欧州選手権開幕も、終了後はまた代表引退者続出か?

 今日のサッカーいろいろとありますね。日本代表の3次予選オマーン戦、中田ヒデのチャリティマッチは前売りがほぼ完売と大盛況だそうです。


 ヨーロッパでは今日から欧州選手権が始まります。今回はスイスとオーストリアオーストリーの呼び方はあまり定着しなかったようで…)の共同開催で、29日まである意味、ワールドカップよりレベルの高い(審判の質も含め)戦いがここで繰り広げられます。

 さて問題は大会後です。タイトルにもあるように代表引退者です。これが30を過ぎてクラブチームとナショナルチームの両立が難しいと言うのであれば分かりますが、今回は20代後半ぐらいのまだまだ若い選手の引退が懸念されます。最大の理由は、「南アフリカになんか行きたくない」と言うものです。

 欧州ではナショナルチームに向けるモチベーションの低下が顕著になってきています。年齢制限の付くような若い世代はこの限りではありませんが、クラブチームほど期待に合うだけの見返りが無い、ハイリスク・ローリターンの形となってきています。これをさらに、慣れない環境となる欧州以外での開催のW杯となると選手にかかる肉体的・精神的疲労も限界を超え、翌シーズン以降のクラブチームでのパフォーマンスにも影響が出てしまう可能性も出てきます。この傾向は、94年のアメリカ大会や、一人の暴挙によりW杯ではなくなった02年の日韓大会でも現れています。

 また、代表を引退しなかった選手でも何らかの理由をつけて今後の代表招集を拒む選手も出るかもしれません。代表監督との不仲と言うのが最もなところです。これもまた、上記と同様の理由によるものの可能性が高く、W杯が終わり監督が代われば代表に復帰する可能性もあります。


 数多くのスーパースターが一同に会する欧州選手権。しかしこの中で、果たして南アフリカのピッチを踏むのは果たしてどれぐらいなのか…