2021シーズン第40節(8月23日~8月29日)結果
昨シーズンとなる2020年度から大幅に仕様変更を行ったGreen Hill Music Chartですが、今季は新たに長期に渡りチャートインしている曲に対してポイント獲得条件を付け、チャートの活性化を促進する「リカレント・ルール」を導入します。詳しいルールにつきましては下記のリンクをご覧ください。
また、このチャートで用いているBillboard Japanのダウンロード、ストリーミング、ルックアップの要素を含め、Billboard Japan全体の仕様解説も掲載しておりますので、併せてご覧いただければと思います。
それでは第40節の結果です。
back number「水平線」がダウンロード、ストリーミング共に順位を伸ばし登場3週目で首位獲得に成功。MVのみ公開されていた時期からの人気曲で、カラオケランキングでは昨年末から100位以内に進出。今週はいよいよトップ10に食い込み今季終盤の注目曲となりそうだ(↓リンク参照)。
ここ最近のテレビ出演により息を吹き返した「ドライフラワー」がストリーミングでポイント圏内まで再浮上しポイントを獲得。一気に2位まで順位を戻してきた。年間争いでは2位「Dynamite」に64Pt.差まで広げ、決定的な差になりつつある。「Permission to Dance」はポイントを維持し3週連続3位。年間では14位まで上がってきており、まだまだ順位を上げてきそうだ。「Cry Baby」は前節失ったダウンロードのポイントを取り戻し4位まで上昇。こちらは現在年間12位となっている。ただ今週のダウンロードチャートは10位で5,000DLを下回っており(4,371DL)、かなり水準が低い状態になっている。
初登場は4曲と、ここ数週と比べると少な目。ドラマ「准教授・高槻彰良の推察 season1」主題歌の「群青ランナウェイ」が5位。アニメ「ラブライブ!スーパースター!!」挿入歌の「未来予報ハレルヤ!」が10位。Liella!にとってこの8Pt.はGrand Prix進出に向け、大きなポイントとなりそうだ。「うたの☆プリンスさまっ♪」11周年記念盤が16位。ドラマ「緊急取調室」主題歌の「LITMUS」が20位。配信開始からは3週目だが、先週シングルCDがリリースされた影響での上昇のようだ。
なお前節首位の「Shining One」は12位まで後退。案の定キャンペーン効果が切れて伸びを失い、本来動きの少ないストリーミングで15位まで後退。MV再生数は依然として高いものの、脆さを露呈する結果となってしまった。また同じくストリーミングでポイントを得ていた「イヤフォン・ライオット」は今週ストリーミングで300位以内にも入れず、人気の無さを暗に示す結果となってしまった。以前の超特急「CARNAVAL」にも言えるが、LINE MUSICでの再生回数キャンペーンがここまで全体の順位に影響するようであれば、Billboard Japanもオリコンも、集計対象とし続けるべきかを検討するべきだろう(同様のキャンペーンはRakuten Musicでも展開されているが、こちらは現状規模は小さい)。
つづいて、今週の結果を受けてのアーティストランキング上位40組はこのようになりました(ポイントの増減に伴う順位変動に対し赤文字、青文字表記)。
トップ10では米津玄師が10位に後退。12位に後退したあいみょんと共に、向こう数週間で失うポイントが多いだけに、両者とも今後順位をおとしていきそうです。
今週19Pt.を獲得したback numberが15位と続伸。13位King & Princeまではポイントが近く、11位菅田将暉までどれだけ近づけるかと言ったところか。
現在の暫定年間ランキング、およびアーティストランキングの上位50組はこちらからご覧ください。
以上が今週のチャートでした。
さて来週は、かつてテレビアニメ化までされた伝説の同人ゲーム「月姫」のリメイク版が先日リリースされ、そのサウンドトラックからReoNaの主題歌、挿入歌が登場。ゲームの売れ行きも好調で、楽曲も目下ダウンロードでは上位を独占しており、大量ポイントの可能性もあるだろう。これに月曜リリースの桑田佳祐「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」がどこまで食い下がれるか。首位争いはダウンロードの順位がカギを握りそうだ。来週のチャートもお見逃しなく。