オリコン:2008年シーズン第31節結果と第32節展望

まずはじめに…
 先週月曜日付けデイリーチャートにおいて、有料の携帯サイト限定ながら指数が20位まで公開された。しかし翌日には3位までに戻され、これを目当てに会員登録した人からは非難の声が挙がった(しかもお詫び文は時間を置いて発表された)。第25節においても、タキ翼のデイリー指数(6月8日付)が、この有料サイトとは異なる数字に差し替えられた(大幅に上方修正された)件があったが、企業としての信頼を損ねるに十分なミスを続けて起こしてしまったオリコンに弁解の余地は無いだろう。結果としてオリコンチャートそのものの信頼を損ねることになるだけに、これらの失敗を厳粛に受け止めてもらいたいものである。


第31節結果(韓国勢の奮闘も、全体的にはイベント頼みの売り上げが目立った)

1位 東方神起(3連勝)
 海外のアーティストがオリコンで3連勝は史上初のこととなる。ノンタイアップながら今回は特典に力を注ぎ売り上げアップに成功した。しかし週末には完全に失速し、予想されたペースを大きく下回る結果となってしまった。

2位 新垣結衣
推定差 +2.88%(約1千枚)
 シングルは初のリリースながら昨年末リリースしたアルバムでの勢いを維持した。水曜日以降はデイリーチャートで首位に立ち、東方神起を追いかける形となったが、前節同様初日の差が全てだった。複数種購入特典やご祝儀的なものもあるだけに、次回どれだけの数字を残せるかが課題となる。

3位 福耳
 2年振りとなるスペシャルユニット。3位争いは再逆転を阻止しベスト3を確保した。これからがシーズンとなる「熱闘甲子園」のテーマだけに、今後の伸びにも期待がかかる。

4位 John-Hoon(初のトップ10入り)
 日曜日に2度目の握手会(2種類の握手券が必要)を行い、再逆転を狙ったが及ばなかった。前作からほぼ倍増の数字は、この2種類の握手券と辻褄が合うだけに、微妙な結果とも言える。

6位 藤岡藤巻と大橋のぞみ
 先週末公開となったスタジオジブリの最新作「崖の上のポニョ」の主題歌。発売自体は昨年末だったが、さすがに公開に合わせてじわりじわりと上昇。土・日のデイリーでは2位まで浮上し、今後も上位に食い込んできそうだ。

9位 アイドリング!!!
 2種リリース(トレカランダム封入)+レコードショップ限定スリーブジャケット4種+ヨドバシ限定のステッカー+応援店でのポスターと、これでもかと特典を付けたが、逆に興醒めしたか前作比微増に留まった。

10位 徳永英明
 ドラマ「モンスターペアレント」の主題歌だったが、結果的には数字を落とすことに。ただドラマ次第では今後伸びてくる可能性も否定できないだけにマークしておいた方がいい。


正式な結果は必ずオリコン発表のものとご照合・ご確認ください。
http://www.oricon.co.jp/


第32節展望(異色のユニット登場で、中盤の争いは予測不可能か?)
(C)はカップ戦(上半期ベスト)出場アーティスト

(C)Hey!Say!JUMP
 初のバレー以外のタイアップとなるが、映画とイベントの主題歌で今回も万全と言える。売り上げ的には15万枚は死守したいところであるが、ここ最近何かとジャニーズのスキャンダルが取り沙汰されているだけに、その影響が懸念されるところだ。

aiko
 映画「花より男子F」挿入歌。テレビドラマから主題歌と共に挿入歌もヒットする傾向にある(大塚愛宇多田ヒカル)だけに、結果をしっかり出しておきたいところ。主題化の嵐にも相乗効果がかかる可能性もありそうだ。

MIKA 3 CHU
 中島美嘉森三中による異色のスペシャルユニット。発表時からかなりの話題を集めており、ベスト5を狙える位置からのスタートを切れるかどうかと言った展開になるだろう。

パク・ヨンハ
 今週の韓国勢の好調ぶりを拝借したいところ。例により中盤以降の伸びに問題があるため、スタートの位置が肝心となる。出来れば3位スタートが望ましいところだが…。

FUNKY MONKEY BABYS
 ここ4戦はやや伸び悩んでいる感があるが、そろそろ一皮剥けたいところ。しかしやや苦しい展開になりつつあるようで、トップ10入りは容易では無さそうだ。

林原めぐみ
 テレビシリーズとしては11年ぶりの登場となるアニメ「スレイヤーズRevolution」の主題歌。その11年前は初動10万枚と言う、声優としての大記録を打ち立てているが、今回も波乱の要素としては十分な存在となりえそうだ。


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上位売上予想枚数
火曜日付けデイリートップスタートはHey!Say!JUMP。ペースとしては前作をやや下回るぐらいで15~17万枚ぐらいとなりそうだ。2番手はaiko。こちらも前作を下回るペースで6万枚前後のペースだが、タイアップ効果次第では伸びてきそうだ。パク・ヨンハが3番手に付けるが指数は低く、「ポニョ」は最高で5万枚までは見込めそうで、3位争いではかなり優位な立場に立ったようだ。それ以下は混戦となるだろう。


おまけ:年末音楽賞レース受賞者予想(7月現在)
ベストヒット歌謡祭
新人賞:ジェロ グランプリ演歌:ジェロ グランプリポップス:東方神起
日本有線大賞
新人賞:ジェロ 大賞:氷川きよし
日本レコード大賞
新人賞:ジェロ 大賞:EXILE(ほぼ決定?)