さて今週の注目は劇場版アニメ、機動戦士Zガンダム2-恋人たち-が封切されます。これは85~86年にテレビ放送された(全50話)機動戦士Zガンダムの総集編+追加カット(今風に言えばディレクターズカット?)となる作品で、今回はその3部作の2作目。悲劇のヒロイン、フォウ・ムラサメが登場します。しかしこの作品を巡っては、業界内の常識ではまずありえない、前代未聞の事件が起こってしまいました。
劇場版ZガンダムのHP http://www.z-gundam.net/
今回の映画をアフレコするにあたって(特に新作部分)、オリジナル作品から20年の歳月が経っている都合上、出演声優の声を再確認(再オーディション)しました。でも改めて作り直すわけだから新人も入れておきたい。もちろん主役クラス、ハマリ役の部分はプロテクト枠で残しておきたい。そういった意向の元、キャスティングが決められていったのですが、富野総監督はこのオーディションに関して音響監督である藤野貞義氏に一任させました。ところが…
そのプロテクト枠に入っていたはずのフォウ役、島津冴子氏とサラ役、水谷優子氏がオーディションに姿を見せませんでした。仕方なくフォウ役をゆかな氏(キュアホワイトって言った方が分かりやすい?)、サラ役を池脇千鶴氏に変更することになりました。
富野総監督は今回の配役変更について、上記HPで次のように話しています。
http://www.z-gundam.net/special/interview.html
しかし真実はこちらです(島津冴子氏のHPより)
http://www.saeko.gr.jp/four_zeta_1.shtml
島津氏にとって非常に思い入れの深いキャラクターであり、水谷氏に至ってはこれがデビュー作となる作品であるにもかかわらず、単なる音響監督の歪んだ陰謀と策略により、2人をある意味殺してしまった藤野氏は、果たして何を思ってこのような暴挙を起こしてしまったのでしょうか?(水谷氏も島津氏同様、オーディションの連絡すらなかったようです) 昔を知らなければいい? それでは藤野氏が同じく音響監督を務めていたSEED Distinyと同じじゃないですか(あれも過去のガンダム作品のパクりだらけでひどいものだった)。
この2人に関しては、ファンからの支持も非常に厚く、すでに不買運動や声を差し替えてのDVD発売要求も行われています。ここまで大騒動になった今回の件、確かに知らなければそれでいいのかもしれませんがテレビ放送から20年来のファンはこれを黙って見過ごすのでしょうか。今週末(関東)と来週末(関西)の舞台挨拶では、なるべくこのことについて触れないようにするつもりでしょうが、果たしてどうなるでしょう?
あと最後に一つ。ゆかな氏と池脇氏はむしろ被害者と言うべきで変なとばっちりを送らないように。ゆかな氏に関してはロザミア役でオーディション受けて落ちているしね。