Billboard Japan 2023 年間ランキング発表(速報版)

 Billboard Japanは先ほど2023年の年間ランキングを発表し、シングルチャートとなるHot 100の年間ランキングはYOASOBIの「アイドル」が制した。

 

 アニメ「推しの子」の主題歌として4月12日にリリース(シングルCDは限定盤として6月21日に、また英詞版「Idol」が5月26日にリリースされている)され、週間チャートでは初登場から21週連続1位となった。これはBillboard Japanにおける歴代記録であり、ストリーミング回数では30週目で5億再生を突破。YouTubeのMVも4億再生に迫る数字となっており、どちらも歴代最速のペースで再生数が伸びている。またアメリカのビルボードが発表しているグローバルチャート、Billboard Global Excl. U.S.(アメリカ圏を除く)において日本の楽曲として初の週間1位を獲得。先日発表された年間ランキングでも19位(アメリカ圏を含めたランキングでは42位)に入り、日本の音楽史上、過去に例の無い大ヒット曲となった。


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 2位にはドラマ「silent」主題歌、Official髭男dismの「Subtitle」がランクイン。楽曲のリリースは昨年の10月12日と今季中のリリースでは無いものの、今季第1週から年を跨ぎ8週連続1位を記録。通算13週(うち今季は9週)の1位は「アイドル」に更新されるまでBillboard Japanにおける歴代記録だった。またストリーミングでも25週連続1位を記録しており、こちらは現在でも歴代記録となっている(「アイドル」は21週連続、通算22週1位)。


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 3位に入ったのはVaundyの「怪獣の花唄」。この曲のリリースは2020年5月であるが、翌2021年からストリーミングやカラオケで週間100位以内に入っており、ヒットの可能性を秘めた曲だった。昨年初出場したNHK紅白歌合戦で披露され以降チャートを上昇。総合チャートでの週間1位こそ無いものの、ストリーミングでは44週連続でトップ10入り(こちらも週間1位は無い)。カラオケでは12週連続で1位になった後、10月下旬には「アイドル」を再逆転し1位の座に返り咲いている。


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 4位以下では、4位に「Subtitle」と同日にリリースされ上半期のチャートを引っ張った「KICK BACK」。5位には大ヒットとなったアニメ映画「THE FIRST SLAM DUNK」エンディング曲「第ゼロ感」。この曲は沖縄等で行われたバスケットボールW杯(五輪予選)での日本代表の躍進も貢献しているだろう。

 6位の「新時代」は昨年も7位に入っており、2年連続でのベスト10入り。7位には昨年の日本レコード大賞で大賞を受賞した「ダンスホール」。この曲は総合チャートでの最高位は8位でトップ10入りも今季は2週だけだが、年間では7位まで順位を上げた。8位には昨年2位だった「W / X / Y」が、こちらも2年連続でのベスト10入りで今季の週間最高位は6位だった。

 9位には昨年75位だった「Overdose」が週間最高位6位ながら年間ベスト10入り。そして10位には劇場版アニメ「名探偵コナン 黒鉄の魚影」主題歌「美しい鰭」が入った。なお現在週間チャートで首位をひた走っている「唱」は17位まで順位を上げた。現状を維持すれば来年度の年間ランキングでも上位に食い込めるだろう。

 

 ダウンロードの年間ランキングから上記以外の曲をピックアップすると、4位に「絆ノ奇跡」、7位に「青のすみか」、9位に「祝福」、10位が「SPECIALZ」と、いずれもアニメの主題歌が並ぶ結果となった。ベスト10以下を見てもアニメ主題歌が多く、昨年から出てきている傾向が色濃くなりつつあるが、売上の水準は年々低下しており、チャートの重要度もそれに伴い低下していくだろう。

 

 ストリーミングの年間ランキングはほぼ総合チャートの年間ランキングに直結しており、ストリーミング年間100位以内で、総合チャートでも年間100位以内に入った曲は実に91曲にのぼる(逆に言えば、ストリーミング年間100位圏外で総合チャート年間100位以内に食い込めた曲は9曲しかない)。なお、この占有率は過去最高(今までの最多は2021年度の89曲)となっている。

 

 

 以上、大まかに速報版として今年のBillboard Japan年間ランキングを取り上げてみました。