Billboard Japan 2022 Hot 100 年間ランキング発表

 Billboard Japanは先ほど2022年の年間ランキングを発表し、シングルチャートとなるHot 100の年間ランキングはAimerの「残響散歌」が制した。

 

 アニメ「鬼滅の刃 遊郭編」主題歌として昨年12月にリリースされた「残響散歌」はアニメ人気も合わさりチャートを席捲。年明けからは7週連続(通算9回)1位をマークするなど他を圧倒し年間1位に輝いた。


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 年間1位は昨年の「ドライフラワー」、一昨年の「夜に駆ける」と、ストリーミング年間1位の曲が2年連続で入っていたが、「残響散歌」のストリーミングは年間5位。しかしダウンロード売上で2位以下を突き放しこれが決め手となった。ダウンロード売上はストリーミング市場の拡大により年々減少しているが、ダウンロード売上の年間ランキングを見ると上位にはアニメ主題歌が多くランクインしており、アニメを見るためのサブスクは使うが、楽曲を聴くためのサブスクを利用していない層が一定数おり、それらの人々がダウンロード購入しているようにも見える(昨今の物価高で、節約のためサブスクの整理をする傾向が世界的にも見られていた)。来年これだけ高い数字は出ないかもしれないが、ダウンロード販売の需要はそれなりに続いていきそうである。

 

 2位はTani Yuukiの「W / X / Y」がランクイン。年明けから徐々に進出したこの曲は週間チャートでの1位が無いどころか2位も無く、最高位は3位が2回。しかしながらトップ10入り32週は今季最多と安定して上位に留まり続けた。またストリーミングで年間1位となったが、週間1位は4回と決して多くない(ちなみに「残響散歌」は週間1位6回)。日本ではどうしてもオリコンの影響により1位にばかり注目が集まるが、ビルボードにおいては1位の重要性は低く、如何に上位に留まり続けるか、そしてそれが長期間愛される曲になりヒット曲となるのかをこの曲のスタッツが示していると言えるだろう。


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 3位には優里の「ベテルギウス」。昨年度終盤からチャートインし、今季序盤の年間ランキング争いを「残響散歌」と共に引っ張った。この曲も週間1位が無く、最高位は2位が2回。ただトップ10入りは30週で「W / X / Y」に次ぐ今季全体2位。またストリーミングは年間2位だが、こちらも週間1位は2回(通算では5回)と決して多くは無い。

 優里は昨年1位の「ドライフラワー」が今年も5位に入り、昨年7月リリースの「シャッター」や、1月にリリースしたアルバムに収録されている「レオ」も年間ランキングに入っており、ファンからの支持も熱そうだが、あえて言わせていだくとやはり昨年の件が今後のキャリアに影響しないかどうか、爆弾を抱えているようにも思えてしまう。一人の才能あるアイドルの芸能人生を不本意な形で終わらせてしまった罪は消えないのだから…。


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 上位以外の面で見ると、ジャニーズ系で年間100位以内に残れたのは79位の「初心LOVE」と、84位の「ブラザービート」の2曲だけとなった。ただルックアップの廃止により、来年はいよいよ年間ランキング入りも怪しくなってきているが、ファンはビルボードを捨ててオリコンに執着するのか。また48Gや坂道系も年間100位以内には入れず、ビルボードに対し「CD売上が蔑ろにされ過ぎている」と思うのか。年間ランキングに入っている曲のほとんどはストリーミングでも年間100位以内に入っている。それを正しいと思うのか、間違えていると思うのか。それは人それぞれだろう。

 

 

 と言う事で、速報版としてお送りしました。あとでまた上げるかは…、時間があるかどうかにもよる(冬コミの原稿、追い込み状態