オリコン:2009年シーズン第33節結果

はじめに
 オリコンチャートの記事をめぐる訴訟において、3日に原告側のオリコンと被告側のフリーライター烏賀陽(うがや)弘道さんとの間で和解が成立した。

オリコンフリーライターと和解 5千万円損賠訴訟
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090803-00000106-mai-soci

 この訴訟は記事を掲載した出版社ではなく、この記事にコメントしたジャーナリスト(以前から度々オリコンについては難癖を付けていた余罪があるらしい)を訴えたとして各方面から注目を集めていたが、2年半以上に渡る法廷の場においての争いは、ここに決着を見ることとなった。
 しかし、だからと言ってオリコンチャートの信頼性をすぐに取り戻せるものでもない。疑いの目はジャニーズ系のアーティストからavex系のアーティストへと広がりを見せていて、デイリーチャートの指数(現在の推定売上)にも推移に疑問の声が挙がるアーティストが見られている。また、この裁判においてはオリコン側が被告側に圧力を加え、法廷の場をコントロールしていたとの話も聞かれる。結局は何一つ疑いは晴れていないのではないのだろうか。
 今回の和解は被告側が原告側の圧力に屈した形との想像も出来なくは無い。もし本当にそうだとするのであれば…、日本と言う国には本当に“言論の自由”と言うものが存在するのであろうか? 金や権力でメディアコントロールなどと言う事が、本当に出来てしまうのだろうか? 疑問を抱かざるを得ない。更に言ってしまえば、今現在もっとも売上において不可解な動きを見せているGIRL NEXT DOORのシングル発売週にこの件が決着したのは何かの偶然なのだろうか。それとも…

以前の記事(第1審判決後)
http://blogs.yahoo.co.jp/amano_redstar/55975958.html


 それでは、今週の結果です。

第33節結果(不利な材料が多く見られるが、その間隙を縫って上がっていったのは?)

1位 堂本光一(2連勝)
推定差 1千枚(+2.74%)
 相方である堂本剛がソロでの売上で苦戦している傾向があったが、こちらはスタートから順調に売上を伸ばし結局想定通りの15.1万枚で首位を獲得した。3年前の自己名義でのリリースからは7万枚近く数字を落としたが、米寿司からは+4万枚と言う結果となっている。

2位 ゆず
 週末は横浜スタジアムでライブを行ったが、完全限定生産と言うこともあり売上はスタートから伸び悩むこととなった。結局4番手スタートだったが前は予想通り伸びを欠き2位を確保。限定なしで今度はどこまで出来るか。

3位 AAA/西風雲
 14種リリースと言うことで注目を集めたが、スタート時点でいきなり前作の初動並みの数字を叩き出し、週内は精力的にイベントをこなした。結果4.4万枚と大幅に数字を伸ばすことに成功したが、この勢いが次に続くかどうかはやはり不透明だ。

4位 Acid Black Cherry
 アルバムからの先行シングルと言うこともあり、こちらも前作から比べれば数字を落とす結果となった。順位的にはEXILEに僅かの差まで迫られたが、伸び自体は悪くなかったため、アルバムに向けては好感触とも言える。

6位 イギリス(杉山紀彰
 アニメ「ヘタリア」のキャラソンは水曜付けで数字を伸ばしてそのまま押し切ると言うパターンが定着しているが、今回は9位→2位と言うこれまでに無い伸びを見せ3.2万枚まで数字を伸ばした。なおこの記録は、今シーズン第27節に秋山澪日笠陽子)に記録した3.3万枚に次ぐキャラソン歴代2位となる記録である。

7位 Aqua Timez
 劇場版「ごくせん」主題歌として上位争いを繰り広げるのでは無いかとの前評判もあったが、結果は前々作から1万枚以上数字を落とす厳しい結果となってしまい、主題歌もヒットとは行かなかった。

8位 長渕剛
 こちらも今月リリースのアルバムからの先行シングル。もちろん数字は大幅に落ちているが、今週は決してレベルの低い争いではない。それでもこの位置にいると言うべきだろう。

10位 真野恵里菜
 スタートから前作を下回る推移で展開し、結局10位に踏みとどまるのがやっとと言う結果に。今回も事前予約者限定の握手会を行っていたのだが、その効果も薄くなってしまったようだ。


その他
12位 Superfly
 9月にアルバムを控えているが、売上は前作とさして変わりない結果となった。しかしややレベルが高かったこともあり今回もトップ10入りならず。だがアルバムは期待してよさそうだ。


月曜付デイリーチェック
 首位は先週月曜日と同様にEXILE。勢いはそれ程衰えておらず今週も2万枚近く売り上げそうだ。堂本光一は1万枚の前半ぐらいになってしまいそう。中山優馬 w/B.I.ShadowNYC boysはいよいよバレーボールの大会が大阪で行われるため、それ次第では1万枚を越してきそうだ。


第34節新譜紹介
 月9の主題歌となっているB'zが登場。ドラマ自体の視聴率は低迷しているが、ここは実績で他を圧倒するだろう。UVERworldは前作の勢いをなるべく維持したいところ。注目の3番手争いだが「お台場合衆国」テーマのレッドシアターズ、実写版「こち亀」主題歌で香取慎吾扮する両さん。これにお約束通りGIRL NEXT DOORが加われるかどうかだが、AKB48の妹分で名古屋の栄を本拠地とするSKE48が台風の目となることができるだろうか。乱戦は必至だろう。


来週以降のリリース情報はこちらから
http://blogs.yahoo.co.jp/amano_redstar/62033335.html