2021年シーズンは先週のチャートで上半期を終了。今週のチャートからは下半期に入るが、その前に上半期のランキングでこの半年間、どんな曲が、どんなアルバムがヒットしたのか振り返っておきたい(集計期間:2020年11月23日~2021年5月23日)。
昨季からはBillboard JAPAN発表のダウンロード、ストリーミング、ルックアップ(CD稼働数)での週間チャート10位以内に入ると獲得出来るポイントによる年間選手権方式となりました。そして今季からは一定週数トップ10入りした楽曲に対しては、ポイント獲得条件を設けるリカレント・ルールを採用(アルバムチャートでは採用していません)。これにより導き出された今季のヒット作は? 今回は楽曲別とアルバムの上半期ベスト40を発表します。
それでは、楽曲別の上半期ランキング40位~21位です。
※ DL,St,LUはそれぞれダウンロード、ストリーミング、ルックアップでの獲得ポイント。Weeksは今季週間チャートに入った回数。部門別トップ10入りは背景色が付く
さて楽曲別の上半期ベスト20はどのような曲が並んでいるでしょうか。見てみましょう。
※ 部門別ベスト5は太文字。部門別1位は白抜き
このような結果となり上半期1位は「ドライフラワー」となった。特にストリーミングでは長期にわたり上位をキープし続けており、序盤大きくリードした「炎」を逆転。今後どこまでポイントを積み重ねられるでしょうか。
「炎」は第11節まで週間チャートで17週連続1位を記録。3部門すべてで100Pt.以上、部門ベスト5と全方位的にポイントを重ねた。
「Dynamite」は「ドライフラワー」と共に今季上半期の週間チャートを完走。新曲「Butter」のリリースで刺激を受けるだろうか。
「怪物」も3部門でポイントを重ねており配信でもCDでも良く聴かれている。上半期上位の中で現在週間チャートでは最上位なだけに、年間では更に上の順位になれそうだ。
ダウンロードのポイント1位は「うっせぇわ」。MVの刺激的な内容でも話題となったが、ダウンロードでも強さを発揮した。
つづいてアルバムの上半期ランキング、40位から21位までを見てみたい。こちらはストリーミングの要素が無く、ダウンロードとルックアップの2要素となる。
さてアルバムの上半期ベスト20はどのような曲が並んでいるでしょうか。見てみましょう。
このような結果となり、「THE BOOK」が上半期1位となった。CDが限定的にリリースされたためか、ダウンロードでは2位以下に大差を付けるポイントを獲得。ルックアップでも3位以下に差の付いた2位と話題性の高さが伺える結果となった。
「STRAY SHEEP」は昨年8月リリースながら、ルックアップ1位、ダウンロード2位と今季に入っても支持を得ている。「THE BOOK」と「STRAY SHEEP」が3位以下を大きく引き離しており、2強の様相を呈している。
「One Last Kiss」は宇多田ヒカルが「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」に提供した楽曲を収録したEP盤。3月リリースながら上半期3位まで順位を上げてきている。
「1ST」は「THE BOOK」と同じ週にリリース。ジャニーズのためCDのみのリリースだが、ルックアップで着実にポイントを積み重ね4位まで順位を伸ばした。
「おいしいパスタがあると聞いて」は昨年9月リリース。「STRAY SHEEP」と共に今季の週間チャートをここまで完走しており、こちらもまだまだCDは良く聴かれているようだ。
以上、ざっと上半期ランキングをご覧いただきましたが、お気に入りの楽曲、気になった楽曲やアルバムはありましたでしょうか。なおBillboard JAPANの上半期ランキングは、6月4日に発表予定です。こちらも併せてチェックしてみてください。
また、Green Hill Music Chartの上半期表彰となります「Green Hill Music Camp」は、昨年下半期から今年上半期の年間ランキングから選出した「Green Hill Music Review 2020-2021」を6月19日。上半期ランキングから選出した注目株を紹介する「Music Trial」を6月25日、本編となる「Music Camp」を翌26日に発表予定です。こちらもぜひご期待ください。