Green Hill Music Grand Prix 2009 総評:前編

 昨年12月30日に発表したGreen Hill Music Grand Prix 2009の総評を前後編に分けてお伝えいたします。今回は前編です。

年間表彰:Green Hill Music Grand Prix 2009選出アーティスト発表
http://blogs.yahoo.co.jp/amano_redstar/62809332.html

注 選出曲の取り決めは以下の通りとなる。
・ 2009シーズンは、Billboard JAPANが2008年11月最終週~2009年11月第3週まで。オリコンは2008年12月第4週~2009年12月第3週までとなる。
・ 「ベストヒット歌謡祭2009」・「第42回日本有線大賞」での最優秀新人賞・大賞受賞アーティストは、受賞した際に披露した曲が選出曲となる。
・ Billboard JAPAN年間ランキング上位・シングル売上上位での選出者は、そのアーティストの最高位曲が選出曲となる。
・ シード権(格付上位)獲得による選出者で、複数枚シングルをリリースしているアーティストは、Billboard JAPAN年間ランキング(50位以内)・シングル売上の中から最上位の曲が選出曲となる。
・ アルバム上位での選出者は、該当するアルバム収録曲から選出曲を決める(主にシングルリリースされた曲から)。


 と言う事です。では振り返ってみましょう。今回はYouTubeに映像がある場合はそのリンクもセットしておきます。

表記は曲順・アーティスト名(2007年からの選出回数・選出事項)「選出曲」となります。

1 加藤ミリヤ×清水翔太(初・アルバム上位)「Love Forever」
http://www.youtube.com/watch?v=HaJNCUME5PM
2 中山優馬 w/B.I.shadow(初・シングル上位)「悪魔な恋」
http://www.youtube.com/watch?v=msU0w-4s6Cg

 スターターはアルバム上位での選出となった加藤ミリヤ清水翔太とのデュエット曲で登場。ちなみにこのアンサーソングが2月3日にリリース予定となっている。一方白組のトップバッターはジャニーズの新ユニット、中山優馬 w/B.I.shadow。紅白にも登場した追加メンバーを含んだNYC Boysが期間限定を外し正式ユニットとなったが、今後この2組の兼ね合いがどうなるのかにも注目が集まるだろう。

3 東京事変(2・シード権)「能動的三分間」
http://www.youtube.com/watch?v=appVYLs1A_M
4 BIGBANG(初・日本有線大賞最優秀新人賞)「ガラガラ GO!!」
http://www.youtube.com/watch?v=eDBOGihYl10

 12月にグループとして初のオリコン首位を獲得した東京事変がシード権を獲得し2度目の選出。ちなみに紅組はシード権の繰り上げが発生しなかった。BIGBANGはワイルド・カードによる選出。韓国での主要タイトルを総ナメにしてきたユニットが日本でも結果を残す事が出来た。

5 いきものがかり(初・ビルボード上位)「気まぐれロマンティック」
http://www.youtube.com/watch?v=lOnvHWSDWBI
6 福山雅治(初・ビルボード上位)「化身」
http://www.youtube.com/watch?v=yt2yGOqavs4

 「YELL」が年末の音楽番組で披露される事の多かったいきものがかりだが、ここでの選出曲は先にリリースされた「気まぐれロマンティック」となった。福山雅治も新曲で紅白出場を果たしたが、昨シーズンの楽曲と言えばこの「化身」だろう。

7 倉木麻衣(初・シード権)「Beautiful」
http://www.youtube.com/watch?v=fjEtPs7oIuI
8 テゴマス(初・シード権)「七夕祭り」
http://www.youtube.com/watch?v=v7ArV-LSrA8
(映像は共に短いものです。ご了承ください)

 今期2枚のシングルがいずれも週間上位に入った倉木麻衣がシード権を獲得し選出。GIRL NEXT DOORとの首位争いは敗れたものの、ここでは差を付ける事となった。テゴマスは年1ペースでのリリースながらシード権を獲得できる位置にまで上がってきた。スウェーデンで先行デビューした異色のジャニーズユニットだが、NEWSでの活躍と共に期待も膨らむだろう。

攻守交替

9 関ジャニ∞(3・シングル上位)「急☆上☆Show!!」
http://www.youtube.com/watch?v=z-BsKgAIcaw
10 水森かおり(2・シングル上位)「安芸の宮島
http://www.youtube.com/watch?v=txsv4q06SAY

 レコード会社の都合上からか、実はオリコンでは両者演歌と言う扱いになっている。関ジャニ∞は先日の週間ランキングベスト3独占など、ジャニーズの中でもセールス的にも非常に勢いがある。一方、水森かおりは2年ぶりの選出だが、何と売上上位での選出。ご当地演歌の女王はこつこつと売上を積み上げ選出に至る事が出来た。

