昨日は(書いているうちに一昨日になっていると思う)音楽の年末商戦を取り上げたが、今日はゲームの年末商戦を取り上げてみたいと思います(下記のデータは主にエンターブレイン社のデータを使用いたします)。
先月11日にリリースされたPS3は初回出荷台数が10万台と少なかった上、ローンチ(同時リリース)タイトルもややパンチに欠けていた構成だったため、ソフト装着率(ハードに対するソフトの率)が0.98と、1に満たない結果となってしまった。結果11月24日付けのランキングで、PS3のソフトの中で一番売れた「リッジレーサー7」が3万1千本と、やはり数字的には低調な結果に終わってしまった。今後ハードが増産されれば状況は改善されるだろうが、それは来年以降の話となりそうだ。
一方今月2日にリリースされたWii。先週末だけで出荷台数の9割以上にあたる37万台を販売した。コントローラーそのものを実際に動かして操作するまったく新しい操作感と、ニンテンドーDSでゲーム業界の覇権を取り返しつつある任天堂への期待感もあるのだろう。そこで注目されるのはローンチタイトルの売り上げ(ソフト装着率は1.69とやはり高い)。1位が「Wiiスポーツ」(17万6千本)。2位が「はじめてのWii」(17万1千本)。展示会では試遊に4時間待ちを超える人気があった「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」は3位(14万5千本)と言う結果だった。
この結果はかなり深い意味がある。「ゼルダの伝説」よりライトユーザー向けタイトルが上回ったのは、ゲーマーと呼ばれるヘビーユーザーよりも、ゲームと言うものにあまり触れない(中にはゲーマーを毛嫌いしているような人も)ライトユーザーの力と言う物の強さを改めて示す結果と言えるだろう。ニンテンドーDS同様、今後はWiiリモコンの機能をどのように活かすゲームを作るか。作り手のアイディアが顕著に出そうだ。
さて、そんなPS3とWiiに追いやられている感のあるXbox 360だが、いよいよ注目タイトルである「ブルードラゴン」がリリースされる。ゲームをやらない人でも知っている2大RPGタイトル、ドラゴンクエストシリーズのキャラデザインを手がけている鳥山明に加え、ファイナルファンタジーシリーズを手がけていた坂口博信、植松伸夫両氏が製作したRPG。Xbox 360の今後を左右しかねない「切り札」である。
この作品がどれだけの波及効果を生むか。8日付のランキングで登場する「デッド オア アライブ エクストリーム 2」の売り上げは是が非でも越したいところだろう。しかしもう少しCMで「DQの鳥山明と、FFの坂口、植松が…」って言うのを前面に出しても良かったような。Xbox陣営は余裕を見せている暇は無いと思うのだが。
これで「ブルードラゴン」が「DOA」を抜けず、挙句「アイドルマスター」がこの2タイトルを抜くような事が…
ありえそうなんだよなぁ。Xboxだから…(爆
P.S. 8日付ランキングの注目は「ラブ・ベリ」がどれだけ売れたか。浜村通信は「150万はいけるのでは?」と言っていたが、そんなことはないだろう。せいぜい「たまごっち」ぐらい(40万強)では?