総合チャートであるHot100の上半期ベスト20のうちベスト10を紹介します。なお、今季途中にチャート要素のマイナーチェンジが行われているので、それらを踏まえてご覧いただければと思います。
Billboard JAPAN チャート要素のマイナーチェンジ(今季分)
・ 2月15日付(2月1日集計分)より、配信販売実績の提供先がニールセンからGfK Japanに変更。
1位 AKB48「君はメロディー」(CD売上1位)
3位 嵐「I seek」
4位 嵐「復活LOVE」(ルックアップ1位)
5位 欅坂46「サイレントマジョリティー」
6位 星野源「SUN」
7位 西野カナ「トリセツ」
8位 back number「クリスマスソング」
10位 EXILE「Ki・mi・ni・mu・chu」
簡単に言ってしまえば、マイナーチェンジの3番目の部分がAKB48と乃木坂46には色濃く反映された結果となった(ちなみに「唇にBe My Baby」は15位、キャラアニ分が集計されていれば2位に入っていた可能性が高い)。
これだけではCD売上による力押ししか効かないように思えるが、5位以下を見ると決してそうではない。欅坂46はCD売上以外の要素でも高水準でその順位は納得のいくところ。星野源、西野カナは昨年末の高水位を維持し高い順位に。back numberは初動が昨年度の最終週だったが、こちらも各要素で強さを発揮。浦島太郎は配信のみでこの順位、こちらも年末からの好調がそのまま持続している。EXILEはCD売上の計上変更前ではあるが、同日リリースのAKB48「唇にBe My Baby」を上回る順位となった。
11位以下を見ても、AKB支店が19位のSKE48のみであり、ジャニーズ系は嵐以外の今季の新譜がベスト20に入っていない点など、CD売上や1週間だけの週間ランキングだけでは分からない、累計での順位変動が多数発生している。11位~20位には、CD売上の要素が含まれない(シングル表題曲以外の)楽曲が4作もランクイン。日本でも遅ればせながら配信からのヒット曲が出始めた結果と言えるだろう。また分裂・解散騒動に端を発し、購買運動によりトリプルミリオンを達成したSMAPが16位にランクイン。ツイートの要素については否定的な意見が多いが、こう言った生の声を拾う点については見逃せないところか。
なお今回新たな取り組みとして、シングル総合チャートであるHot 100と、アルバム総合チャートであるHot Albumsを複合した「上半期TOP ARTIST & TOP SONG ランキング」を発表。各要素を合算し、アーティスト単位4部門、楽曲別3部門のチャートは、新たな視点を作る要因となりえるか注目したい。
これらが果たして年間ランキングではどう動くのか。当ブログではBillboard JAPANチャートを月間ダイジェストの形で毎月お届けしていますので、そちらの方もご覧いただければと思います。