【Billboard JAPAN】嵐 vs. 東方神起

 来る2月25日に嵐と東方神起が同時にシングルをリリースする。CDシングルの売上では嵐が間違えなく有利だろうが、Billboard JAPANでは「現時点でありえる最高の一戦」と言える、チャートの覇権をかけた戦いとなりそうだ。

 まずおさらいとして、以前Billboard JAPANのチャート要素をまとめた記事を書いてあるので、こちらを確認していただきたい。
http://blogs.yahoo.co.jp/amano_redstar/67421340.html

 ではどうして“嵐 vs. 東方神起”がBillboard JAPANにおいて「現時点でありえる最高の一戦」と言えるのか。昨年の年間チャートを振り返ってみよう。
http://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=hot100_year&year=2014

 昨年の年間チャートでは嵐が1位、4位、5位と上位を占める結果となり4年ぶりに年間1位に返り咲いた。AKB48が2位、3位に入っているが、嵐とAKB48が同じ日にシングルリリースするのはまず有り得ないだろう。対して東方神起は年間チャートでは8位と40位。これだけ見ればそれ程でも無い様に思えるが、この年間チャートを精査したページを見てみたい。ここでは年間トップ100に入った曲で更に、売上(CD、ダウンロード含む)、エアプレイ、ルックアップ、ツイートを順位付けしている。
http://www.billboard-japan.com/common/special/award/2014/chart.html#kind=H&period=Y

 これを見ると年間トップ10に入った曲はいずれも10週以上ランクインしているが、「Time Works Wonders」は11月のリリースで僅か3週間の集計しか無いにも関わらず年間8位となっている。その最大の要因は、全体でも2位のTwitterにおけるツイートの要素である(「Sweet」もツイートでは5位)。
※「Time Works Wonders」が週間1位を獲得した週のチャート速報
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/23819/2
 他の要素は下から数えた方が早いぐらいの順位であるにも関わらず、僅か3週間でこの年間順位を獲得したツイート数は、年末に行われたBillboard JAPAN Music Awards 2014でも、その力を見せ付けた。
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/25204/2

 ここでも東方神起は4位と5位にランクイン。上位は期間中のカラオケ歌唱回数上位が並んでおり、ほぼツイート数でここまで順位を押し上げたと言っていいだろう。

 対する嵐はどうか。年間チャートを見るとエアプレイを除けば年間でも上位ランクしておりまさにチャンピオンと言える(ジャニーズ系なのでiTunesでの配信は無い)。特にルックアップの要素は群を抜いており、昨年リリースした3曲で年間ベスト3を独占する強さを発揮。昨季実施されたチャート要素の追加が、嵐にとって追い風になった事は間違えない。


 ちなみに新曲は両者共既にランクインしており、嵐「Sakura」は31位、東方神起「サクラミチ」は20位となっている。果たして東方神起の瞬間最大風速がどこまで嵐に太刀打ちできるか。そしてこの戦いはCDがリリースされる前、日付が変わった時点(月曜日)から始まる。嵐が年間王者の意地を見せるか、東方神起が嵐を呑み込むのか。早くも今季最大の一戦が間もなく始まる。