あの日のつづきじゃない、次の物語へ…(追記あり)

 ゆっきゅんマジ天使

 …さてセンチ20周年記念イベントの“おまけ”です。上記の異論は認めます。


 会場に来ていた人、以外とサマコン、ラスコン未経験者が多かったような。自分の周りでも「あれ? この人行ってないの?」って人は多かったので、今回のイベントがもっと当時を知る人に知れ渡っていたらどうなったのかとも思います(そう言えば近くのタリーズコーヒーで、せっせとコール本らしいものを作っていた人がいたなぁ)。逆に言えば自分同様「サマコン、ラスコンの時はまだ行けなかったが、これは千載一遇のチャンス」と思った人が大口の資金提供をして後押しになったとも言えるでしょう。いずれにせよ3400万円以上の、目標額1000万円はおろか、ストレッチゴール最終段階の2500万円を大きく上回る資金が集まった熱意と言うものには感服するところであります(クラウドファンディングのリターンに関するいざこざについては自分はノータッチなので何とも言えませんが、あそこでのテコ入れが無かったらここまで行かなかったでしょうね)。
 あと当然ながら前述の姉御同様全国から約束の町である神田神保町へとファンが詰めかけた訳だが、中には海外(台湾からの参加者は確認)からの参加者もおり、それだけでも今回のイベントの影響力がどれ程のものかが伺い知れるでしょう。

 それもあってか、後日配送予定のDVDが2層構造の予定があるそうです(すいません、まだ決定ではないようです)。それでも1枚に全編を入れるのは難しいと思われますが(強いて言えば「たった一つの約束」と「未来」は2回歌った)、どのような仕上がりになるのか。「平成が終わるまでに…」とは言ってますが、首を長くして待つことにしましょう。

 それとグッズの一部が通販されるとの事です。追加で製造は(あまり)しないと思われますので、限定数が限られると見られます。今回参加出来なかった人はこれが本当のラストチャンスかもしれませんので是非お求めください(DVDの2層化はこの売上次第らしい)。


 あと今回のイベント、避けて通りたさそうなセンチ2に関する部分もいくつかありました。当然出演者に2のみ出演している有島モユさんがいると言うのもありますが、2の曲である「たった一つの思い出」や未発表曲である「再会」を披露するシーンもあり、2を含めてのセンチメンタルグラフティであるところを印象付ける形になってました(でも「1の主人公、実は生きてます」との公式アナウンスは正直荒れる要素になり得るのだが…)。
 それと関連する部分として、安達妙子役の岡田純子さん有島モユさんの共演も、先述にあったW妙子のステレオでささやいちゃうぞ!」を含め話題となってました。これに関してはアキバ総研のレポート(ネタバレ注意)にもあるように異例とも言える共演で、ここら辺は出演声優が発起人として起こしたイベントらしい対応とも言えるでしょう。
 ただ出演に関してはやはり過去との葛藤があったようで、イベント後の公式ブログにその思いがつづられていました。これに関しては当時を知る人は一度は読んでおいて欲しい内容であり、あまり口を挟むべきものではないので、読んでいただければと思います。

「至福の時…」 岡田純子さん(1月29日投稿)

ずっと忘れない。」 有島モユさん(1月31日投稿)

 2での岡田純子さんの離脱については、ここ最近になってようやく“制作者サイドとの対立が原因ではない”との見方になっていますが、それでも背負ってしまったもの、背負わせてしまったものを解消するために立ち上がった2人には敬意を表す以外ありません。それを一番ひしひしと感じているのは、スペシャルコースでW妙子にささやかれるのを心待ちにしていた(望んでいたが叶わなかった人も含め)妙子のファンではないだろうか。ちょうどこの2人のブログが定期的なブログ更新のラストを飾ったのも、何か運命めいたところがあるように思えます。

余談:この経緯を見ると、果たしてアイドルマスターのプロデューサーは今後のイベントで「長谷優里奈落合祐里香)と浅倉杏美の新旧萩原雪歩役の共演を望んでいるのだろうか?」とも思ってしまう。当然、上記とは事情が色々異なりそうだが…


 しかしゆっきゅんが「FLOWERS」と言う百合ゲーで小御門ネリネ役で出演し、そのゲームの総監督であり原画担当であるスギナミキ(杉菜水姫)さんがファンクラブに入っている程のセンチのファンで、自身が絵を描き始めたのもセンチのキャラデザ担当の甲斐智久さんの絵に感銘を受けて、そしてこのゲームのコンシューマ化を持ち掛けたのがセンチのプロデューサーである多部田氏だった。そこでゆっきゅんと多部田氏が再会し今回のイベントの話を持ち掛けた。
 と言う、ちょっと出来過ぎた(?)とも言えるエピソードゆっきゅんのブログで明かされてました(なんとスギナミキ先生作の七瀬優イラスト込みです)。


 さて最後に、今回のパンフレットでシナリオライター大倉らいたさんは、「センチの物語は5部構成で完成しています」とコメントしています。その5部構成は「約束」「再会」「告白」「熱愛」「未来」であり、前2部に関しては小説とゲームで、「告白」に関しては1のラストシーンがそれに相当、「未来」は今回のクラウドファンディングのストレッチゴール最終到達により新規製作されたCDドラマとなっていますが、「熱愛」に関しては妙子のシナリオを書いた時点で企画が潰れ、「未来」は今回出演したキャストのキャラに限定されています。

 これはもったいないのではないでしょうか。センチのファンが発売から20年経ってもこれだけの熱意により「俺たちの課金(資金提供)で20周年記念イベントが開催された」のだから、この熱が冷めないうちに、ぜひ全キャラ分お願い出来ないものかと思ってしまいます。正直センチ3に関しては現実的に難しいと言わざるを得ないですが、「文面だけであれば何とかならないものか」と思うところがあります。妙子以外の「熱愛」は、明日香の、美由紀の、若菜の「未来」はどうなったのか。ファンなら見てみたいと思うのではないでしょうか。


 今回のイベントの成功が、再会が再開に繋がるものになって欲しいと思っております。

 でも、無理はしないでね。みんな平等に20年齢を重ねているから…


おまけ
 自身がコミケ等でリリースしたセンチ作品(ほとんどがヒロインのものだが)をDVD配送ぐらいの時期にデジタル化してリリースを予定しています。あと、自分が作品を提供し、イベント当日に各せつなさボックスに入れられた合同本については、夏コミでリリースされる予定です。