オリコン:2011年シーズン第50節結果

第50節結果(史上2度目のトップ10総入れ替え。トップ争いは2週連続で…の展開になりかけたが)

1位 フレンチ・キス
 1日早いスタートでどこまで逃げ切れるかに注目が集まったが、火曜付けで相手の不調もあり楽勝ペースになったと思われた。しかし中盤以降は伸びを欠き結局1.4万枚差まで詰められ辛くも逃げ切りと言う形に。13.4万枚は6日間考慮の推定枚数とほぼ同じと、初の首位獲得となったが内容はやや乏しい結果となってしまった。

2位 EXILE/EXILE ATSUSHI
推定差 2千枚(1.75%)
 アルバムを控えている事もあり初日は同じくアルバム先行の前作を下回るスタートに。しかしここから前作で見せたような追い上げを見せフレンチ・キスとの差を一気に詰めていく形に。ただ週末までその勢いが続かず逃げ切りを許してしまった。ただ追い上げもあり12.0万枚は前々作を上回る結果に。元日リリースのアルバムに向けてはいい形で迎えられそうだ。

3位 ゴールデンボンバー
 こちらもアルバムを控えている中5番手からのスタートとなったが、中盤も着実にセールスを重ね徐々に進出。週末は数字を落としたものの5.2万枚は前作から1.4万枚もの大幅な上昇。アルバム先行であることを考えれば十二分な結果と言える。アルバムに向けて最高の形で望めそうだ。

4位 aiko
 4位からのスタートでここから追い上げを見せるかと思われたが、「ベストヒット歌謡祭」とドラマ放送翌日の金曜日にも良い動きを見せられずゴールデンボンバーに逆転を許す結果に。売上も4.7万枚と前作から35%近い大幅な下落。この不調は来シーズンに響く可能性があり早急に立て直したいところだ。

5位 LiSA
 6番手スタートから中盤も堅調で期待が持てる展開となり、週末2日間デイリー2位にまで浮上。結果この週末の動きで週間5位を勝ち取る形となった。売上も4.5万枚まで伸び、昨年12月のGirls Dead Monsterからも1万枚数字を上げる躍進を見せた。

6位 タッキー&翼
 スタートは3位からだったものの乱高下を繰り返し順位争いでピンチを迎えたところで、店舗限定の特典(生写真)を緊急追加する対策に乗り出した。しかしその週末も売上を伸ばせずLiSAにも逆転を許しベスト5入りを逃す結果に。売上は4.3万枚と前作から持ち直したものの、緊急対策が不発に終わったのは今後に不安を残すだろう(タキ翼は過去に2週目のGReeeeNとの対戦でも緊急イベント込みで負けた事がある)

7位 ももいろクローバー
 8番手からのスタートで中盤まではまずまずの推移となり、イベント効果が入る日曜付けで帳尻を合わせるいつもの推移。しかし今回は周辺のレベルが高く日曜付けで1.8万枚と高い数字を記録。結果4.0万枚と単独リリースとなった3作前からは60%近い大幅な売上アップとなった。

8位 ポルノグラフィティ
 パッケージを増やして望んだもののスタートから7番手とやや苦戦。土曜付けまでは順位は平行線で大きく売上を伸ばすことが出来なかった。結局3.2万枚と前作から売上を落とす結果に。地元広島でのみ公開の映画主題歌を含んだももいろクローバーZに敗れる結果となってしまった。

9位 いきものがかり
 こちらも9位スタートと後れを取る立ち上がりとなってしまい、aiko同様「ベストヒット歌謡祭」とドラマ放送翌日の金曜日にも順位を伸ばせなかった。週末は持ち直したものの結局週間で順位を上げる事が出来ず売上も3.1万枚と前作から落とす結果に。
 奇しくもトップ10に入った「ベストヒット歌謡祭」出演アーティストは総じて売上を落とす結果となってしまった。

10位 supercell
 10位スタートから追い上げを防ぎきれるかと言う展開が予想されたが、発売日以降はデイリーチャートでシングルの位置をキープしそれ以下の追撃を振り切る形となった。今週は10位で2.8万枚と最近では超が付くハイレベルな決着。LiSA同様、人気アニメの底力を見せ付ける結果となった。

その他
12位 AFTERSCHOOL
21位 ZE:A
25位 GRANRODEO
28位 ムック
29位 清木場俊介
 今週は19位までが1.0万枚と言うハイレベルな結果に。そんな中前作から売上を落としたAFTERSCHOOLがトップ10から脱落。しかし1.7万枚で次回は見直しが必要だろう。土屋アンナSEKAI NO OWARI東京女子流も次回は注目しておきたい。月曜付け3位だったZE:Aはその後がまったく続かず21位。それでも前作より僅かに売上を伸ばしている。GRANRODEO、ムック、清木場俊介は今週だとこの順位は仕方ないところか。


月曜付けデイリーチェック
 首位は再びEXILE/EXILE ATSUSHIに変わった。今週は2万枚弱ぐらいのペースで推移していきそうだ。LiSAが3日連続の2位と好調をキープ。ただペースとしては1万枚に届くかどうかぐらいか。3週目のSexy Zoneが3位に浮上。1万枚に届かないペースだがW杯バレーは今週が最終週。今のうちに累積も伸ばしておきたい。


第51節(2011 J-POP Climax Series week 3)展望
 今週も激しい首位争いとなる可能性がある。前作実績では東方神起がやや上回っているが、KAT-TUNはドラマ主題歌と言う事もあり巻き返してくる可能性が高い。果たして初日を取るのはどっちか。上位争いも渡り廊下走り隊7、ゆず、FTIsland、GACKT倖田來未、T-ARAが登場し、新譜のレベルは一定以上のものとなりそうだ。