IRL第2戦:ロベルト・モレノとはまた懐かしい

 先週は悲しい出来事があり、その原因を作ってしまったE.カーペンターは幸いにして退院することが出来たがまだドクターストップがかかっており今週のレース(セント・ピーターズバークの公道レース)に出走することが出来なくなってしまった。
 そこでヴィジョン・レーシング(ちうかこのチーム、選手権主催者であるT.ジョージが共同オーナーだったりする)が白羽の矢を立てたのが47歳のベテラン、ロベルト・モレノである。この選手を覚えているであろうか。F1でも実績のある彼であるが、ある出来事をきっかけに彼のキャリアが急降下してしまったのである。

 その出来事とは、91年のイタリアGPでの事。この年はベネトン(現ルノー)で元チャンピオン、N.ピケとコンビを組んでいたが、突如このレースからこの年に新規参入を果たしたジョーダン(現ミッドランド)に、前代未聞の交換トレードで移籍してしまったのである。翌92年にはアンドレア・モーダと言う、最終的にはオーナーが逮捕されてしまうような予備予選落ちの常連チームへ行くハメになってしまい、その後CARTなどを転々として日の目を浴びることが少なくなってしまったのである。
 えっ? その時誰と交換トレードされたんだって? えっと、その後7度F1チャンピオンになったドイツの皇帝…

 彼は現在、インディ500と、インディカー・シリーズであと2戦あるロードコースでのレースに出走するためのスポンサー集めに奔走しているとのこと。できれば日本に来て欲しいんだけどなぁ。