今週の音楽界では注目の日韓対決が組まれている。デビュー以来オリコンでは負け無しのKAT-TUNに、元・東方神起の３人で構成されているJYJが挑む構図となった。両陣営はリリース前から激しい攻防戦を繰り広げており、KAT-TUNとて油断ならない相手である事が伺える。
とは言えJYJの事を日本のマスコミが伝えるようになったのは昨年秋の東京ドーム公演前後からと、2009年に東方神起から離れて以降かなりの期間がある。その間人気が無かった訳でも無く、2013年にも東京ドーム公演を行い多くのファンが集まった。しかし東方神起との分裂問題でavexが敵対的行為（オリコンの対象外にする、大規模な開場を使わせないようにする、マスコミに報道させない等）を続け、この件は裁判沙汰にまで発展している（下記リンク参照）。このような実情があったために、JYJの人気の高さがつい最近まで周知されていなかったのである（日本のJYJのファンは韓国の芸能ニュースを頼りにしなくてはならなかった）。
avex側からの圧力が緩んだ事により徐々に日本のマスコミが伝えるようになったJYJが、いよいよ日本で初めてのシングルをリリースする事になった。それがKAT-TUNと同日になり、KAT-TUNは３種リリースだったところ、対抗策としてオンライン限定のスペシャル盤を用意。対するJYJ側は完売したMUSIC CARDを追加販売させる手段に出た。共に狙うはオリコン１位。場合によってはリリース後に更なる対抗策（言うまでも無く緊急握手会等）を打って出てくる可能性も、過去の傾向からありえる。
そしてJYJがMUSIC CARDをリリースしている点も見逃せない。MUSIC CARDと言えば昨年Sexy ZoneがMr.Childrenの連続首位獲得記録を止めた要因となったが、これでJYJがKAT-TUNのデビューからの連勝記録を止めたとなれば、MUSIC CARDが俄然注目を浴びる（良い意味でも悪い意味でもになりそうだが…）事になるだろう。
ただ上記にもあるように、かつてオリコンから除外された事があるJYJのファンがオリコンに対する不信感を覚えているのも事実。さすがに今回JYJがランキングから除外される事は無いだろうが、ジャニーズは“音楽配信に消極的＝オリコン１位を優先＝そのための手段は選ばない”傾向があるために、「もし緊急握手会が開催されたら、その売上が向こうの言い値（水増しされた数字）で計上される恐れがある」と思っている人も少なくないと思われる。「オリコンのランキングを決めるのはオリコン」である事は当然だが、今のオリ☆スタ（オリコンが発行している週刊誌）は「ジャニーズの御用誌」と呼ばれるほどジャニーズ率が高いだけに、この対決に水を差すような真似だけはやってほしく無いところだ。
しかしこのような露骨なオリコン１位狙いが、他のアーティストのファンから冷ややかな目で見られているのもまた事実である。この戦いの果てに待っているものは、果たして…（でもGreen Hill Music ChartではKAT-TUNもJYJも共倒れでB'zが２週勝ち抜きなんて展開が有り得るかも）
参考文献
年明け1/21発売週「KAT-TUN vs JYJ」KAT-TUNの連続1位記録ストップの危機到来か？（12月26日付）
http://www.tnsori.com/20141225-Kattun-vs-jyj
「KAT-TUN vs JYJ」のオリコン1位争い スペシャル盤追加のKAT-TUNに、JYJがMUSIC CARDの追加販売で応戦！（１月11日付・上記の続報）
http://www.tnsori.com/20150110-Kattun-vs-jyj-ver2
オリコンがJYJのランキング除外の件に「ファンのため」「市場の活性化に繋がる」とのコメントを掲載しファン騒然（2011年３月７日付）
http://www.tnsori.com/20110307-jyj-oricon-rejection-ver2
JYJのアルバム「In Heaven」は2週目オリコン8位…実はRed・Blackのみ集計で残りは除外か？（2011年10月12日付）
http://www.tnsori.com/archives/51863103.html
「エイベックスも容認」JYJ、東方神起の楽曲“解禁”＆マスコミ露出増加のウラ事情（11月24日付）
http://www.cyzowoman.com/2014/11/post_14246.html
ＪＹＪ、エイベックスとの長い紛争終了…「日本活動にも青信号」（２月17日）直上記事では現在も裁判は続いていると書いてあるが、ここでは昨年２月時点で和解が成立したと報じている。
http://s.japanese.joins.com/article/848/181848.html
