今回は来週28、29日に発表します「Green Hill Music Grand Prix 2023」に先立ちまして、Grand Prixの歴代記録を見ていきたいと思います。
Green Hill Music Grand Prixは2007年にスタートし、Green Hill Music ChartとオリコンやBillborad Japanなどの年間ランキングを基に紅白歌合戦形式で紅白20組を選出する年末恒例の企画となっています。年間ランキングは時世を考慮し選出対象を変更しているため、統一された基準ではありませんが、その年のヒット曲を映し出すように配慮し、選考を行っております。今年はアルバム年間ランキングからの選考を除外し、廃止されたルックアップ（推定CD稼働数）からMV再生数の要素が新たに追加されています。
それではまず、過去16回での歴代の選出回数上位を見てみましょう。
【歴代選出回数】
紅組
12回：AKB48
11回：乃木坂46
９回：水樹奈々
白組
14回：嵐
11回：Mr.Children、関ジャニ∞
10回：Hey!Say!JUMP
９回：BUMP OF CHICKEN、Kis-My-Ft2、KinKi Kids
８回：NEWS、EXILE
歴代の選出回数はこのようになっており、紅組はAKB48の12回、白組は嵐の14回が最多となっている（共に連続選出であり、その記録も持っている）。
紅組は昨年、乃木坂46が11回、宇多田ヒカルが10回に乗せ、AKBの記録に迫っている。また水樹奈々の９回選出が特徴的で、2018年までの12回で９度選出されている。ちなみに本家NHK紅白歌合戦では常連となっているPerfumeは2018年以降、SuperflyはAKB48と同じく2019年以降選出が無い。
一方白組は昨年、Hey!Say!JUMPが10回、BUMP OF CHICKENが９回に数字を伸ばした。やはりジャニーズ系が多くを占めているが、ジャニーズ系はジャニー喜多川（喜多川擴）の性加害問題の影響を考慮し今年以降、無期限の選出除外処分となった（2023年度開始時点でジャニーズ事務所に所属していた全てのグループとタレントが対象）。それ以外で見ると、ミスチルは直近では2021年に選出されており、今後嵐の記録に近づく可能性がある。一方EXILEは2014年まで８年連続で選出されていたが、その後はGrand Prixの舞台から遠のいている。
上記は第１回からの選出回数で見てきたが、続いてはここ５年（2018年以降）に限定して選出回数を見てみたい。
【直近５回での選出回数】太字は今季Grand Prixへの選出が発表・確定済
紅組
５回：乃木坂46（11年連続）、宇多田ヒカル（７年連続）、あいみょん（５年→６年連続）
４回：櫻坂46（欅坂46の回数を含む）、TWICE、日向坂46
３回：家入レオ、LiSA、YOASOBI、NiziU、Aimer、Uru
白組
５回：米津玄師（６年連続）、BTS（５年連続）、King & Prince（５年連続）
４回：Hey!Say!JUMP、星野源、Official髭男dism、菅田将暉
３回：Mr.Children、BUMP OF CHICKEN、Kis-My-Ft2、back number、Sexy Zone、WEST.、SixTONES、Snow Man、King Gnu、Mrs.GREEN APPLE
ここ５年での選出回数で見るとこのようになっており、紅白共に３組がここ５年フル選出を果たしている。この中ではあいみょんが既に年間ランキング上位により今季のGrand Prix選出を果たしており、連続選出を６年に伸ばす事となった。
紅組は坂道３組が揃って名を連ねており、人気女性ソロシンガーをはじめ、TWICEやNiziUと言ったK-POP系、LiSA、Aimerのアニソン系も入っており、多種多様な構成となった。この中には今年の主役とも言えるYOASOBIも含まれ、既にGrand Prixへはシード権を獲得し選出を果たしている。
一方白組はジャニーズ系が７組と多数を占めている。今年は彼らの代わりに誰が名乗りを上げるのか。現状この中ではヒゲダンがシード権を獲得、back numberが年間ランキング上位でGrand Prixへの選出を果たしているが、更にこの中から選出となる歌手・グループは現れるのか。
果たして、今年を代表する紅白計40組は誰になるのか。12月28・29日は今年の総決算「Green Hill Music Grand Prix 2023」でお楽しみください。
