Green Hill Music Chart 2021 第33節結果

2021シーズン第33節(7月5日~7月11)結果

 昨シーズンとなる2020年度から大幅に仕様変更を行ったGreen Hill Music Chartですが、今季は新たに長期に渡りチャートインしている曲に対してポイント獲得条件を付け、チャートの活性化を促進する「リカレント・ルール」を導入します。詳しいルールにつきましては下記のリンクをご覧ください。

amano-yuuki.hatenablog.jp

   また、このチャートで用いているBillboard Japanのダウンロードストリーミングルックアップの要素を含め、Billboard Japan全体の仕様解説も掲載しておりますので、併せてご覧いただければと思います。

amano-yuuki.hatenablog.jp

 

 それでは第33節の結果です。

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2021 Round 33 Result

 YOASOBI「三原色」が3日間の集計だった1週目からストリーミングで大きく順位を伸ばし一気に首位まで浮上。先週日曜日に行われたオンラインライブの影響が強く、今週も4曲がチャートインしている。今週金曜日には英詞版となる「RGB」がリリースされ、「三原色」の売上・再生数に合算されるため、来週も上位争いは間違えないだろう。

 BTSは新曲とEP盤のリリースにより「Butter」が前節からポイントを伸ばしての2位。新曲「Permission to Dance」は3日間の集計ながら3位に初登場となった。特に後者は今週大幅にストリーミング回数を伸ばしてくる事が確実視されており、来週は「三原色」との首位争いとなるだろう。

 「夜に駆ける」はポイントを落としたものの3位と同点の4位。4週連続1位だった「Pale Blue」はレンタル解禁の効果でルックアップでは首位に立ったものの、ストリーミングではポイントを失い5位まで後退。「Cry Baby」は「THE MUSIC DAY」での披露による効果もあり今週も続伸。なお8月18日にリリースされるアルバム「Editorial」に収録される事が9日に発表された。「不思議」は土曜日にレンタルが解禁されルックアップで2位に浮上。一気に順位を戻してきた。

 今週初登場は他に5曲。今回は配信リリースとなった「Super Summer」が8位。ENHYPENの日本1stシングルは17位、前節に引き続き「THE FIRST」の課題曲が18位にチャートイン。スマホゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」収録曲が22位。優里としては初のセルフカバー曲「シャッター」が24位に入った。なお3曲が再登場となったが、「僕が僕じゃないみたいだ」はルックアップで20週目のトップ10入りとなったため、来週以降はリカレント・ルールの対象(ポイント獲得条件が5位以内)となる。

 

 つづいて、今週の結果を受けてのアーティストランキング上位40組はこのようになりました(ポイントの増減に伴う順位変動に対し赤文字青文字表記)。

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Artist Ranking 21-33

 今週は珍しくランクダウンが目立つ週となっている。まずOfficial髭男dismが8位に後退。ポイント獲得はあるものの、それ以上に昨年分のポイントが減っています。上位を見てもKing & Prince、瑛人、ジャニーズWESTSEKAI NO OWARIが後退。今週はYOASOBIが39.5Pt.、BTSが38Pt.を獲得し、この両者だけで全体の半分近いポイントを稼いだのが要因で、YOASOBIは1,000Pt.の大台が目の前。BTSは2位LiSAとの差が1Pt.まで接近しています。

 

 現在の暫定年間ランキング、およびアーティストランキングの上位50組はこちらからご覧ください。

amalabel.g3.xrea.com

 以上が今週のチャートでした。

 

 さて来週は本文でも書いた通り、今週首位を獲得したYOASOBI「三原色」とBTS「Permission to Dance」との首位争いになると見られる。BTSは「Dynamite」も再浮上しており、来週も大量得点の可能性がある。一方現在年間暫定ランキング1位の優里「ドライフラワー」がリカレント・ルールによりチャートアウトの危機となっており、こちらも気にしておきたいところだ。果たして来週のチャートの行方は? ぜひご覧ください。