WBAはTBSに改名すべき

 WBA総会のイベントとして今日行われた“御前試合”のメインイベントで、問題の渦中にいる亀田三兄弟の次男、亀田大毅がWBC世界スーパーフライ級21位のバレリオ・サンチェス選手を8R判定で下し、世界ランク進出へ弾みをつけた。
 しかしその判定が2-0であった。ご存知の通りジャッジは3人であるため、1人はドローと言うきわどい判定だった。それ故に試合後、判定を巡り観客同士が乱闘騒ぎを起こす一幕もあった。

 しかしこの“御前試合”のメインに亀田を送り込むTBSもTBSだし(深夜にこの試合の模様は放送される)、それを認めたWBAWBAだろう。今週発売された週刊誌に「8月2日の試合は八百長だ」と言う問を現役ボクサーやボクシング関係者にアンケートを取った結果、70%を超える人が「八百長である」と回答した点からも、亀田の実力に対する不信感が増していることは明白である。

 そんな中行われた試合で微妙な判定勝ちとなれば(本当に微妙だったと言えば話は別だが)、不満はいっそう噴出するだろう。強いことを印象付けるため、あえて日本人とは勝負せず、それより弱い外国人選手を相手を選んで試合をしている訳だから、そう簡単にメッキが剥がれてもらっても困る。
 それを望んでいるのは、TBSは本より、WBAもそうかもしれない。それを印象付けたのは、あの「特別ベルト」なのだから。

 亀田親子、TBS、そしてWBAの闇カルテルの次の仕事は、もちろん10月18日のランダエタとの再戦。有明コロシアムが本当にコロシアムにならないことを祈るばかりであるが…