のベスト100も検索が可能となります(一般では1週単位でしか見る事が出来ない)。

1位 嵐「Sakura」(ルックアップ1位)
2位 嵐「青空の下、キミのとなり」(シングルセールス1位)
3位 SEKAI NO OWARIDragon Night
4位 東方神起「サクラミチ」
5位 AKB48「僕たちは戦わない」
6位 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE「R.Y.U.S.E.I.」(収録アルバムがアルバムセールス1位)
7位 AKB48希望的リフレイン
8位 back number「ヒロイン」
9位 クマムシ「あったかいんだからぁ♪」
10位 BUMP OF CHICKEN「Hello,world!」(Hot Animation1位)

15位 Mark Ronson「Uptown Funk ft. Bruno Mars」(洋楽、エアプレイ、アダルトコンテンポラリー1位)

 嵐が昨年の上半期チャート同様1位、2位を独占する形となった。共に初動は50万枚を越える売上を見せ他を圧倒しているが、それに見合うだけのルックアップ数も誇っておりポイントを底上げしている。またルックアップでは2位にSEKAI NO OWARIDragon Night」が入り、エアプレイ10位のポイントも合わさって上半期3位と健闘。Billboard JAPANの上半期は12月の早い時期から始まるため。年末の動向も多く含まれる事も要因か。
 4位の東方神起は1位の嵐「Sakura」と同一週でのリリースだったため、ファンによるツイート攻勢を強めていた影響が強い。ただメンバーの兵役によりしばらく活動が出来なくなり、かつて程の勢いが無くなった日本でのK-POP人気にどう影響するだろうか。AKB48の最上位は上半期最終週でCDリリースとなったAKB48「僕たちは戦わない」。「希望的リフレイン」も7位に入っているが、CD売上の勢いが昨年に比べ落ちており正念場を迎えている。6位の三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE「R.Y.U.S.E.I.」は年末年始の音楽番組やアルバムの影響もありポイントを加算。今週のチャートでちょうど1周年となる51週目のランクインとなっている。
 8位にback number「ヒロイン」、9位にクマムシ「あったかいんだからぁ♪」と話題になった2曲がランクイン。共にCD売上もさることながらiTunesでも上位に入りこの冬の代表曲となった。BUMP OF CHICKEN「Hello,world!」は三代目 J Soul BrothersHKT48との三つ巴となった激戦週を制し上半期ベスト10に食い込んできた。

 洋楽チャートで1位を獲得したのはMark Ronson。アメリBillboardでは14週にわたり1位を獲得し、日本でもエアプレイチャート2部門で1位となり総合15位となった。ただ順位的には昨年のOne Direction(6位)やPharrell Williams(9位)と言ったところには届いておらず、全体的には浸透していないか。

 その他のチャートを見ると、クラシックアルバム部門では昨年年間1位、2位のニューアルバムを抑え、アニメ「四月は君の嘘」サントラアルバムが首位を獲得。劇中で登場したクラシック曲が多数収録され部門別の週間首位を7度獲得している。ジャズアルバム部門ではグラミー賞5度受賞のDiana Krallが貫禄の首位。インディーズチャートではONE OK ROCKのアルバム「35xxxv」がJYJのシングル「WAKE ME TONIGHT」を抑え首位。例により「ラブライブ!」関連がベスト20のうちの9作を占めている。海外サントラ部門は「WILD SPEED SKY MISSION」が首位。主題歌のWiz Khalifa Featuring Charlie Puth「See You Again」はアメリBillboardでは今週7週目の1位を記録。Billboard JAPANでもトップ10入りしておりiTunesでもロングヒットとなっている。なお、アダルトコンテンポラリー、インディーズ、海外サントラ部門はチャートリニューアルに伴い休止となったため、この部門が取り扱われるのは今年が最後となる可能性が高い。


 チャートリニューアルにより下半期はどうランキングが変わるのか。そして年間争いの行方は。このブログでは月末土曜日に、その月の週間チャートをダイジェスト形式でお送りしておりますのでそちらもあわせてご覧いただければと思います。