第90回インディ500、予選

 さて、インディ500は28日の決勝グリッドを決める予選の初日が行われようとしています。ここでは前回紹介できなかった予選のルールについて書きたいと思います。

 インディ500決勝の出場枠は33です。予選は4日間(13,14,20,21日)行われますが、決勝グリッドが決定するのは1日につき前から11台ずつとなっています。従って予選初日(ポールデー)は1~11番グリッドが、2日目は12~22、3日目は23~33番グリッドをかけた予選が行われる形となります。定員割れや雨などで予選が中止になった際は翌日に持ち越しとなります。
 1人1台につき3回までタイムアタック(アテンプト)が可能となっていますが、1度タイムを出した選手(車)が再び予選に参加する際は、自分の持ち時計を抹消しなくてはなりません。またタイムアタックも通常のインディカー・シリーズとは異なり、4周回のトータルで競われます(通常は2周走って早かった1周の記録)。
 そして予選最終日(バンプデー)、33のグリッドが埋まり34台目が予選に出場するとルールが変わります。これ以降出場するドライバーは、グリッド内にいる33台の中で最も遅い記録を抜くことが条件となります。それが出来れば、34番目の記録になってしまった車がグリッドから弾き出され(バンプアウト)、記録を出した車が33番グリッドに入ることになります。バンプアウトされたら、このままみすみす帰るわけが無いでしょう。それに更に予選に参加したい車があったら…。意地と意地とのぶつかり合いの末、33のグリッドが決定する訳です。

 現在32人がエントリーを済ませており、来週も追加エントリーがあるものと思われるのでバンプデーの死闘が繰り広げられるのではないかと思う。さて現在インディアナポリスは…、残念ながら雨。昨年も予選初日は雨で中止だっただけに、上位11台だけを争うポールデーは今年も行われるかどうかが微妙なところ。予選からドラマチックなインディ500、今年はどうなるのか?