オリコン:06-07シーズン第29節結果と第30節展望

 第29節はERIKAが5.0万枚で首位を獲得。ERIKAとしてはデビュー戦での首位獲得で、Kaoru Amaneでも首位を獲得している沢尻エリカは、薬師丸ひろ子以来史上2人目となる女性アーティストのデビュー2連勝と言う記録を達成した。一方、絢香はよもやの出遅れが響き2位まで追い上げるのが精一杯だった。ここまでの臨戦過程を考えても、前作並みの記録は不満と言っていい内容だろう。
 w-inds.abingdon boys schoolは予想通り接戦となり、w-inds.が先着した。しかしお互い売り上げを落としているのが気がかりだ。高見沢俊彦は7位と、ソロでも安定した力を発揮することが出来た。MISIAは前作並みながら8位と3年ぶりのトップ10入り。その8位と僅差のGARNET CROWは、なんとか10位に粘りこんだ。


 第30節は明けて11日リリースの曲が初登場の中心となる。低レベルな争いはここでひとまず区切りが付きそうだが、それだけに混戦模様に拍車がかかっている。

 一応の首位筆頭候補は東京事変と言うことになるが、まず逃げを打ちそうなのがデビュー2戦目となる℃-uteBerryz工房の好調を持続し、モーニング娘。に繋ぎたいところである。前作の2.4万枚が目標だが、他が伸び悩むとDEF.DIVAが作った1位ワースト記録も見えてくるだけに、非常に重要な指針となるだろう。

 その東京事変は1年8ヶ月ぶりとなる。前作のスコアは今週のメンバーの中では抜けているため、たとえスタートで後手を踏んでも挽回は十分可能と見ていい。ただ久々なので伸びを欠くと言うことは考えられるだけに、一抹の不安はあると言っていいだろう。

 スキマスイッチは1位の後の前作は6位と苦しんだ。今回もアルバム先行シングルと言うこともあり状況はあまり変わらない。とは言えレベルの低いのが幸いし、上とは僅差で進んでいるようなので逆転の可能性も残されていそうだ。

 コラボ版としてリリースされるGolden Circle feat. 寺岡呼人松任谷由実/ゆずには、さらにMr.Children桜井和寿も作詞で参加。こちらも現在差の無い状況で、この4組によるトップ争いとなりそうだ。

 トップ10入りを狙うのは久々の上位争いになる中島みゆきと、鈴木雅之ゴスペラーズ黒沢薫によるユニット、エナメル・ブラザーズ。そしてDef TechのMicroはこの争いの中に入っているようだ。


 首位争いは混戦となりそうだがレベルの低下が心配な第30節。混戦を抜け出すのは誰か?