11 氷川きよし(2・日本有線大賞)「ときめきのルンバ
http://www.youtube.com/watch?v=Y6dX8s_DBUs
12 AAA(初・シード権)「Hide-away」
http://www.youtube.com/watch?v=CC2bCnRKe4Y

 昨年は水森かおりと共に選出されなかった氷川きよしだが、今回は両者とも復活選出。氷川きよしはこの曲で5度目の日本有線大賞受賞となった。一方、ネットによる超多種リリースが功を奏し上位に顔を出すようになったAAAが今回シード権を獲得。今月シングルリリースを控えており、更に躍進となるかどうか。

13 EXILE(3・ベストヒット歌謡祭グランプリ)「Someday」
http://www.youtube.com/watch?v=xkGZJbXEhAM
14 Superfly(2・ビルボード上位)「恋する瞳は美しい」
http://www.youtube.com/watch?v=ru9gQYmEiCA

 昨年はメンバーを14人と倍増させスケールアップしたEXILE。2年連続でのベストヒット歌謡祭グランプリを獲得し選出となった。Superflyはアルバムでは結果を残し、最新のシングルでも初のトップ10入りと勢いを増しており、Grand Prixの常連となれるかに期待が持たれるところだ。

15 堂本剛(初・シード権)「RAIN」
http://www.youtube.com/watch?v=sdnxcZyPHKg
16 倖田來未(3・シード権)「Lick me」
http://www.youtube.com/watch?v=LVjy5w2F8LU
堂本剛の映像は「Sunday Morning」です。てーか、選出曲ミスったな…)

 Kinki Kidsとは違う音楽センスを見せる堂本剛が、今回ソロでシード権を獲得。相方の堂本光一もソロでは違う一面を見せており、違う楽しみも多く見られた。昨年は妹のmisonoとのデュエット曲も発表した倖田來未。今年もしっかりシード権を確保し3回連続での選出となった。

攻守交替

17 DREAMS COME TRUE(3・アルバム上位)「GOOD BYE MY SCHOOL DAYS
http://www.youtube.com/watch?v=Q9XkBb94wYk
18 GReeeeN(2・アルバム上位)「遥か」
http://www.youtube.com/watch?v=fYDUB6kOx5s

 昨年の紅白ではトリを勤め最高視聴率となったDREAMS COME TRUEは、昨年までのシード権では無く今回はアルバム上位での選出。もはやベテランと呼べる存在ではあるが、まだまだ人気に衰えは無いところを示してくれた。GReeeeNもアルバムでは強さを発揮し今年も選出となった。解散報道では一悶着あったものの、ベスト盤後にどのようなアクションを見せてくれるだろうか。

19 安室奈美恵(3・シード権)「WILD」
http://www.youtube.com/watch?v=WRMFuVNvBDM
20 V6(3・シード権)「スピリット」
http://www.youtube.com/watch?v=SNowPEDKU3I

 2008年のベスト盤で改めて存在感をアピールした安室奈美恵。このシングルで10年振りとなるシングル1位を獲得し、今年はシード権での選出となった。前回はギリギリでの選出となったV6だが、今回は2戦2勝で文句なしのシード権確保。まだまだ後輩グループには負けていられないところだ。

21 Utada(3・ビルボード上位)「Come Back To Me」
http://www.youtube.com/watch?v=CKPA8L5ZpqU
22 コブクロ(3・ビルボード上位)「虹」
http://www.youtube.com/watch?v=ed4E2sAMACE

 全米デビューとなった宇多田ヒカルUtadaとして今回Grand Prixに選出。全米での売上はそこそこだったものの、Utadaとしての新たな一面を見せることとなった。昨シーズンは思った以上に苦戦するシーンが目立ったコブクロだったが、今回もきっちり選出する辺りは底力の高さが伺えるところだ。

23 aiko(3・シード権)「milk」
http://www.youtube.com/watch?v=pxukyUdJOu0
24 桑田佳祐(2・シード権)「君にサヨナラを
http://www.youtube.com/watch?v=_Bwq78MeSR0

 デビュー11年目にして初のシングル首位を獲得したaiko。2位9回、3位6回となかなか1位を取れなかったが、これで一皮剥けるだろうか。桑田佳祐は2007年のGrand Prix同様、最終節での首位獲得によりシード権を獲得。サザンは活動休止中だが、ソロでの仕事を増やすのだろうか。


 今回はここまでです。続き(25~40)と全体の総評は後日改めてとなります。