Billboard JAPAN Music Awards 2010 after report

 This sentence is transcribed in Japanese, but wants to have people except Japan look by all means. The person who does not understand Japanese is trouble, but thinks that I have you translate a language on this occasion.

 Billboard JAPAN Music Awards 2010 は、各陣営の様々な思惑が見え隠れし、それが日本の音楽界を映し出す場面として国際的に伝わりそうだ。


 まずはK-Pop New Artist of the Year 2010として登場した4minuteではあるが、昨年韓国から日本デビューしたアーティストと言えば、まず出てくるのが少女時代、そしてKARAである。ちなみに4minuteの方が日本でのデビューは早かったが、少女時代、KARAと売上で比較すると10倍近い差が付いてしまっている。本来ならこの2組のうちどちらかが受賞するべきタイトルだと思われるが、KARAは先日まで所属事務所の問題で先日それがようやく解消されたばかり。スケジュール的にも空けられる保証は無かった。となれば、少女時代がもらっていっていいはずなのだが、そうも言えない事情があるようなのだ。
 この両者、韓国の所属事務所は違いライバル関係にあると言っても過言ではないが、なぜかこう言った賞レースにおいては競演する事がないのである(日本においては同じレコード会社に所属している)。この傾向は日本でも見られ、昨年暮れの日本レコード大賞では少女時代が新人賞、KARAが企画賞を受賞。今年初頭の日本ゴールドディスク大賞に至ってはNEW ARTIST OF THE YEARの邦楽部門が少女時代、邦楽部門がKARAと、同じ韓国出身アーティストながらKARAが国内扱いされると言う、素人目から見ても首を傾げる結果となってしまっている。
 おそらく両者での密約があるものと思われるが、今回の場合も少女時代が受賞してしまうとKARAの立場が無くなってしまう訳であり、結局4minuteの手に賞が渡る事となったようだ。これと同じ事が昨年暮れの紅白歌合戦でもあったようで、出場が確実視されていた少女時代、KARA、BIGBANGについて、出場者決定の権限を持っているとされるバーニングプロダクション周防郁雄社長が少女時代の出場を頑なに拒んだ結果、この3組全てが出場出来なくなると言う事態が起こったと言われている(何でも、周防社長が手がけた演歌歌手の出場枠を確保したかった思惑があるようだが…)。
 K-POPについては東方神起の復帰により今年は大きく状況が変わる可能性があるが、少女時代とKARAの“いびつな関係”は、今後も日本の音楽界を悩ませる事となってしまうのか。


 Billboard JAPAN Music Awards 2010において、おそらく国外メディアが驚いたのが、受賞者にアニメの主題歌を歌った人が3人含まれている事ではないだろうか。Independent of the Year 2010(インディーズのシングル・アルバム合算ランキング)年間1位のLia / 多田 葵「My Soul,Your Beats! / Brave Song」は深夜放送されていた人気アニメ(アニメが深夜放送されている事自体が驚きなのかもしれないが…)「Angel Beats!」の主題歌。Top Pop Artists 2010を受賞した水樹奈々は声優としても活躍しているアーティストである。これはBillboard JAPANに昨年12月第1週発表分より新設されたランキング、Hot Animationの影響が大きいものと思われる。これはアニメタイアップの楽曲と声優関係の曲だけを、レギュラーチャートであるHot 100から抽出したものであり、もちろん世界のBillboardランキングの中でも日本だけのオリジナルチャートとなる。これのアピールを兼ねて、この3名が登場し楽曲を披露したものだと思われる。J-POP全体の売上が落ちている中、人気アニメの主題歌がチャート上位に入る傾向はこれからも続くと思われるだけに、このカテゴリーも決して無視できない存在となりえるだろう(ただし、Hot 100のチャート構成比率の都合上、アニメファンの好む曲が上位に来にくいのも事実である。そう言う曲はFMでパワープレイされると言う事は考えづらいからだ)。


 そして、日本の音楽ファンにとっては見慣れた光景ではあるが、シングル売上上位6位までを独占している嵐をはじめとするジャニーズ勢が姿を見せていないと言うのは、やはり国外メディアから見れば疑問の声が挙がるのではないだろうか。Top Pop Artists 2010は、09年11月から10年10月までのHot 100、シングルセールス、アルバムセールス、及びエアプレイチャートで1位を獲得したアーティスト全てが投票の対象となっており、上位5組が表彰される形となっている。こう言うとファンには失礼からもしれないが、シドや水樹奈々がジャニーズ勢を差し置いてファン投票5位以内に入る事ができただろうか。不可能ではないと思うが、かなり率は低いだろう。これも過去にレコード大賞の選考委員と選考内容でもめた末に全ての賞レースから撤退した背景があるが、そうなるとどうしても有利になるのが、今年も最優秀アーティスト賞を獲得したEXILEが所属するavex系と言う事になる。ことavex系は賞レースに対し積極的であり、ベストヒット歌謡祭(旧・全日本有線放送大賞)は、主催団体だったUSENと業務提携・資本提携する事により、ほぼ“出来レース”化させる事に成功している。「どうせ出ないなら…」とジャニーズのファンも考えているようになれば、さらに彼らの“思う壺”になるだろう。
 しかしだからと言ってジャニーズ勢がおいそれと出てくるとは思えない。彼らは負けることを極端に嫌うからである。さらに言えばジャニーズ勢を取り仕切っているジャニー喜多川氏が、上記周防郁雄氏、更にavex松浦勝人社長も同様に権力者であり、マスコミが逆らうことが出来ない人物だからでもある。さらにここ最近では“マスコミの総元締”と言われている大手広告代理店、電通の影響力もネット上で取りざたされるようになっている(電通の場合は芸能界のみならず、政界、財界にいたるまで影響力があると言われており、日本で報道されている全てのニュースは電通がフィルタリングしているとさえ言われている)。もちろん権力など無視しての競演が望ましいところだが、残念ながら現在の日本の音楽シーンはこのような環境下にあり、音楽チャート、さらに賞レースの権威も低下の一途を辿っていると言える。


 そんな中昨年から始まったBillboard JAPAN Music Awardsは、これらの複雑な日本の環境下でどのような発展を見せるのか。出来れば、本家アメリカのような権威ある開催になってもらいたいものである。